山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

明るい春来たる 

2023-03-02 03:33:38 | 宵宵妄話

 このところの世の中、暗いニュースが多いですね。ロシアの悪魔の戦争、トルコエリアの大地震による甚大な被害、コロナのパンデミックの終りなき感染等々余りにも悪夢のような出来事が多いです。いや、多過ぎます。人災、天災を問わず人類の危機とも思われる事件が続いています。傘寿を過ぎた私の人生の晩期は、明るい話は一つもない感じがしています。

 そんな中で、真に個人的な話なのですが、たった一つ明るい話があります。真に些細なことなのですが、私にとっては大変大切な希望なのです。それは、先月下旬に両眼の白内障の手術が無事に終了したことなのです。

 思えば一昨年の秋の終わりの頃、運転免許の更新があり、老人は特別に認知症検査なるものをさせられるのですが、これはさほど苦労しなくてもクリアできたのですが、思いもかけないことに視力の検査で、両眼0.7でギリギリセーフですねと宣告されたのでした。予てからそろそろ白内障の手術をしなければならないかなと気にはなっていたのですが、まさか運転免許更新が困難なレベルとなっているほど、視力が低下しているとは夢にも思わなかったのです。一応更新は出来たのですが、こりゃあまずいな、この分だと次の免許更新が出来なくなるかもしれないと急に不安になり、とにかく専門医に診て貰って、必要な処置をして頂こうと、早速専門医を受診したのでした。

視力の検査をすると、左右共なんと0.4というレベルで、これじゃあ、運転は無理ですよと言われたのでした。しかし、現実に運転に支障がある状況ではないので、俄かには信じがたいことでした。やはり、白内障の所為なのかと訊いたら、白内障は両眼にあるけど、右眼には網膜の黄斑に浮腫があり、このままでは白内障の手術をしても視力は回復しません、と言われたのです。これを治すには眼球に注射をする方法があるということで、その後約1年をかけてその注射をするなどして少し改善の兆しが見られて症状が安定した頃に、白内障の手術をしましょうということで、手術の日程が決まったのは、昨年の10月半ばでした。そして、両眼の手術が可能なのは来年の2月だと言われたのです。その実現が先月のことなのでした。

 この他にも医師からは脅しとも言える話が幾つかありました。例えば手術をしても確実に見えるようになるかどうかは判らない、などということです。ま、医師の側からは100%保証することはできないというのは理解できるのですが、患者としては不安を拭うことはできません。しかし、それを恐れて手術はしないということになると、先行きは真っ暗となるのは確実なのですから、これはもう医師を信頼して覚悟するしかありません。

 とにかく本番までは不安は続いたのでした。経験者の中で失敗して失明に至ったという話は聞いていなかったので、ま、不安はあるけど大丈夫だと思うしかありませんでした。手術の日程が決まって4カ月が経って、先月の14日に右眼を、2週間後の28日に左眼の手術が無事に終了しました。何の問題もなく成功でした。

 最初の手術は術前に1時間ほどかけて点眼を行い、手術の本番は光の眩しい光源のようなものを見ながら20分ほどで終了しました。痛みは殆どありませんでした。終了後眼帯を絆創膏のテープで貼って、片目で家まで30分ほど歩いて戻りました。1晩寝て翌朝の受診時に絆創膏の眼帯を外して、目の点検をした後、薬局へ行ってケアのための点眼液を3種類貰って、その後は日に4回点眼を1カ月ほど続けるという指示でした。2週間後の左眼も同じ要領です。

 さて、その後の眼の状況ですが、3日程はさほど視力が回復したとは感じなかったのですが、その後時間が経つに従って、光を眩しく感ずるようになり、右眼の視力が明らかに増したのを実感するようになりました。左眼の方は未だ改善が進行中ですが、このあと右眼と同様に順調に世の中が明るくなってゆくのを実感できるのだと思っています。視力検査では1,0以上となり、これを維持できれば次回の運転免許更新時の視力検査は大丈夫だろうと思っています。何しろ、あと数年はくるま旅を続けるつもりでいますので、先ずは一安心といった心境なのです。

 暗いニュースで溢れている世の中ですが、せめて自分一人だけでも明るく眩しい光の中で春を迎えることが出来ているのを、真に有り難く思ったのでした。車の運転に関しては、老人の引き起こすとんでもない事故が多発していますが、これから先も運転には慎重の上にも慎重を期してくるま旅を楽しみたいと思っています。

コメント
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