布団綿

この頃、時間を見て普段使わない部屋の片付けをしている。
姑は昭和三十年代頃、打ち直した綿で、家族みんなの布団を作っていた。
昔はみんなそうですよね。
質が良いからと、大事にしまいこんでいたたくさんの打ち直した綿が、あちこちの押入れを占領している。古い布団も・・・。
新しい客布団は５組以上あるし、私が嫁いだ時持ってきた布団もほとんど使ってない。
最近は泊り客も減ったから、もうこれ以上客布団は要らない。
布団屋さんで、リフォームして使ってくれればと思って電話してみたが、布団屋さんでも処分しているそうだ。
親が綿を入れて手間隙かけて作ってくれた布団や、品質のいい綿を捨てるというのはどうも気がとがめられるが、活用できなければ捨てるしかない。
夫を動かして、ゴミ処理場へ持って行く事にした。
大正生まれの姑にとっては思い切れず、心淋しくなりそうだから多くを語らず・・・。
布団が自治体の粗大ゴミの№１だという。
エコが叫ばれている時代、良質な資源、何とかならないのか？
再生品として研究開発に当たってくれる人が出れば良いと思う。