真夏日続きのやんばるです。
南寄りの風はゆる~く、陽光は痛いくらいに鋭く…。
まだまだ真夏だなぁ…、って思える日が続いてます。
遙か南に台風12号が発生したようですが、北上はせずに西進しそうです。
風は南東。晴天。
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遙か遠い東の海の彼方、または海の底、または地の底にその異界はあるのだとか。
年初にはそこから神がやってきて豊穣をもたらし、年末にはそこに帰っていくのだそう。
魂はその場所からこの世にやってきて、生者として過ごし、死者の魂はまたその場所に去ると考えられてもいるのだとか。
その場所、その異界とは『ニライカナイ』のことです。
当地沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地に伝わる他界概念です。
この概念は、『古事記』や『日本書紀』等に記述された『常世の国』の信仰と酷似しているのだそうで、民俗学者の柳田國男はニライカナイを日本神話の『根の国』と同一のものとしているのだとか。
ニライカナイの『ニライ』は『根の方』という意味と考える説もあるそうで、するとやっぱり根の国と同一の異界なのだろうと思えたりも。
琉球では、死後7代して死者の魂は親族の守護神になるという考えが信仰されていて、ニライカナイは祖霊が守護神へと生まれ変わる場所、つまり祖霊神が生まれる場所でもあるのだそうです。
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さて…
〈フサカサゴ科オニカサゴ属ニライカサゴ Scorpaenopsis diabolus 19年7月10日 沖縄島崎山〉
学名種小名は『悪魔』の意。
和名の由来のニライカナイは、豊穣と生命の源でもありますから、学名の悪魔とは馴染まないな…とか思えたり。
ただニライカナイは『地獄に消える』という意味だという説もあり、地獄なら悪魔とも繋がるかな…とも思えたりも…。
ニライカナイの『カナイ』には、『彼方』という意味だとする説を始め諸説あるようですが、琉球語に多い韻をとるための無意味な言葉という説もあるのだとか。
ああだからニライカナイカサゴじゃなくてニライカサゴになったのかも。
まあ、違うでしょうね…。