Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

荒風(シマアラシウツボ)

2021-03-02 18:32:10 | ウツボ科

目まぐるしくというほどではないですが、速いテンポで風が変化しているこの頃です。

今日は特に一日を通して風が変化していった感じのやんばるです。

空模様もすっきりと晴れてはくれませんでした。

すっかり春になっていた気がしていたのですが、少しだけ足踏みした感じ…。

今日明日はひんやり、それ以降はまた暖かな感じで推移しそうな予報になっています。

風は西のち北西のち北。曇時々弱雨。

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タイトルの『荒風』は、昨年末に活動を休止した国民的アイドルグループの名前の語源です。

元々は山から吹き下ろしてくる風のことをこう呼んだのだそう。

万葉集では『山風』、『下風』、『山下』の漢字が当てられていたりもするのだとか。

全て『あらし』と読みます。そう、『嵐』のことです。

形容詞である『荒し』が名詞化したとも考えられているのだそうでうすが、『し』は『風』を意味し『荒い風』の意とするのが一般的なのだとか。

『し』は『風』の古語で、他の語と組み合わせて用いられるのだそうで、例えば『旋風(つむじ)』などにも見られます。

『嵐』は自然現象・気象の一つとして捉えると、強い雨を伴う暴風のことを指します。

しかし『嵐』は正式な気象学の用語ではないのだとか。地震学用語で言うところの『直下型地震』みたいなものですね…。

また文学的表現の『嵐の前の静けさ』も、気象学的には正しくはないのだそう。

実際の嵐は、襲来する前に辺りが一時静まりかえるということはなく、いくつもの予兆があり徐々に風雨が強くなっていくのが一般的なのだそうですよ。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科アラシウツボ属シマアラシウツボ Echidna polyzona 21年1月15日 沖縄島安和〉

学名種小名は『多数の帯の』の意。

和名を漢字表記にすると『縞嵐鱓』ですが、どの辺りが嵐なのでしょうか?

ちなみに画像の個体は下顎にパラサイトたちが…。

アクセサリーみたいに並んでいたり…。

 

 

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寂と錆(サビウツボ)

2021-02-09 19:02:56 | ウツボ科

一日中ドンヨリ曇りな予報だったのですが、けっこう陽光を浴びられた本日のやんばるです。

ちょっと日焼けしたかも…。

明日の夕刻からは雨交じりになりそう。そして明後日はどストライクで沖縄島を前線が通過するようで、陸も海も荒れ模様になりそうです。

まあでも、週末にはまた陽光が戻ってくる予報になってますけど。

風は北~北東。晴れたり曇ったり。

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『閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ』

これは寂のこと。日本の美意識の一つである『わび・さび(侘・寂)』の寂です。

本来は時間的経過によって劣化した様子を意味しているのだとか。それが転じて人がいなくなって静かな状態を『寂れる』と表すようにもなったのだそう。

侘が心の不足を表すのに対し、それが外部にまで滲み出てくることを、寂と表すのだとか。

それが何故美意識なのかというと、貧粗・不足のなかに心の充足を見いだそうという意識が、人の世の儚さ、無情であることを美しいと感じる美意識なのだということのよう。

悟りの概念に近い思想なのだそうで、悟りにはほど遠い僕にはまあぼんやりとしか分かりません…。

同じ音で『錆』という言葉がありますね。

金属表面の不安定な原子が、酸素や水分などと反応して生成される腐食物のこと。

錆もまた時間の経過によって劣化することで現れますよね。つまり金属表面に現れる『寂』に『錆』という漢字が当てられたのだとか。

この二つの言葉は共通の起源を持つ『同根語』なのだそうです。

そう考えると錆びたものも美しく感じたり…、とはなりませんが…。

なにせ何でもかんでも油断するといつの間にか錆びている、という場所に棲んでいますから…。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属サビウツボ Gymnothorax thyrsoideus 20年12月24日 沖縄島安和〉

画像はペア。つまりサビとサビ…。

学名種小名は『テュルソスの様な形の』の意。

テュルソスとは酒神の杖のこと。ローマ神話ならバッカス、ギリシャ神話ならディオニューソスの杖ですね。

和名は錆を帯びたような色、すなわち錆色に因んでいます。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

イチャイチャしてました…。

 

 

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アンドロギュノス(ハナヒゲウツボ)

2020-12-15 20:14:43 | ウツボ科

冬が始まりました…、という感じの冷え込みになった本日のやんばるです。

空模様もドンヨリ…。明日以降の1週間の予報を見ても晴れマークが見当たりません。

真冬の冷え込みは、明日までのようですが…。

風は北。曇一時雨。

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『アンドロギュノス』

ギリシャ語で男性を表す『アンドロ』と女性を表す『ギュノス』から作られた言葉。つまりは両性具有のこと。

ギリシャ神話の中に、ニンフに恋された神が無理矢理一心同体にされて、両性具有になるという話があるのだとか。

日本神話でも、天照大御神が両性具有神として描かれている書物があるのだそう。

原初の世界あるいは人間が両性具有だったとする神話は、世界各地に存在するのだとか。

水中ではウミウシ類が目立つシーズンが始まっています。ウミウシ類はアンドロギュノス…、というか雌雄同体の生物ですね。

水中生物にはウミウシ類以外にも雌雄同体の生物が少なからずいますよね。

例えばスズメダイ科クマノミ亜科の魚たちや、ハタ科ハナダイ亜科の魚たちなど。

クマノミ類やハナダイ類は性転換魚では? と思った方、その通りです。

しかし性転換魚と雌雄同体魚はイコールです。雌雄同体には、『同時的雌雄同体』と『隣接的雌雄同体』があります。

前述のウミウシ類は『同時的雌雄同体』で、一つの個体が同時的に雄でも雌でもある生物。

クマノミ類やハナダイ類は『隣接的雌雄同体』で、雄から雌あるいは雌から雄へと性転換する生物です。生涯的には雄も雌も経験しますけど、ある一時期においては雄ないしは雌のどちらかであるということで、『隣接的』というわけです。

先に雄として成熟するパターンを『雄性先熟』、先に雌として成熟するパターンを『雌性先熟』と呼びます。

クマノミ類は『雄性先熟』、ハナダイ類は『雌性先熟』する魚ですね。

ところで、日本産魚類ではありませんがサンゴ礁に生息する『チョークバス』という魚がいます。

この魚は『同時的雌雄同体』の魚類で、さらに興味深いことに1日に20回も性的役割を入れ替えて励むのだとか。

水中世界の性は、かなり奔放に思えたり…。

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この魚も『隣接的雌雄同体』です…

〈ウツボ科ウツボ亜科ハナヒゲウツボ属ハナヒゲウツボ Rhinomuraena quaesita 20年10月5日 沖縄島安和〉

学名種小名は『気取った、特別の』の意。

本種は最初に雄として成熟し、その後雌に性転換する『雄性先熟』の魚です。

さらにその性の変化の過程で纏う色も変えていきます。

幼体や亜成体のときには背鰭が黄色の漆黒、成体の雄では黒が青に置き換わり、成体の雌は完全に黄色か後部にいくらかの青みを残した黄色を纏います。

 

 

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祭礼品(ヘリゴイシウツボ)

2020-01-28 18:27:55 | ウツボ科

最低・最高気温共に前日から一気に5℃ほど下がった本日のやんばるです。

一日を通してど~んよりとした冬特有の空模様になりました。

さらに明日、明後日と冷え込んでいきそうです。

しばらくの間は平年並みか平年より寒い日が続きそう。

今年の冬はここまで暖かい日が多かったので、身にしみます…。

風は北~北西。曇り。

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愛媛県新居浜市には、新居浜太鼓祭りという秋祭りがあるのだとか。鎌倉時代、あるいは平安時代が起源といわれ、『太鼓台』と呼ばれる山車の練り歩きが祭りのメインなのだそう。

日本三大喧嘩祭りの一つとしても有名で、150人で担がれる重さ約3トンの巨大な山車が54台練り歩くのだそうで、その姿は勇壮華麗であるのだとか。

山車は巨大なだけでなく、金糸で刺繍された飾り幕、あるいは雨を表している大きな房等、絢爛豪華なものなのだそうです。

で、その房ですが…

房(総)は、糸や毛などで組んだ紐の一端を束ね、その先を垂らし、花しべのようにしたもの。飾りとするもの。

日本では6世紀後半頃の古墳から、埋葬儀礼品として出土しているのだそうで、古くから装飾品や祭礼品として用いられていたようです。

神社などでは多く使用されていますし、身近なところでは数珠の装飾やお寺のお坊さんが座る座布団の端なんかにも見受けられたり。

もっと身近なところでは人形装飾や着物の帯留め、お祝いの水引が房飾りになっていたりもしますね。

房飾りが象徴するものは護符や保護で、それへの期待としてたたえているのだと考えられているのだそうです。

因みに房には様々なタイプがあるそうで、その専門店もあるのだそうですよ。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ヘリゴイシウツボ Gymnothorax fimbriatus 19年12月16日 沖縄島安和〉

学名種小名は『総のある』の意。

護符の象徴を名前に持つウツボ。

ですが見た感じ、どこにも総っぽいものがあるように思えないのですが…。

 

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髭、髯、鬚(ハナヒゲウツボ)

2020-01-21 19:23:22 | ウツボ科

早朝は結構ヒンヤリしていましたが、日中は陽光たっぷりでポカポカだった本日のやんばるです。

明日は南寄りの風になり、今日以上にポカポカしそうな予報。降水確率も0パーセントになってました。

さらに週の後半にかけて暖かい日が続きそうで、ほとんど夏日…な日が続きそうです。

風は北東。概ね晴れ。

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お隣の国では、米国大使の『ひげ』がニュースになっているそうですが…。

『外交関係を円滑化するためにならひげを剃りますか?』という感じのことを問われた大使は、『二国間の関係の利益になると納得させてくれる人がいれば』と答えたのだとか。

大使が外交のためにひげを剃ることになるかどうかはともかく、『ひげ』が持っているシンボル的な力、記号性、イメージを想起させる力といったものは、僕が思っているよりずっと強いのかな…とか思ってみたり。

ちなみに、史上初めて『ひげ』を剃ったのはアレクサンドロス3世だと言われているのだそう。通称アレクサンドロス大王として知られる、古代ギリシャマケドニア王国の君主ですね。

もっともこれは伝説で、それよりも前の紀元前3000年頃には、人は銅製のカミソリを用いてひげを剃り整えていたと考えられてもいるのだとか。

『ひげ』とひらがなで書いてきましたけど、ここまでの『ひげ』は漢字で書くとしたら『髭』となります。

『ひげ』には『髭』と『髯』と『鬚』の三つの漢字があり、『髭』はひげ全般と口ひげのことなのだとか。『髯』は頬のひげのことを指し、『鬚』はあごひげのことを指すのだそう。

前述の大使のひげは口ひげですから、ニュースになっているのは『髭』のことというわけです。

日本では中世から江戸時代初頭にかけて、武士は髭を蓄えることが当然とされていて、髭のない武士は嘲笑されたのだとか。そのため髭の薄かった豊臣秀吉などは、付け髭を用いたりしていたのだそうです。

そんな時代から、付け髭があったんですね…。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科ハナヒゲウツボ属ハナヒゲウツボ Rhinomuraena quaesita 19年11月28日 沖縄島安和〉

学名種小名は『気取った、特別の』の意。

1属1種の特徴的な形態を持つ本種。もちろんその特徴とは鼻先の肉質突起です。

前鼻孔が管状に伸び、さらに管の先端が花びら状に開きます。

口のすぐ上にありますから、漢字で書くならこれも『髭』ですよね…。

 

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生命進化領域

2019-06-25 19:44:19 | ウツボ科

梅雨明けの平年値は過ぎましたが、まだ雨の日が続いてますやんばるです。

今日は雨は夕刻のみで、日中は雲の切れ間に青空も見えたりしましたが。

そして南からは熱帯低気圧が近づいていたり…。

まあ、勢力も強くなく、あっという間に過ぎ去りそうです。

それでも明日は、激しい雨になりそうです。

風は南~南東。曇のち雨。

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英国の有名な童話に、『ゴルディロックスと3匹のくま』という作品があります。

小さな女の子が森のくまの家を見つけ、くまが不在の内に入り込んでしまいます。もちろん女の子はそこがくまの家だとは知りません。

女の子はそこで『熱すぎるスープ』と『冷たすぎるスープ』と『ちょうどいいスープ』を見つけ、『ちょうどいいスープ』を飲んでしまいます。

次に女の子は『大きすぎる椅子』と『もっと大きすぎる椅子』と『ちょうどいい椅子』を見つけ、『ちょうどいい椅子』に座って壊してしまいます。

さらに女の子は『固すぎるベッド』と『やわらかすぎるベッド』と『ちょうどいいベッド』を見つけ、『ちょうどいいベッド』で眠ってしまいます。

そこにその家で暮らしている3匹のくまが戻ってきて、女の子を発見します。目を覚ました女の子は驚き、慌ててそこから逃げ出します。

非常に大雑把に言うとまあこんな感じのお話。ゴルディロックスとは女の子のことを指していて、言葉そのものの意味は、『金色の可愛らしい髪』と言った感じ。

で、この童話のことはいったん置いておいて…

今から約100年前、重力場のもとでは時空が歪み、光も曲げられることを示す理論が提唱されました。アインシュタインによって。

そう、その理論とは『一般相対性理論』のことです。同年、その方程式の最初の解としてシュワルツシルトが導き出したのが、『ブラックホール』でした。中心に密度無限大の『時空特異点』を持ち、一定の距離より近づくと光さえ脱出できなくなる天体が、一般相対性理論によって予言されたわけです。

それから約100年、今年の4月10日に世界の6ヶ国・地域でブラックホールの撮影成功が同時発表されました。これにより一般相対性理論の予言が視覚的に証明されたのです。

というか、今まで証明されてなかったのですね…。

それから約一ヶ月後の5月24日に、米ハーバード大学の研究チームからブラックホールに関する興味深い研究結果が発表されました。

それによると、今まで超大質量ブラックホールの中心から3200光年以内は生命の生存に適した領域ではないとされていたのですが、それは悪影響の過大評価で、ブラックホールの中心から140光年の距離にゴルディロックスゾーンが存在するのだそうです。

はい、再登場しました、『ゴルディロックス』が。ゴルディロックスゾーンとは、生命の生存に適した領域の中で、さらに進化にも適した領域のことなのだとか。もちろん、前述の童話が由来の言葉です。童話の中に何度も出てきた『ちょうどいい』に因んでいるのでしょうね。

ともかくゴルディロックスゾーンがググーンと広がったことによって、地球外生命体が存在する可能性も高まったのだそうですよ。

出会ってみたいような、みたくないような…。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ヒメウツボ Gymnothorax melatremus 19年5月9日 沖縄島安和〉

学名種小名は『黒い穴』の意。

黒い鰓穴を持っています。

光までも吸い込む穴ではありませんが…。

 

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走れ牧人(ヒレオビウツボ)

2018-03-19 19:36:25 | ウツボ科

なんだかんだで日差しタップリだった本日のやんばるです。

風は南寄りで、暖かな一日に。

すっかり春めいてきているこの頃です。

明日は雨交じりのようですが、それでも暖かい日になりそうな予報です。

風は南~南西。晴れときどき曇。

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『メロスは激怒した』

という一文で始まるのは、太宰治の名作『走れメロス』ですね。

小学校だったか中学校だったか忘れてしまいましたが、教科書で読んだことがあります。今も教科書に載っているのでしょうか。

この冒頭のあと、程なくしてこういう文章が出てきます。

『メロスは村の牧人である』

〈牧人〉って何でしょうね。さらにそのすぐ後には…

『笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた』

という文章も。これを読むと、仕事もせず遊んでばかりいたのかと思えてしまいますが、〈牧人〉を調べてみると…

『羊、あるいは羊とやぎ両方の群の番をし、養い、保護する人』なのだそうで、つまり羊飼いという仕事をしていたということですね。

因みに羊飼いは、アダムの息子のアベルの時代からある仕事なのだとか。

ところで、『笛を吹き…』とありますが、どんな笛をメロスは吹いていたのでしょう。

検索してみると、ソフィー・ジャンジャンブル・アンダーソンという画家の『羊飼いの笛』という絵画を発見。

男の子が笛を吹いている様子を描いたものですが、題名から察するにこの男の子は羊飼いなのでしょう。で、小さい縦笛を吹いているのですが、きっとメロスもこんな笛を吹いていたのではないでしょうか。

絵を観る限り、『クライネソプラニーノリコーダー』ではないかと思われます。ソプラノリコーダーの半分の大きさで、ソプラノリコーダーの1オクターブ上の音域なのだそう。とにかく高い音が出る笛だということですね。

YouTubeで聴いてみると、澄んだ遠くまで響きそうな音色で、羊飼いにピッタリの笛のように思えたりも。

まあ、メロスが吹いてたのが本当にこの笛かどうかは判りませんけど…。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ヒレオビウツボ Gymnothorax zonipectis 18年2月9日 沖縄島安和〉

学名種小名は『帯+牧人の笛』の意。

『帯』のほうは、背鰭と臀鰭にある明瞭な帯模様のことなのでしょう。

『牧人の笛』は、なんでしょうね。背鰭・臀鰭の形なのでしょうか。それとも全体の形でしょうか。

まあどちらにしても、縦笛っぽいですけど、ウツボ科は全部そんな感じなのでは…とか思えたりも…。

 

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琉球と沖縄(リュウキュウウツボ)

2017-10-12 19:38:23 | ウツボ科

真夏日続き、凪続きのやんばるです。

後半は雨交じりの空模様になりましたけど。

この時期は一雨ごとに涼しくなる…はずなのですが、明日も真夏日の予報です。

というのも、この雨は前線由来の雨ではなく、南の海上にある熱帯低気圧の影響だからだそう。

明日には、この熱低が台風になりそうですが、沖縄島に近づくことなく西進するようです。

風は北東~東。晴れのち曇、のち一時雨。

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当地は、琉球列島沖縄諸島沖縄島。

地元紙は、琉球新報や沖縄タイムス。

地元の銀行は琉球銀行や沖縄銀行。

琉球大学や沖縄大学なんて学校もあります。

つまり何が言いたいかというと、当地を表すのに『琉球』と『沖縄』の2つの表現があるわけです。

当地はその昔『琉球王国』でした。しかし廃藩置県で『沖縄県』に。

だから、『琉球』というのは古い表現で、『沖縄』というのが新しい表現なのだろう…なんて漠然と思ってました。

『琉球』の語源は、一説によると中国語の『琉蛟(りゅうこう)』なのだとか。

これは琉球列島が『蛟(みずち:水竜・水神)』を連想させるからのよう。

この言葉(表記)が定着したのは14世紀頃なのだとか。

因みに琉球王国が成立したのは1429年です。

『琉球』という言葉が定着する以前、当地は『オキナハ』あるいは『オキナファ・オキナパ』と呼ばれていたのだそう。

その由来は、一説によると〈沖あいの漁場〉を意味する『おき(沖)な(魚)は(場)』なのだとか。

この言葉の初出は、779年の書物に表記されたものだそう。

つまり『沖縄』という表現の方が断然古いものだということですね…。

僕のイメージは完全に間違ってました……。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属リュウキュウウツボ Gymnothorax ryukyuensis 17年8月25日 沖縄島安和〉

学名種小名は『琉球の』の意。

本種のタイプ産地が、当地沖縄島であることから。

 

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捉えきれない色彩(ハナヒゲウツボ)

2017-01-17 19:12:33 | ウツボ科

前半はまだ昨日までの寒さを引きずっていた感じでしたが、時間ととともにその寒さもやわらいでいった本日のやんばるです。

後半は日差しタップリ、風も穏やかで、ポッカポカな感じになりました。

明日明後日と、さらに暖かくなるそうです。

風は北東。曇のち晴れ。

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ハナヒゲウツボはその形に大きな特徴を持っています。

それはすなわち、片側に二つある鼻孔のうちの前鼻孔が管状に伸び、その先端部が花びら状(あるいはラッパ状)に開いているところ。

和名の〈ハナヒゲ〉はここに由来しているわけです。

けれどその形だけにとどまらず、本種は色にも大きな特徴を持っています。

〈ウツボ科ウツボ亜科ハナヒゲウツボ属ハナヒゲウツボ Rhinomuraena quaesita 16年11月14日 沖縄島安和〉

それは成長と共に体色が変化すること。

幼魚や未成熟魚では体色は黒く、成魚になると鮮やかな青色になり、さらに成長すると黄色を纏います。

本種は隣接的雌雄同体、つまりは性転換魚で、雄性先熟の性転換を行うことが知られています。

色変化をこれにあてはめると、未成熟ステージは黒色、成魚雄ステージは青色、成魚雌ステージが黄色…

なのだそうです…。

〈同種別個体 16年10月18日 沖縄島安和〉

なのだそうです…

と書いたのは、少し違和感を感じたりするからです。

例えば上の幼魚の個体なら、体も十分に小さかったですし、前鼻孔の形もしっかりと開ききっていないので、幼魚だと感じることができるのですが、個体によっては大きさや〈ハナヒゲ〉がもう成魚そのものなのに真っ黒…というのに出会うこともあるわけです。

あるいは雌が必ず黄色ならば、あまりにも雌の個体数が少ないように思えて、繁殖に支障が出るのではないかとも思えますし…。

また砂底の同じ穴から、青を纏った二個体が並んで顔を出している光景を見かけることがあります。

その光景は、ペアにしか見えなかったりするのですけど…。

さらには、そのうちの片方が穴に引っ込んだと思ったら、すぐそばの別の穴から顔を出すことも。

穴が二つあってそれが繋がっているのなら、その砂中の巣には新鮮な海水を通すことができるわけですから、中に産卵して孵化までの間卵保護ができるということですよね。

まあ、これは妄想ですけど…。

あるアクアリストが水槽で青や黄色のハナヒゲウツボ飼育していたら、両方とも黒く変化したという事例もあるとか。

本種の色彩の変化には、まだ捉えきれていない性質があるように思えたり…。

〈同種別個体 16年12月6日 沖縄島安和グスク〉

さて本種の学名種小名は『気取った』の意だとか。

気取るとは、もったいぶったり、とりすましたりすること。

もったいぶってるようにも、とりすましてるようにも見えませんが……。

またはそのものになった気で、それらしい振る舞いをすること。~を気取る。

う~ん、こっちもどうかなぁ。

学名種小名には『特別の』の意味も。

本種には形や色以外にも特徴があります。

それは、腎臓と生殖巣が肛門より後方にあること。

これは他の脊椎動物には見られない本種だけの特徴なのだそう。

そういう意味では、特別な特徴なのかも…。

 

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唇に…(ミナミウツボ)

2016-10-28 18:30:46 | ウツボ科

本日も真夏日で、10月の真夏日の日数は20日間になりました。

まあただ記録もここまでで、明日は真夏日ではない予報。

そして夜あたりからは、ぐぐっと涼しくなりそうなやんばるです。

といっても、平年並みになるだけなんですけどね…。

風は南西~西。晴天。

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ミナミウツボ Gymnothorax chilospilus 16年9月21日 沖縄島安和〉

時々、口唇ヘルペスがあらわれたりします。

時々というか結構な頻度で…。

免疫力が低下するとあらわれるそうで、日焼けに疲労や睡眠不足なんかが重なるとてきめんだったり。

そもそもヘルペスウイルスは子供の頃に親子間で感染するそうで、日本人の10人に1人が感染しているのだとか。

接触や飛沫で感染し、20~30代では約半数に感染が見られるのだそう。

年代が上がると、さらにこの数値も上がっていくわけです。

その割には、僕の周りの同世代で口唇ヘルペスに罹っている人を全然見ないのですが…。

僕の周りは、免疫力の高い人だらけなのでしょうか。

さて…

本種の学名種小名は『口唇に斑点のある』という感じの意味。

で、口唇ヘルペスを思い出したわけです。

もちろん本種の口の周りの斑点は、口唇ヘルペスではありません。

〈頭部側線管孔〉が白くふちどられた模様です。

 

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夏日続き…(ハナビラウツボ)

2016-04-08 18:30:43 | ウツボ科

夏日が続いてますやんばるです。

今日も日中は日差し鋭く、もう夏そのものって感じの空模様でした。

まあ、水温はまだ少しヒンヤリしてますが…。

天気図を見るとまるで梅雨のよう。

というわけで、ぎらぎら陽光が降りそそいでいたと思ったら、急速に曇だして強雨になるという梅雨のような天気の流れに。

週末も、そんな感じの天気になりそうです。

風は南~南西。晴れ、午後遅くに強雨。

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ハナビラウツボ Gymnothorax chlorostigma 16年3月10日 沖縄島安和〉

学名種小名は『黄緑色の斑点』の意。

画像の個体は白斑点ですが……、まあ名は体を表す系ということで。

また本種は、シモフリタナバタウオが擬態するそのモデル種。

シモフリタナバタウオはこちら

前後が逆で尾っぽの方をハナビラウツボの顔に、眼状班を目に見立てているのだそう。

で、自身の顔を岩陰に隠して、岩の狭間から顔を出すハナビラウツボになりすましているのだそう。

普通に正面を向いていても似ているように、僕には思えたりもしますが。口の大きさは違いすぎるけど…。

この擬態もベーツ型擬態だとか。

有毒の方ではなく、有害な生物に似せる方。

有害というとどこか違和感がありますが、危険な種に似せているということでしょう。

ハナビラウツボの成魚は体長が1メートルに達するそうですから、容易には襲われないのでしょう。

シモフリタナバタウオの大きさは15センチほどですから、この擬態にはかなり効果があるように思えます。

生息場所やその様子もよく似ている印象ですし。

 

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卯月(サビウツボ)

2016-04-01 19:02:03 | ウツボ科

4月の初日はティーダカンカンだったやんばるです。

風は北寄りで気温の数字はイマイチ上がってませんが、たっぷりすぎる陽光のおかげで、体感はその数字よりずっと暖かな感じでした。

明日からはその数字もグングン上がっていくようで、季節が確実に進んだようです。

さて衣替えしないと…。

風は北西。晴天。

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属サビウツボ Gymnothorax thyrsoideus 16年3月10日 沖縄島安和〉

ローマ神話のワインの神様バッカスは、ギリシャ神話のディオニューソスに対応するのだとか。

ディオニューソスの異名であるバッコスがラテン化してバックスになり、日本ではその英語読みのバッカスで言及されるのだそう。

というわけで、バッカスの原型はディオニューソスということになるのでしょう。

ディオニューソスはギリシャ神話の豊穣と葡萄酒と酩酊の神様なのだそう。

その象徴には、テュルソスという聖杖があるのだとか。

テュルソスのスペルは、Thyrsos

これに接尾辞の oideus をくっつけて……

できあがったのが本種の学名種小名。

つまりその意味は『テュルソスのような形をした』

ではそのテュルソスという杖は、どんなものなのでしょう。

それは先端に松かさ(松ぼっくり)が付き、葡萄の蔓や蔦が巻かれた杖なのだとか。

で、本種の画像を見る…

頭部は松ぼっくりのように……は見えないですが…。

体に蔓や蔦が巻き付いているようにも……見えないですが…。

杖のような細長い形はしてますが、それをいうならウツボ科はすべてそうですからね。

どうしてこんな学名になったのでしょう。

まさかワインが好物のウツボだとか……?

 

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風の色、光の色…(シマアラシウツボ)

2015-09-08 18:31:27 | ウツボ科

風は秋色、陽光は夏色…、な本日のやんばるです。

朝晩は徐々に涼しくなってきてますが、日中はまだまだ汗ダラダラ~な感じ。

日差しが強いと水中が明るくて気持ちいい。

昨日は雨で水中がやや暗かったので、よけいにそう思えたり…。

今週は水中が明るい日々が続きそうです。

風は北~北東。晴天。

〈ウツボ科ウツボ亜科アラシウツボ属シマアラシウツボ Echidna polyzona 15年7月14日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『たくさんの帯』って感じの意。

画像を見てもわかる通り、黒色の横帯が多数あり。

ただこの横帯は、個体変異や成長にともなう変化が大きく、不明瞭なものもあるのだそう。

縞のあるアラシウツボだから、シマアラシウツボ。

ところでアラシのほうは、嵐? それとも荒らし?

 

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GWですか…(ワカウツボ)

2015-04-24 18:34:19 | ウツボ科

本日は全天雲の群れ…。

気温は低くはなかったけれど、風は北より…、体感ややヒンヤリって感じだったやんばるです。

早い方は明日からGWだそうで……。

予報によると今年のGWは晴れで始まり、中盤は雨交じり、後半はまた晴れそうな感じ。

早ければこの中盤の雨で梅雨入りするかも…。

ちなみに去年の梅雨入りは5月5日。平年値は5月9日です。

風は北東。曇り。

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ワカウツボ Gymnothorax meleagris 15年3月20日 沖縄島安和〉

学名種小名は『七面鳥、ホロホロ鳥』の意味なのだとか。

ホロホロ鳥っぽい模様に見えないこともないですが…、どうでしょう。

和名のワカは、漢字なら『若』なのだと勝手にイメージしていたら、『和歌』なのだそう。

和歌山県和歌山市の和歌浦で見つかったことが、この名の由来だとか。

じゃあ正確にはワカワカワカウツボなのでは…、とか思ってもみたり。まあ、無意味に長すぎるか…。

和歌浦は国指定の名勝で、天橋立に比肩する景勝地とされていて、『万葉集』にも詠まれた古からの風光明媚な場所なのだそう。

その歌は…

若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る

あれ、『和歌』じゃなくて『若』になってますけど。

実は和歌浦は、元々は若の浦と呼ばれていたのだそう。

というわけで、勝手なイメージの方もあながち間違ってなかったりして…。

 

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数字的には…(ハナヒゲウツボ)

2014-12-28 18:20:52 | ウツボ科

雨交じりな一日だった本日のやんばるです。

最高気温は21℃で、数字的には比較的暖かい日だったのですが、雨が降ると体感的にねぇ…。

あとやっぱり気持ち的にもねぇ……。

昨日がすばらしく陽光タップリだったせいで、ことさらそう感じるのかも。

でも海は凪で、いい感じでした。

本当の寒さは年明けにやってくるようですが…。

風は弱~い北。曇ときどき雨。

〈ウツボ科ウツボ亜科ハナヒゲウツボ属ハナヒゲウツボ Rinomuraena quaesita 14年11月27日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

幼すぎてまだ全然ヒゲが開いてないこの子。

本種のハナヒゲは疑似餌の役割をしていると、どこかで読んだことがあるけれど。

じゃあこの子は、どうやって獲物を捕らえてるのかなぁ…。

 

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