Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

ぎなた読み(ベンケイハゼ)

2018-04-30 19:34:59 | ハゼ科

曇ベースですが、思ったより日差しも浴びられた本日のやんばるです。

風は南寄りで、曇っていても暖かな感じです。

海も凪続きで気持ちいい日が続いてます。

風は南東~南。曇ときどき晴れ。

■■

『ここではきものをぬいでください』

この文章については、ちょっと置いておいて…

『弁慶』といえば、『武蔵坊弁慶』ですよね。

僕的には、空海と並ぶくらい有名なお坊さんではないかと思えるのですが。

まあ、弁慶をお坊さんのカテゴリーに入れて良いのかどうかは微妙ですけど。

豪傑の代名詞で、源義経に最後まで仕えた従者…というイメージですが、これは『義経記』という軍記物語のなかの弁慶のイメージ。

あるいはこれをもとにしたテレビドラマや映画や漫画のなかの人物像なのだそう。

歴史書の『吾妻鏡』や史実をもとにした軍記物語の『平家物語』などでは、実は弁慶はその他大勢の一人なのだとか。

つまり僕たちが普通に思い浮かべる弁慶像は、義経を助けた何人かの人物が合成されて誇張されて伝説化したものということのようです。

それでも弁慶は魅力的な人物。そのせいか、僕たちの身近に弁慶に因む言葉がいくつもあります。

『内弁慶』や『弁慶の泣き所』とか、『立ち往生』も『弁慶の立ち往生』が由来だとか。

さらには『弁慶ぎなた式』とか…。

『弁慶ぎなた式』とは『ぎなた読み』ともいわれ、「弁慶が薙刀を持って刺し殺した」という文を「弁慶がな、ぎなたを持ってさ、し殺した」と区切りを間違えて読むこと。句読点の付け方や息継ぎの仕方で同じ文章が違う意味に変わることの例え。

で、冒頭の文章に…

『ここではきものをぬいでください』

この文章を

『ここで、履き物を脱いで下さい』と読みました?

それとも

『ここでは、着物を脱いで下さい』と読みました?

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イレズミハゼ属ベンケイハゼ Priolepis cincta 18年3月22日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『帯を締めた』の意。

頭から体全体にある明瞭な横帯のことなのでしょうね。

たくさん帯を締めてますね。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

ところで、どの辺りが弁慶なのでしょう。

豪傑な性格なのでしょうか…。

 

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草木染めの絹織物(ハチジョウミノウミウシ)

2018-04-27 17:40:52 | ウミウシ

陽光サンサン、風は涼しく、海は凪…。心地良いコンディションだった本日のやんばるです。

明日からGWですね。最大9連休だそうで。

取りあえず前半は、このまま気持ちいい天候が続きそうです。

風は北~北西。晴れ。

■■

『黄八丈』という絹織物があります。

草木染めの絹織物で、植物の煮汁で黄色・鳶色・黒に染められた糸で織り上げたものなのだそう。

『黄八丈』という名称は戦後になってから使われるようになったものだそうで、それ以前は『八丈絹』と呼ばれていたのだとか。

この『八丈』は伊豆諸島の八丈島のことです。『黄八丈』は八丈島の特産品なのだそうです。

ただし、八丈島で織られていたから『八丈絹』になったわけではなく、その逆で、『八丈絹』が織られている島だったから八丈島と呼ばれるようになったよう。

ではそもそもの『八丈絹』の八丈は何なのかというと、それは長さ。

一丈は約3メートルですから、八丈は約24メートル。

一疋(ひき)が八丈の絹織物のことなのだそう。

一疋で大人用の着物と羽織を対にして仕立てることが多いのだとか。つまりそういう衣装を仕立てるのに、ちょうど良い長さということなのでしょうか。

因みに、『黄八丈』の黄色はイネ科の『コブナグサ』という一年草から染め出すのだとか。

この『コブナグサ』という名前は、その葉の形をコイ科のフナに見立てたことが由来だそうです。

いや、何となーく魚に繋がったので…。

■■

さて…

〈ヨツスジミノウミウシ科クセニアウミウシ属ハチジョウミノウミウシ Phyllodesmium sp. 18年3月12日 沖縄島安和〉

和名は、日本初記録地が八丈島だったことに因んでいます。

ということは、『八丈絹』を由来に持つウミウシであるともいえるのではないでしょうか。

絹織物のように美しいウミウシです。

 

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金色の継ぎ目(キンスジミノウミウシ)

2018-04-23 18:26:07 | ウミウシ

湿った南風が心地よかった本日のやんばるです。

後半は日差しもあって、汗ばむ陽気になりました。

今週は前半は雨交じりですが、後半は晴れ続きになりそう。

どちらにしても、夏日な一週間になりそうです。

当地はこれからユリのシーズン。港でユリを見つけてGWが近づいてるなぁ…とか感じるこの頃です。

風は南東。曇のち晴れ。

■■

『もったいない』とは、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表す言葉。

仏教用語が由来の言葉ですが、日本人独特の心持ちを表現する言葉なのだそう。

『もったいない』を英語にすると『MOTTAINAI』となり、つまりこの言葉の全体的な意味を翻訳することは出来ないのだとか。

『もったいない』というのは日本人には馴染みの考え方だと思いますが、それを外国の方に説明するとなると、確かに難しいかも…。

冒頭のような気持ちって、ちょっと『わびさび』に通じるような感情のようにも思えますし。

あるいは『諸行無常』とか…。

そこで思い浮かんだのが、『金継ぎ』のこと。

『金継ぎ』とは陶磁器の破損部分を修復する技法のこと。

割れたり欠けたりしたお茶碗なんかを、漆で接着して金粉で装飾するので、金で継ぎ足したように見えるからこう呼ばれるのだそう。

これってまさに『もったいない』的考え方から生まれた技法ではないでしょうか。

しかも『金継ぎ』には芸術的な価値が見いだされ、文化財に指定されたり骨董として珍重されたりするものもあるのだとか。

割れ目に沿って金の筋が何本も入っている陶磁器を、アートとして楽しむ日本人的価値観もいいなぁ…とか思えたり…。

■■

さて…

〈Trinchesiidae科Trinchesia属キンスジミノウミウシ Trinchesia sp. 18年3月12日 沖縄島安和〉

背面突起にあるたくさんの筋からの和名なのでしょうね。

もちろん修復箇所ではありませんが、『金継ぎ』を連想してしまったり…。

 

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皮切り(ヤイトサラサエビ)

2018-04-20 19:26:00 | エビ・カニ類

気持ちいい青空、気持ちいい凪の海だった本日のやんばるです。

気温も夏日で陽光サンサンでした。

このまま暖かい日が続く予報です。

水温も順調に上昇中です。

風は東。晴天。

■■

物事のし始めや手始めのことを『皮切り』といいますよね。

例えば『○○を皮切りに××が始まる』とか。

アーティストの全国ツアーや、巡回美術展なんかでこんな表現を目にしますよね。

この『皮切り』の語源をご存じでしょうか?

実はこの語源、かなり”痛い”由来があるのです。

「皮切りは女に見せる顔でなし」

という川柳があるのだとか。これはお灸にまつわる川柳です。

最初のお灸は特に熱く、その苦痛から閻魔様のような恐ろしい形相になるのだそう。

この熱いお灸は、皮を切られているような痛みなのだとか。

で、そのときの表情を『皮切りの閻魔』と言ったのだそう。

そんなひどい顔は女性には見せられない、という意味を読んだのが前述の川柳。

そんな最初にすえるお灸のことを『皮切り』と言うようになり、それが転用されて現在使っているような意味になったのだそうです。

灸という字は『きゅう』あるいは『やいと』と読みますが、ご存じですよね?

念のためにざっくり紹介しておくと、三千年前の古代中国で発明されたとされる東洋医学の治療法。

日本には遣隋使や遣唐使によってもたらされたのだとか。

僕の幼少時代には、祖母が日常的にお灸をしてました。もちろん張るヤツじゃなくて、もぐさを直接皮膚にのせて火をつけるヤツ。

見ているほうが熱そうで、痛そうで…。

で、叱られるときに「やいとするぞ」って言われると、かなり怖かったです。

今どきの子供たちは、きっとこういう怒られ方はしていないのでしょうね…。

■■

さて…

〈サラサエビ科サラサエビ属ヤイトサラサエビ Rhynchocinetes conspiciocellus 18年3月12日 沖縄島安和〉

画像はまだ幼い個体。

第3腹節の背面にある暗褐色の斑点が、和名の由来。

『やいと』はされていますが、閻魔顔ではありませんね…。

 

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バロックの装飾楽器(ミガキブドウガイ)

2018-04-16 18:21:46 | ウミウシ

曇空からときおり日差し、少々肌寒かった本日のやんばるです。

明日まではこんな感じの空模様のようですが、明後日以降は晴れマークと夏日の予報が並んでます。

週の後半は日焼け注意な日々になりそうです。

風は北~北東。曇ときどき晴れ、のち雨交じり。

■■

チェンバロという楽器をご存じでしょうか?

バロック時代(1600年~1750年)に、宮廷音楽に用いられた楽器です。

その見た目の形は、ピアノによく似ています。

どちらも鍵盤楽器には違いありませんが、ピアノが打弦楽器なのに対して、チェンバロは撥弦楽器です。

つまり弦を叩いて音を出すか、弦を弾いて音を出すかの違いですね。もちろん音色は全く違います。

何というか、僕の勝手なイメージですが、宮廷音楽って感じの音。可憐な感じの音に思えます。

そしてその容姿もピアノとは大きく違います。

バロック時代の家具と調和させるために、繊細で華麗な装飾が施されています。

宮殿や教会にまさにピッタリマッチするような外観です。まあ、これも僕の勝手な印象ですけど。

でもその外観が音色にとても似合っていて、そう考えると『音色はとてもデコラティブ』という表現のほうが合っているかも…とか思えたり。

■■

さて…

〈ブドウガイ科ブドウガイ属ミガキブドウガイ Haminoea cymbalum 18年3月12日 沖縄島安和〉

学名種小名は『チェンバロあるいはシンバル』の意。

どこかに、どちらかの楽器に繋がるような要素がありますかねぇ…。

弾くと美しい音色が響くんだったらすごいですけど。

あるいは、2匹がぶつかると結構大きな音が出るとかでもすごいですね。

…どちらもないでしょうけど。

2匹が連なって後追い行動をするそうですが、それがシンバルと関係ありますでしょうか。

まあ、外観はチェンバロのようにとても装飾的だといえますが。

もう一つ、"cymbalum"というラテン語には『便器』という意味もあるのだとか。

ますます解らなくなりますねぇ…。

 

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大ヒットの影響…(アゴアマダイ属の一種)

2018-04-13 19:25:12 | アゴアマダイ科

天気予報は雨予報だったのですが、タップリと日差しを浴びられた本日のやんばるです。

ムシムシ感が気持ちいい夏日の一日でした。

明日はもっと気持ちよく晴れそうです。

もちろん夏日になりそうです。

風は南東~南。晴れときどき曇。

■■

『顎足が付く』

という俗語をご存じでしょうか?

これ、食事代と交通費の全額を先方が負担してくれる、という意味。元々は寄席芸人の隠語で、主催者が食事代と交通費を出してくれるという、おいしい仕事のことを指すのだとか。

『顎』は飲食費を指し、『足』は交通費を指すわけですね。

まあ、顎を使って噛み砕かなければ、食事は出来ませんから、こんな風に表現したのでしょうね。

食事で顎を使うといえば、思い出すのが映画『ジョーズ』、1975年のスティーブン・スピルバーグ監督作品です。

人間を襲う人食い鮫(ホホジロザメ)のパニック映画ですが、かなり怖かった記憶があります。

幼かった僕は、『ホホジロザメ』って英語で『ジョーズ』って言うんだと理解してしまいまして、そうではないと知ったのはずっと後のことでした。

因みに『ホホジロザメ』の英名は"Great white shark"です。

で、映画のタイトル"Jaws"は英語で『顎』の意。

顎は上顎と下顎の二つあるので、複数形になっているわけです。

この映画はシリーズ化もされ、80年代から90年代にかけて地上波で何度も放送されたりもしました。

その頃にダイビングを始めた僕は、「ダイビングしてます」というと「ジョーズは大丈夫なの?」なんてよく聞かれたなぁ…。

そしてこの映画が大ヒットした影響で、以後『ジョーズ』が『鮫』と同義語として使われるようになったのだそう。

一つの映画作品が、言葉の意味を変化させたわけですね。

ところで、今更ですけど『ジョーズ』って観たことありますか? あっ、もちろん映画のほうですよ…。

■■

さて…

〈アゴアマダイ属の一種 Opistognathus sp. 18年3月6日 沖縄島安和グスク〉

通称ジョーフィッシュ。

といっても画像の種だけでなく、アゴアマダイ属あるいはアゴアマダイ科の未同定種の総称のようですけど。

 

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音楽的喜怒哀楽(オドリカクレエビ)

2018-04-10 18:04:43 | エビ・カニ類

昨日辺りからまた気温も上がり、本日は気持ちいい陽気になったやんばるです。

青い空、凪の海で、いうことなしの一日でした。

今週は何だか変わりやすい天気になるようですが、暖かい日は続きそうです。

風は南東~南。晴天。

■■

昔話の浦島太郎は、亀に連れられて竜宮城に着いたあと、鯛や比目魚の舞い踊りで歓待されますよね。

『舞』と『踊り』の違いって解ります?

何でも、メロディーに合わせた旋回運動を主としたものを『舞』というのだとか。

一方、リズムに合わせた跳躍運動を主としたものを『踊り』というのだそう。

本来は『舞』と『踊り』は厳然と区別されていたそうですが、最近はそうでもないみたいです。

『ダンス』の和訳として『舞踊』という言葉が使われるようになったのが、その原因だとか。

『踊り』は人間の喜怒哀楽を表すのに適した音楽的な動きなのだそうで、民衆から生まれたもののようです。

その起源は一説によると、『念仏踊り』なのだとか。

『念仏踊り』とは、念仏を唱えながら踊るという日本の伝統芸能で、こちらの起源は『雨乞いの踊り』なのだそう。

なるほど、喜怒哀楽に直結してそうな気がしますね。

また『盆踊り』は、この『念仏踊り』から派生したものなのだとか。

さらにはそこから、『阿波踊り』や当地の『エイサー』と繋がっていくのだそうです。

まさに〈民衆から生まれたもの〉という感じがしますね。

■■

さて…

〈テナガエビ科ホンカクレエビ属オドリカクレエビ Periclimenes magnificus 沖縄島安和グスク〉

画像は雌個体。

イソギンチャク類やナガレハナサンゴ等と共生するクリーナーシュリンプ。

学名種小名は『華麗な』の意。

外見からなのでしょうけど、雄よりも雌により相応しい学名ですね。雄には斑紋がほとんどありませんから。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

和名のほうは、身体を左右に振って踊るようなしぐさをすることが由来。

実は喜怒哀楽を表現していたりして…とか思ってみたりも……。

 

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帯びる(アカハタ)

2018-04-06 19:50:00 | ハタ科

後半雨交じり…な本日のやんばるです。

午後の遅くに前線通過で風が廻りました。

というわけで明日は少しだけ季節が停滞する感じ…。

まあ、すぐに夏日な日々に戻りそうですけど。

風は南~南西、のち西~北西。晴れのち曇、そして雨。

■■

北欧神話には、『トール』という名の神がいます。

北欧神話最強の戦神で、雷神・農耕神でもあるのだとか。

燃えるような目と赤髪の大男で、稲妻を象徴する『ミョルニル』といわれるハンマーを武器に戦うのだそう。

なんだか『マイティー・ソー』みたいだな…と思ったら、マイティ・ソーのベースはこのトールなのだとか。

また彼は、腹に『メギンギョルズ』という帯を身に着けているのだそう。

これは〈力帯〉で、これを締めるとトールの神力が2倍になるのだとか。

所謂パワーアップアイテムですね。

帯といえば衣服というか装身具というイメージですが、その始まりは衣類自体より古く、そこに狩猟で用いる道具を挿していたのだそう。

そういう機能は武士の時代でもそうで、彼らは日本刀を帯に挿して携行していました。すなわち、刀を帯びていたわけです。

『帯びる』とは、『身体の最も近いところに置くこと、身に着けること』の意味です。

そして現在、僕らも侍のように常に帯びています。…電話を。

〈携帯電話〉の帯はまさにこの『帯びる』のことですよね。

まあ帯を締めてそに挿している、なんて人はそうそういないと思いますけど。

■■

さて…

〈ハタ科ハタ亜科マハタ属アカハタ Epinephelus fasciatus 18年3月2日 沖縄島安和〉

画像はまだ幼い個体。

学名種小名は『帯のある・帯状斑紋のある』の意。

体側に纏う濃赤色の横帯模様からでしょうね。

本種は隣接的雌雄同体(異時的雌雄同体)魚。そして雌性先熟の魚。つまり雌から雄に性転換する魚です。

この子はたぶんまだ女の子ですから、身に着けている帯は装身具のほうかなぁ…とか思えたり…。

 

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赤い星、黒い点(アカホシイソハゼ)

2018-04-02 19:19:07 | ハゼ科

空模様は気持ちよい青、海もまた気持ちよい凪。春爛漫な感じのやんばるです。

今日一緒に仕事したインストラクターが、

「年中こんな天気でいいのになぁ…」

としみじみと呟いてましたが、まさに同感です。

そんな日が続いてるこの頃です。

風は東~南東。晴天。

■■

夜空に見える赤い星は、全て高齢なのだとか。

星、すなわち恒星の色はその表面温度で決まり、赤色は4500K以下の温度の恒星なのだそう。

これは青色に比べて低温で、つまりエネルギーが弱く、出している光の量もより小さいのですが、恒星は高齢化すると巨大化する(太陽の数千~数百万倍)ので、そのために非常に明るく見えるのだとか。

逆にいうと、赤い星は高齢でないと見えないということ。

赤い星と言えば、オリオン座のベテルギウス。現在高齢化が進み膨張を続けているそうで、超新星爆発が近いのでは…といわれています。

もし超新星爆発すれば、人類が初めて経験する約640光年という近距離での超新星爆発になります。

まあ、640光年が近いという天文学の感覚が、なかなか実感出来なかったりもしますけど。

地球にどんな影響か出るのかはよく解らないようなので、見たいようなそうでないような…。

因みに1054年に地球から約7000光年の距離で起こった超新星爆発では、マイナス8等級前後まで輝いたという記録が残っているそうです。

赤い星とえば、他には火星。火星が赤いのは、その大地に含まれる酸化鉄のせいなのだとか。

火星といえば、NASAが月を周回する新たな宇宙ステーションを提案しているのだそうで、これは火星有人宇宙飛行へのステップなのだそう。

実現すれば今のISS(国際宇宙ステーション)より1000倍遠い位置の宇宙ステーションになるそうで、これは確かに宇宙ステーションだと思えたり。というのも、ISSと地球との距離は沖縄島と石垣島との距離ぐらいなので、僕的にはすごく近いイメージなのです。

赤い星といえば、さらには太陽。実際には四六時中赤く見えるわけではありませんが、太陽の色といえば赤ですよね。

『まっかに燃~えた 太陽だから~♪』からの影響でしょうか…。

ところで、太陽表面には黒い点のように見える『黒点』と呼ばれる部分がありますよね。

この部分、実際には黒くないのだとか。この部分も光を放っているのですが、周囲より弱い光なので黒く見えるのだそうです。

と、ここら辺りで画像に…

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属アカホシイソハゼ Eviota melasma 18年3月2日 沖縄島安和〉

学名種小名は『黒い点』の意。

和名は赤い星。学名は黒い点。

というわけで、本種に出会ったら太陽を、さらには美空ひばりをイメージせずにはいられなかったり…。

『まっかに燃~えた♪』

 

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