Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

不安定な…(ミヤケテグリ)

2015-08-15 18:36:30 | ネズッポ科

やや不安定な空模様の週末になってますやんばるです。

これを書いてる今も、激しい雷雨が降ってたり…。

でもまあ、日中は日差しがやわらかい分涼しかったりして、過ごしやすいともいえますが。

ダブル台風もまだ遠いですしね…。

風は南西。曇、一時雨。

〈ネズッポ科コウワンテグリ属ミヤケテグリ Neosynchiropus moyeri 14年2月13日 沖縄島安和グスク〉

画像は幼魚。

ネズッポ科の幼魚は白い印象の種が多いように思いますが、これは成魚の模様を纏う前系の色なのでしょうか。

それともこれは纏っている白で、ここから成魚の模様へと変化していく系の色なのでしょうか。

白を纏っているとしたら、どんな戦略でしょう。

白砂に紛れるための隠蔽擬態・迷彩とか。

あるいはウミウシやヒラムシに擬態してるとか。

あるいは白色で非生物っぽさをだしているとか。

あるいは同種に、縄張り争いで攻撃されないためとか。

あるいは純真無垢な心が身体にも表れているとか……。

やっぱり…、纏う前系かな…。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

 

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14号から…(ホシニセスズメ)

2015-08-11 18:48:20 | メギス科

鋭い日差しで、本日も夏夏してるやんばるです。

13号通過後からうねりがスッキリと消えないなぁ…。それ以外はいい感じのコンディションです。

まあ、うねりもそんなに強くはないですが。

このうねり、13号のやつがしつこく残ってるのかと思ってたら、14号からのだとか。

さっき見た天気予報で、気象予報士のお姉さんが言ってました。

台風のうねりは、2000キロ以上離れてても届くのだと…。

14号と沖縄島は今どのくらいの距離なのでしょうか…。

風はゆるい南西。晴れ一時雨。

〈メギス科ニセスズメ属ホシニセスズメ Pseudochromis marshallensis 15年6月24日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

スズメに対するニセスズメ。

もちろん鳥のスズメのニセではなく、魚のスズメダイのニセってことでしょう。

って、スズメダイに似てますか…。

だって形が全然違いまっせ。

ニセスズメ属の学名がPseudochromis。

Pseudo=偽 chromis=スズメダイ

ですから、学名の段階ですでにニセスズメ。

この学名を提唱した人には、スズメダイっぽく見えたのでしょうか。

僕には、どちらかというとタナバタウオ科っぽいように思えたりもしますけど。

 

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端っこ…(ウロカリデラ・アントンブルーニイ)

2015-08-07 18:09:02 | エビ・カニ類

脈動のような強弱で風が吹く本日のやんばるです。

まあ台風っぽい吹き方ですが、風向は悪くなく、大荒れといった海況にはなってません。

大型で強い13号。沖縄島は南半分が強風域に入ってます。

本部半島はその端っこで、ギリ強風域には入ってない感じ。

今回はこのまま過ぎ去ってくれそうです。

風は東。曇ときどき弱雨。

〈テナガエビ科テナガエビ亜科ソリハシコモンエビ属ウロカリデラ・アントンブルーニイ Urocaridella antonbrunii 15年6月24日 沖縄島安和〉

クリアクリーナーシュリンプと呼ばれたりもしてます。

同属のソリハシコモンエビ、ベンテンコモンエビ、ミカヅキコモンエビと同じように、岩穴で浮遊しながら魚のクリーニングをするエビ。

これら四種は同じクリーニングステーションに混在していることも。

で、そのなかで、本種だけが標準和名を持っていません。

しかし学名の方に目を向けると、本種のみが学名を持ち、他の三種は学名を持っていません。

分類学的には学名こそが名前ですから、そういう意味では本種だけが名前をもっていることに。

ただ日本人的には、名前を持ってるような持ってないような、少し不思議な感じもしてしまったり。

 

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凪凪…(シロタスキベラ)

2015-08-04 18:25:04 | ベラ科

眺めてるだけで幸せな気分になるような凪が続いてますやんばるです。

陸上は猛烈に暑いけれど、夏っぽさが増幅されてそれも気持ちよかったり。

しかしながら最強クラスの猛烈な13号がヒタヒタと接近中。

予想進路によると八重山の西側を北上しそうですが、それでも明後日の沖縄島の波高は6m。

今日の鏡のような水面からは、ちょっと信じられないくらい…。

まあ7月後半から潜りまくってて、左耳に激痛が張り付いてるので、僕的にはいいタイミングなのかもしれませんが。

海水温がまた上昇しすぎてる感があったりもしますし。

風は北東。快晴。

〈ベラ科カンムリベラ亜科シロタスキベラ属シロタスキベラ Hologymnosus doliatus 15年6月16日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

成魚とは、体色・模様がまったく違う変化型幼魚。

ベラ科の幼魚は、目立つ色彩で不思議な動きをするものが多い印象ですが、この子もそう。

頭と尾を交互に上下に振るように動いてみたり、逆立ち姿勢のまま揺られてみたり。

赤褐色の縦縞と相まって、被写体としては非常に目に付きます。

きっと何かを模していると思えるのですが…何だろう…。

ところで、2~3個体でこの不思議な動きをしてる本種幼魚たちに出会うこともありますが、その姿はコミカルに踊ってるように見えたりも。

 

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葉月(キオネミクティス・ルメンガニィ)

2015-08-01 18:48:27 | ヨウジウオ科

灼熱~な日が続いてますやんばるです。

高気圧がド~ンと沖縄島の上にあって、真夏なのに北寄りの風だったり。

だから風は乾いていて気持ちいいのですが、日差しの方が強すぎて暑さがやわらぐことはありません…。

台風13号が発生したりしてますが、沖縄島に近づくとしても来週の後半だとか。

それまではいい感じの海況が続きそう。

絶好のコンディションな週末になってます。

風は北~北東。快晴。

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科Kyonemichthys属Kyonemichthys rumengani (通称ピグミーシードラゴン) 15年6月16日 沖縄島安和〉

岩からはえてる白っぽい海藻(ぽいやつ)にそっくりな本種。

この画像でも上の方に写りこんでますけど、汚れ具合までそっくり。

動きが違うので、よく見るとわかりますが、少し引いて見ると、ほとんど同じに見えたり。

隠蔽擬態あるいは迷彩って感じでしょうか。

しかしよくよく見ると、この子には所々に朱い色彩が。

これ、ない方がもっと迷彩度が上がったのではないのかなぁ…、とか思えたり。

でもそういう方向には適応しなかったのは、何故でしょう。

例えば異性へのアピールに必要だとか…。

あるいは、隠しきれない自己主張とか…。

まあ撮る方としては、この朱があった方がもちろんいいのですが。

 

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