Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

アストロラーベ(コバンザメ)

2017-11-17 19:02:34 | コバンザメ科

一日中雨交じりの空模様だった本日のやんばるです。

実際の気温よりも肌寒さを感じたり…。

しかしながら、風向はよろしく海は凪。

明日の後半からは寒気がやってきて、冬型気圧配置の週末になりそうです。

風は南東。雨が降ったり止んだり。

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2014年、中東のオマーン沖で発見された沈没船のなかから、銅製の小さな円盤が見つかりました。

分析の結果、この円盤が世界最古の『アストロラーベ』であることが判明したのだとか。

『アストロラーベ』とは、古代の天文学者や占星術者が天体観測用に使用した機器。

また、ある種のアナログ計算機とも言え、時計化されたり、測量機器として使用されたりもしたのだそう。

非常に多機能な機器だったわけですね。

さらにはこの『アストロラーベ』は、18世紀に六分儀が発明されるまでは航海における主要な測定機器でもありました。

『アストロラーベ』の発明者は判らないようですが、この機器はもともとイスラム世界で生み出され発達したもので、11世紀になってヨーロッパ世界に伝播し普及したのだとか。

そしてこの機器は、15世紀半ばから17世紀半ばまでの、いわゆる〈大航海時代〉の航海を支える機器であったようです。

前述の沈没船も、この〈大航海時代〉の船舶です。

「海を制するものは世界を制する」

と説いたのは、アメリカのアルフレッド・セイヤー・マハン。

彼は19世紀の人物ですが、きっと〈大航海時代〉の人々も、同じような思想で大海原を越えて世界中に進出していったのではないでしょうか。

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さて…

〈コバンザメ科コバンザメ属コバンザメ Echeneis naucrates 17年10月10日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『海を制するもの』の意。

ということは世界を制しているのかも…。

分布域からいうと、全世界の熱帯・亜熱帯域に生(息)しています……。

和名の由来でもある小判型の吸盤を頭部に持ち、大型のサメ類やウミガメ類・クジラ類に吸い付き片利共生する魚。

形態も生態も独特な魚ですね。

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ところで…

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

画像の個体が吸い付いているのは、サメでもウミガメでもイルカ・クジラでもありません。

この子がくっついているのはヒメジ科の魚で、しかももう生きていない個体でした。

どうしてそのような状況が生まれたのかは分かりませんが、宿主が全く動かないので、じっくりと撮影することができたり…。

この後、新しい宿主は見つかったのかなぁ……。

 

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