居酒屋日記

Takeshi ORION Nishimori

搾菜奇譚

2022年02月01日 | 料理(肴)・酒

たまに買う青ザーサイの浅漬。四川風に辛く味付けされたものとは違い、お茶請けにもおかずにも酒の肴にもなる逸品。
糠漬けのローテーションでランチに漬物が無い日などに重宝します。

ザーサイと言うと子供の頃から慣れ親しんだ桃屋の瓶詰めを思い出すのですが、これが発売されたのは1968年なので、わたしが小学3年生の頃。
それ以前にも食卓にザーサイを使った料理が並んでいました。母が商店街の乾物屋で買ったザーサイを使って調理していました。変わった漬物だなぁという記憶しか無いですが、出てきた料理の味は鮮明。
母が何気なく作った刻んだザーサイ、筍の水煮、豚バラ肉を炒めるだけ…というシンプルな料理が当時の我が家内でバズリまくり、定番メニューに。酔った父がザーサイ+筍(バンブー)+豚バラ(ポーク)なので「ザーバンポーク」と命名。
その十数年後に母が渋谷に出した飲食店「ルシフェル」でも人気メニューに!勿論この頃はお手軽な桃屋の瓶詰めを使ってましたけど、当然メニュー名は「ザーバンポーク」。お客さんから「これってどんな料理?」と毎度尋ねられました。逆に常連さんは初めて連れてきた仲間に「ザーバンポーク」って何だか分かるか?と自慢げに講釈をたれたりで面白かったです。
そして、今でも「ザーバンポーク」はたまに家で作ります。しかし桃屋の瓶詰めよりもコスパの良い四川極品搾菜を買い自分で味付けをしています。ある意味、昔の母の方法に先祖返りしたかな?