Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

軽い扉(ベニヒロハオウギガニ)

2023-10-01 19:55:10 | エビ・カニ類

9月の末日に滑り込むように台風14号が発生し、9月の台風発生数の最低値更新にはなりませんでした。

14号は、今のところ沖縄島には大きな影響はない予報進路になっています。

適度にうねりが入って掻き回されるような感じならいいのですが……。

台風の発生数は更新されませんでしたけど、9月の平均気温はこれまで最高だった2012年を上回り、観測史上最も熱い9月になったのだとか。

当地も日中はまだまだ真夏感がたっぷりある感じ。

ただオオシマゼミ(秋のセミ)の声も聞こえだして、まあ、季節はそれなりに進んでいるのかなって感じもしたり……。

風は北東。雨のち晴天。

■■

『扇』

あおいで風を出す折りたたみ式の道具。儀式・舞などにも使う道具。

『おうぎ』という言葉は、『あおぐ』という動詞が名詞化したものなのだとか。

『扇』という漢字は、本来『軽い扉』を意味するのだそう。羽のように軽い戸(扉)ということでしょうか。

それが転じて『うちわ』のことを言うようになったのだとか。

扉を開閉して風をおこすようなイメージでしょうか……。

日本においては『万葉集』や『続日本紀』に『扇』とい言葉が記載されているのだそうですが、これは中国式の団扇のことなのだそう。

つまり折りたためないやつですね。

折りたたみ式の扇の起源は諸説あるようですが、平安時代前期にはすでに現在のような扇が存在していたのだとか。

一説によると第14代仲哀天皇の皇后である神功皇后が、朝鮮出征のときに蝙蝠を見てその羽にならったとする逸話があるのだそう。

なんにしても室町時代には大衆化し、江戸時代には能や茶道などの芸術を通して、社会的・世俗的そして宗教的な分野にまで用いられるようになったようです。

まだまだ暑い毎日。鞄に扇を忍ばせておくのも良いのではないでしょうか。

まあ、今はポータブルファンやネッククーラーなんでしょうけど……。

■■

さて、扇といえば……

〈オウギガニ科ヒロハオウギガニ属ベニヒロハオウギガニ Lophozozymus pulchellus 23年6月8日 沖縄島安和〉

学名種小名は『かわいい、愛らしい』の意。

小さくて愛らしいカニです。

 

 


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