「キュウリとしらすの和え物は、それぞれの味が引き立って美味しいけれど、これをミキサーにかけてどろどろのジュースにしてしまったら、どちらの味も死んでしまう。キュウリとしらすは、それぞれの個性はそのままで一緒に小鉢にいてくれるのが平和です。」
仲良しでいるということは、自分を相手に合わせていればいいというものではなく、 自分という個性をそのままに、相手の個性もそのまま認めて一緒に過ごすということ。
これが『和』です。人間が同じでなければ仲良くできないのではありません。
同じでないからこそ、1+1=2以上になる可能性もあるのです。
「和敬静寂」という茶道の精神を表す禅語をわかりやすく説明してくれている。「ほっとする禅語」
こんな出だしから始まった文章だったので、凡人の私にもとっつきやすく、わかりやすかった。
「和」というのは、無理になんでも相手に合わせるものではなく、自分も相手も、殺すものでもなく、それぞれを生かすということですね。
いざ実行となると、そう簡単ではないと思いながらも・・・。