Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

ハレの笠(ユビノウハナガサウミウシ)

2023-06-19 18:30:15 | ウミウシ

どんより曇り空で始まり、お昼前後は雨交じり、午後の遅くは晴れ間も見られた本日のやんばるです。

梅雨末期の激しい雷雨になりそうな予報でしたけど、そんな感じにはなりませんでした。

週間予報を見ると週末辺りから晴れアイコンが。

土曜日以降に太平洋高気圧が張り出すそうで、そのタイミングで梅雨明けになりそうです。

風は強めの南西~西。曇ときどき雨、のち晴れ間。

■■

『花笠』

装飾された笠または傘のこと。伝統芸能や祭礼の踊りの衣装として、全国の数多くの地域で用いられているのだとか。

奉納舞踊や伝統芸能では、神の依り代となる踊り手は被り物で頭部全体を覆ったり、仮面で顔を覆ったり、厚化粧をしたりして、非日常の状態で踊るのだそう。

このような非日常は、日本人の伝統的な世界観の一つで『ハレ』と呼ばれるのだとか。

『晴れの舞台』や『晴れ着』の『ハレ』ですね。

花笠も被ると顔が隠れることから、踊り手が神の依り代になるという意味合いがあると考えられているのだそう。

一方、笠を疫病神の神座であると考える例もあるのだとか。

花笠そのものを神の依り代と見なし、花笠に悪霊を取り憑かせた後に、焼却したり海に流したりして悪霊退散を願うのだそう。

全国各地にある花笠。その装飾は多様性に富んでいるのだとか。当地の花笠も独特で、笠自体が蓮の花をかたどっています。

蓮の花は聖なる花とされ、地母神信仰との結びつきも強いですから、ハレの笠として相応しいように思えたりします……。

■■

さて、花笠といえば……

〈ホクヨウウミウシ科シロハナガサウミウシ属ユビノウハナガサウミウシ Tritoniopsis elegans 23年4月18日 沖縄島安和〉

学名種は『優雅な、美麗な』の意。

どこか晴れ着と通じるような気もしたり……。

ユビノウトサカを食するウミウシなのだそうです。

 

 


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