新鮮な野菜が手軽に作れる家庭菜園。
私もぱりっとした歯応えとみずみずしい食感を求めて家で食べるだけの量のキュウリを作っています。
しかし、旬を迎えたきゅうりの成り方が悪く、今年は苦みを感じたものもありました。
調べたらいくつかの原因がありました。
苗を植え付けた後、急な気温低下によって寒さに当たると夏の時期の水不足になり、花芽の形成がうまくできず、受粉不良などが増えるようです。
長年家庭菜園を続けているような場所だと、土の中の養分バランスが崩れ、窒素が多い状態になっていることがあるそうです。
キュウリは着果した実を守ろうとして、ククルビタシンと呼ばれる成分があり、これがキュウリの苦みの元となるといわれています。
苦い原因は鮮度によるものではなくこの「ククルビタシン」という中毒性のある物質によるものです。
そしてきゅうりの緑色の皮下には、水分や栄養分を運ぶ維管束(いかんそく)と呼ばれる管が通っていて、切断したきゅうりを口にしたときに感じる強い刺激や苦み・渋みは、きゅうりを切断したことにより、維管束からギ酸が滲出したからです。
多少苦かったとしても、食べても害はありません。
しかし、体力が落ちている時や腸が弱っている時では、まれに腹痛や下痢、吐き気といった症状が出てくることもあるそうです。
食べてみて、苦みを強く感じた場合は食中毒を起こす可能性が高いです。
食中毒にかかると、水分が多く失われて脱水症状になりやすいです。
そのため、体調の悪い時に苦いきゅうりを無理して食べると体調を崩す可能性があるため注意が必要です。
<きゅうりが苦いときの対処法>
まず1つ目は、切断したきゅうりのヘタと残ったきゅうりの実、それぞれの切断面をこすり合わせる方法。
又、まな板の上できゅうりを転がして、塩でもむ「板ずり」も、あくを抜く方法として効果があります。
転がすことで皮の近くの組織を破壊し、維管束に溜まった苦味や渋味成分を除去できると考えられています。
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