ハエ

やっと雨があがった。
今朝車に乗ろうとしたら窓に大きな蝿が止まって、ドアを開けたら、羽音を響かせて飛んでいった。
五月だからなあ、、、。
五月のハエは特にうるさいから「五月蝿い」という当て字があるくらい。
その五月蠅（うるさい）ハエも、最近はすっかり見かけなくなった。
１０年以上前になる。オーストラリアの旅行に行って、（そのころはもう日本ではそういなかったはずだが、）降りた空港、パースだったかなあ？　
やけに蝿が多くて往生した思いがある。今もそうなんだろうか？

平成の子供らにとっては蝿すら死語に近いんだから、「蝿取り紙」なんて、存在は知らないだろう。
私が子どもの頃は、身の回りで、ところ構わず蝿がワンサカ飛んでいた。
たいていの家は蝿たたきがあり、ハエ取り紙や、蝿とりリボンがいくつもぶら下がっていた。
蝿とり紙にたくさん蝿がくっついているから、なんてったって汚かったし、不潔である。　
でもそれが当たり前のように・・・。
１メートル近いロート型のガラスの蝿とり器、知ってますか？
フラスコの首の非常に長いもので、先がロート状、中に水を入れて置く。
それで、天井に止まっている蝿をめがけて捕らえるのがなかなかおもしろかったものだ。
いまでは民族資料館ぐらいでしか見られない代物と言おうか。（笑）
そこにもない？
昔の蝿は子どもにでも捕まっていたんだから、ドン臭かったのかもしれない。
私がちっとやそっとのばい菌にも屈しない体になったのは、そのおかげ
そんな訳じゃあないか。