変異株の流行だ! クラスターが発生!・・・。不安な毎日が続いています。
ストレスがたまり、仕事や暮らし、人間関係など、さまざまな面で悩みを抱える人があとをたたず、女性や子どもの自殺も目立っています。
自殺者が増加するのはリーマンショック直後の2009年以来だそうです。
周囲を見回してみた時、家族や仲間など身近な人が「いつもと違う」様子だという事はありませんか?
周囲が気付かぬうちに一人で大きな悩みを抱えて、精神的に追い詰められ、最悪の場合は自ら命を絶ってしまうことも・・・。
〝大切な人の命を守るために、「いつもと違う」様子に気づいたら、勇気を出して声をかけてみませんか?”
厚生労働省で、「命の門番」ゲートキーパーを勧めています。
ゲートキーパーは日本ではあまり馴染みがありませんが、軍事や金融、ITなどの分野では、見張りや監視をする職務や装置の名称としても使われています。
行政においてゲートキーパーは自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図ることができる人の事。
専門の資格や免許を得てつく職業ではありません。
自殺する人からどんなサインが発せられているのか
<家庭で見られるサイン>
・食欲がなくなる。
・眠れなくなる。
・ため息が多くなる。
・突然身辺整理を始める。
・自殺をほのめかす言葉や「死にたい」など自殺についてはっきりと口にする。
<学校で見られるサイン>
・自分のからだを自分で傷つけたり、危険な行為をするなど、自分を大事にしなくなる。
・身だしなみに気を配らなくなったり、派手になるなど、外見が変化する。
・どこか投げやりな態度が目立つようになる。
・欠席や遅刻、早退が目立つようになる。
・いらいらが目立ち、怒りっぽくなったり、キレやすくなる。
・友達と交わるのを避け、孤立するようになる。
・妙にハイテンションになる、ひきこもりがちになる等
・勉強に身が入らず、成績が低下する。
<職場で見られるサイン>
・欠勤が多くなる。
・遅刻、早退が多くなる。
・能率が低下する。
・ミスや事故が多くなる。
身近に上記のような行動に接した時、適切な初期支援を行うための行動計画は「り・は・あ・さ・る」と覚えると良いそうです。
「り」 リスク評価
「消えてしまいたいと思っていますか?」「死にたいと思っていますか?」と、自殺を考えているかをはっきりと尋ねて確かめることが重要であるようです。
自殺の方法について計画を練っているか、実行する手段を有しているか、過去に自殺未遂をしたことがあるかを評価しましょう。
「は」判断 責めたり、弱い人だと決めつけたりせず聴く事
「あ」安心 弱さや性格の問題ではなく、医療の必要な状態であるという情報を与える
「さ」サポート 専門家に心のことも相談してサポートを得るように勧める
「る」セルフヘルプ
メンタルヘルスで症状が緩和されることがあるので、アルコールをやめる、軽い運動をする、家族などの身近な人に相談をするなどのアドバイスをする。
1 力になれる事はない?と声をかける=(気づき)
2 相手の感情や話を否定せず本人の気持ちを尊敬する=(傾聴)
3 早めに専門家の連絡先を提供=(つなぎ)
4 温かく寄り添って「必要があるならいつでも相談に乗る」旨を伝える=(見守り)
私たちが少しでもできる事は、心配している旨を伝え、一緒に考えてあげる事、それが支援になるそうです。
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