リサイクルできる紙とできない紙はどのように見分け、分別できるのだろうか?
防水加工された紙 (紙コップ、紙皿、紙製せいのカップ麺容器、紙製のヨーグルト容器など)は
リサイクルできないので、古紙には分別しない。
又もちろん臭いの染み付いている紙もリサイクルできない。
洗濯洗剤の箱や石けんの箱、包装紙、線香の箱、芳香紙などが代表的な物としてあげられる。
紙に染み付いた臭いは、古紙を処理する工程で完全に脱臭できないからだ。
他にもピザの箱や使い終わったティッシュペーパーなどの汚れた紙、レシートに使われる「感熱紙」など、リサイクルできないものは意外に多い。
そんな中、「昇華性転写紙」をご存知だろうか?
古紙再生促進センターによると、A4サイズの「昇華性転写紙」が1枚混入しただけでも、約100トンの損紙が出てしまうほどの影響があるそうだ。
昇華転写紙とはデジタルプリント技術によって、写真やイラストなどのデザインを高品質に昇華転写するための転写紙、熱で気化して色素が転写するインクだ。
洋服や布などの素材に文字や絵柄を印刷する際に使用されており、手芸用品としても流通している。
カバンや靴などを購入した際の緩衝材の詰物として「使用済みの昇華転写紙」が使われていることも多い。
使用済みでもインクは多少残っており、常温でも気化する。
そのため古紙に混入すると、再生紙として製品化された紙の表面に数カ月後、インクがカビのように浮き出てきてしまうことがあるという。
こうしたリサイクルできない紙は、古紙には分別せず、「燃えるごみ」として出さなければならない。
個人として注意しなければない事である。