Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

爽声…(オレンジウミコチョウ)

2015-04-27 18:31:50 | ウミウシ

心地良い晴れ具合というか、心地よい曇り具合というか、どちらにしても気持ちいい一日だった本日のやんばるです。

ゆる~い風も涼風で気持ちよく、海も上々。アウトリーフのポイントでまったり潜ってきました。

人によってはもうGWの真っ最中かもしれませんが、本格的なGWはやっぱり29日からなのか、道路もポイントもまだのどか~な感じだったり…。

閑話休題…

今まで何度も書いてますが、我が家には『早朝、アカショウビンの声が響いたらその瞬間から真夏』という掟がありまして。

昨日の早朝に、そして今朝にもアカショウビンの爽やかな声を耳にしました。

というわけで、我が家的にはすでに真夏になってたりします…。

風は南東~東。晴れたり曇ったり。

〈ウミコチョウ科キマダラウミコチョウ属オレンジウミコチョウ Siphopteron brunneomarginatum 15年4月2日 沖縄島崎山〉

学名種小名は『暗いオレンジ色の縁の、あるいは茶色がかかった縁の』って感じかな。

和名もこのオレンジからきてるのでしょうか。

すると双方ともに側足縁が名前の由来なのでしょうか。

そうなら、なんだか隅っこの方から名前をひねり出してきているような印象も…。

でもまあ、考えてみれば、本種とクロフチウミコチョウとレモンウミコチョウとキイロウミコチョウは一見同じに見えるくらい似てますから、細かな部分の特徴をチョイスしたってことなのでしょうか。

あとオレンジ色と茶色ってかなり違う色じゃないのかな…。一つのラテン語がオレンジと茶色の二つの意味を持つってどうなの…。

とか思ってたら、オレンジ色の明度を落としていくと茶色に近づくのだそう。

じゃあ暗いオレンジ色は、まさに茶色ってことで、これは納得。

ちなみに、オレンジ色を見つめてると食欲が増すのだそう。

食欲がないときはオレンジのものを見て、メタボが心配な方はなるべくオレンジのものを見ないようにしたら、効果があるかも…?

 

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GWですか…(ワカウツボ)

2015-04-24 18:34:19 | ウツボ科

本日は全天雲の群れ…。

気温は低くはなかったけれど、風は北より…、体感ややヒンヤリって感じだったやんばるです。

早い方は明日からGWだそうで……。

予報によると今年のGWは晴れで始まり、中盤は雨交じり、後半はまた晴れそうな感じ。

早ければこの中盤の雨で梅雨入りするかも…。

ちなみに去年の梅雨入りは5月5日。平年値は5月9日です。

風は北東。曇り。

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ワカウツボ Gymnothorax meleagris 15年3月20日 沖縄島安和〉

学名種小名は『七面鳥、ホロホロ鳥』の意味なのだとか。

ホロホロ鳥っぽい模様に見えないこともないですが…、どうでしょう。

和名のワカは、漢字なら『若』なのだと勝手にイメージしていたら、『和歌』なのだそう。

和歌山県和歌山市の和歌浦で見つかったことが、この名の由来だとか。

じゃあ正確にはワカワカワカウツボなのでは…、とか思ってもみたり。まあ、無意味に長すぎるか…。

和歌浦は国指定の名勝で、天橋立に比肩する景勝地とされていて、『万葉集』にも詠まれた古からの風光明媚な場所なのだそう。

その歌は…

若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る

あれ、『和歌』じゃなくて『若』になってますけど。

実は和歌浦は、元々は若の浦と呼ばれていたのだそう。

というわけで、勝手なイメージの方もあながち間違ってなかったりして…。

 

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ムシムシ…(リュウモンイロウミウシ)

2015-04-20 19:25:57 | ウミウシ

雨交じりですが、ムシムシ…とした感じだった本日のやんばるです。

強めの風は南からで、気温も結局夏日だったり。

明日は一時的に風が真逆になりそうで、今日との差で体感ヒンヤリ感じるかなぁ…。

風はやや強めの南西。雨が降ったり止んだり。

〈イロウミウシ科アオウミウシ属リュウモンイロウミウシ Hypselodoris maritima 15年3月20日 沖縄島安和〉

学名種小名は『海の、海辺の』の意。

そりゃあそうでしょう、水中生物ですから…って感じですが……。

和名の方は、背面の黒色縦線が流紋のようなので…とのことですが、流紋って?

流紋とは、絹の平織物の一。

あるいは竜紋・竜文・竜門とも書き、竜にかたどった模様。

竜にかたどった模様って?

かたどるもなにも、竜は実在しないですよね。

まあしかし、竜といわれれば誰でもその姿をイメージできますから、そこはいいのか。

伝説や神話の生物としてはかなり身近な存在の竜。

沖縄の民話にも、『天の神と竜宮の神』、『マータンコー』、『龍の目病み』などいくつもあります。

中国が近く、繋がりも強かったためでしょうね。

さて話戻って…、背面に竜をかたどった模様。つまり背中に竜を背負ったウミウシ。

かなり強そうだ…、そして恐そうだ……。

で終わってもよかったのですが、竜門は中国、黄河中流の急流のこと。

つまり急流のように流れる線模様のことのような気もしてきたり…。

と思って再び画像に目を向けると、そんな風に見えてきたりしませんか…。

 

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三日で三ヶ月…(ホシハゼ)

2015-04-17 18:22:10 | ハゼ科

気持ちよ~い空模様で、夏日になった本日のやんばるです。

確か今週の火曜日は三月並みの気温だったそうですが、今日は六月並みの気温なのだとか。

三日で三ヶ月季節が進んじゃった…。

速っ…。まあ、大歓迎ですけど。

風は南西~西。晴れ。

〈ハゼ科ハゼ亜科ホシハゼ属ホシハゼ Asterropteryx semipunctata 15年2月26日 沖縄島新里〉

体側を被う微小な青色点が、学名および和名の由来。

星模様・星マークといえば、☆の形ですが、勿論実際の星がこんな形をしてるわけがなく、本種が纏っているのが本当の星模様ですよね。

☆は五光星あるいは五稜星と呼ばれるマークなのだそうで、逆さになった五角形に五つの三角形がくっついた図形。

くっついてる五つの三角形が星の光彩を連想させることから、星を表す記号としてよく使われているのだそう。

つまり、キラキラ光る星である恒星ってことですか。

星には他にも惑星、衛星、彗星等とありますが、我々の住むこの地球は惑星。

太陽という恒星を周回していて、その軌道はハビタブルゾーンに入っています。

ハビタブルゾーンとは、生命の発生・進化に適した環境領域のこと。

まあだからこそ、我々がこの星で暮らせているわけでして…。

で、太陽系が所属している天の川銀河には、1000億個以上の恒星があり、170億個以上の地球型惑星が存在するとみられているのだそう。

さらにそのうち数十億個が、ハビタブルゾーン内に存在しているという計算になるのだとか。

そういえば、スターウォーズエピソード7の最新映像が公開されたと、今朝の情報番組で流れてたけど、数十億個も存在するなら、地球外の知的生命体に出会ってもおかしくないような…。

もっとも、天の川銀河の広さは10万光年ですから、それを考えるとかなり難しいような気もしますが。

だって1光年は、約9兆4千6百億kmですから…。

 

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雨…(ミドリリュウグウウミウシ)

2015-04-13 18:23:56 | ウミウシ

雨交じりの日が続いてますが、本日も朝から雨…なやんばるです。

そして風は北寄りで冷たい雨…。

明日はさらにヒンヤリしそうな予報ですが、空模様は良くなりそうで、それならまあいいかって感じです。

風は北~北西。雨が降ったり止んだり。

〈フジタウミウシ科クロスジリュウグウウミウシ亜科ニシキリュウグウウミウシ属ミドリリュウグウウミウシ Tambja morosa 15年2月26日 沖縄島新里〉

黒あるいは濃い濃~い青にしか見えませんが緑…。

例えば青信号なのに実際は緑色、青葉なのに実際は緑の葉、青虫だって緑色、等々。

青というのに緑、という例は他にもたくさんありますけど、逆のパターンは…思いつかないな…。

人間の生理的な仕組みによって生み出される色は六つ。

赤・黄・緑・青・白・黒。

この六色が、人間にとっての基本的な色なのだそう。

色を表現する世界の言語について調べた報告によると、言語の進化を遡っていったとき、色を表す言語は二つだったようです。

赤・黄・白を表す言葉と、青・緑・黒を表す言葉の二つ。

つまりは明るく暖かい感じの色を一括りにした単語と、暗く冷たい感じの色を一括りにした単語ということ。

その昔、青と緑と黒は同じ色だった…ということでしょうか。

そうすると件のウミウシ、黒に見えても青に見えても、緑という表現で支障なし、とも思えたり。

冷たく暗~いウミウシ…には見えませんが…。

 

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二歩下がる…(レモンウミコチョウ)

2015-04-08 18:11:06 | ウミウシ

全国的に寒い一日だったようですが、こちらもやや肌寒かった本日のやんばるです。

もっとも寒の戻りというほどではなく、エキジット直後にスーツを脱いで普通に過ごせる程度ですが。

それでも昨日までが暖かかった、というか蒸し暑かっただけに、気温の数字以上にヒンヤリ感じたり…。

三歩進んでた季節が二歩下がった、って感じかな…。

風は北~北東。明るい曇り空、一時日差し。

〈ウミコチョウ科キマダラウミコチョウ属レモンウミコチョウ Siphopteron citrinum 15年2月26日 沖縄島新里〉

学名種小名は『レモンのような、柑橘類のような』って感じの意味。

和名もここからつけられたのでしょうか。

画像の個体はレモンというよりミカンっぽいですが、まあレモンもミカン属だからいいか…。

炭酸飲料によくあるシトラス風味の『シトラス』も同じラテン語が語源ですが、そういう意味では本種にも清涼感を感じたり……はしないな、さすがに。

柑橘類の柑と橘は完熟した甘みの果実と青い酸味の果実を意味するのだそう。

橘の字音を示す部分(偏じゃない右側の部分)は、青いという音符なのだそう。

すると柑橘は、前半は味を、後半は色をあらわしているということですか。

どうして味・味、あるいは色・色の組み合わせにならなかったのかなぁ。

いや青い果実イコール酸っぱい、ってイメージは強いから、味・味の組み合わせになっているのかなぁ…。

ちなみに、愛媛ミカンの農園のHPによると、甘いミカンは赤色が濃いミカンなのだそうです。

 

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赤銅の…(コナユキツバメガイ)

2015-04-05 18:56:14 | ウミウシ

日差しは強いですが、ときどきの曇り空で気持ちよく一息つける…、って感じの本日のやんばるです。

いい感じの週末でした。

昨夜は月蝕。赤銅の月をじっくりと観月しました。

普段は水中でしか使わないカメラを夜空に向けてみたり…。

風は南~南東。晴れときどき曇。

〈カノコキセワタガイ科ニシキツバメガイ属コナユキツバメガイ Chelidonura amoena 15年2月19日 沖縄島安和〉

学名種小名は『愛らしい、魅力的な』の意。

西欧で行われた研究によると、既婚女性が好んで関係をもつ男性は、実力のある、年上の、肉体的な魅力をもつバランスのとれた容姿の妻帯者なのだそう。

女性は夫が弱虫で、年下で、肉体的な魅力に欠けたり、アンバランスな容姿の場合に、情事にふける可能性が非常に大きいらしい。

男性は魅力的であればあるほど、父親としての世話をしない。

西欧で生まれる赤ん坊のおよそ三人に一人が、不倫の結果できた子供であるのだとか。

もっとも、これらは人間の話ではなく、ツバメのこと。

進化に関する名著、『赤の女王』に書かれていた話。

これを読んでから、ツバメの世界では、オスは何をおいても魅力的でないといけないのかぁ…って思っていたのですが、そしたら冒頭の種小名…。

やっぱり、ツバメと魅力は切っても切れない関係なのか…とか思ってみたり。

我が家でも、ツバメの繁殖が始まってたりします。

 

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うりずん(ツノクロミドリガイ)

2015-04-03 18:35:14 | ウミウシ

本日も日差しガンガンな夏日。

南からの強い熱風が心地よかったやんばるです。

うりずんな日々が続いてるこの頃、凪のポイントを求めて半島北側へ…。

水中ではザトウクジラのソングがガンガンに響き渡ってました。

そろそろ、この歌声ともお別れかなぁ…、なんて思いながら潜ってたり…。

風は強めの南。快晴。

〈チドリミドリガイ科ゴクラクミドリガイ属ツノクロミドリガイ Elysia sp. 15年2月19日 沖縄島安和〉

角とは、奇蹄目や偶蹄目に見られる角質または骨質突起。

あるいはそれに似た円錐形その他の形状の突起。

本種のツノは触角ですから、後者の方かな…。

架空の生物でいうなら、鬼の角は牛、悪魔の角はヤギのものなのだとか。

で、ふと思ったのですが、例えば節分なんかで使う鬼のお面、あの角も牛なのでしょうか。

あの黄色い三角で、黒い横ラインが何本か入ったやつ…。

とても牛の角には見えないのですけど。

あれはキャラクター風にしてあるのかなぁ…。

そうそう、画像の個体は白色系ですが、本種は暗色系や赤色域の広い個体等、変異に富む被写体です。

 

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