Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

西方からの香辛料(アジアコショウダイ)

2023-08-11 19:23:17 | イサキ科

台風が過ぎ去って再び灼熱~な暑さになった本日のやんばるです。

風はごくごくゆるやかで、風向がよく分からないほど……。

明日もこんな風が続きそうな感じ。もちろん不満は全くありませんが。

夕刻の通り雨が気持ちよかった一日でした。

風は非常にゆるやかな南~西、のち北。晴れ一時雨。

■■

『胡椒』

コショウ科コショウ属のつる性植物の1種。またはその果実を原料とする香辛料のこと。

インドが原産ですが、世界中の熱帯域で広く栽培されているのだとか。最もよく使われる香辛料の一つであるため『スパイスの王様』とも呼ばれているのだそう。

また最も古い香辛料の一つで、紀元前のインドの医学書や古代ローマの記録にもその名前が登場しているのだとか。

果実にはアルカロイドであるピペリンが含まれていて、薬効を期待した料理や外用薬に使われることもあるのだそう。

日本には中国を経て伝来したために、中国での呼び名である『胡椒』がそのまま使用されることになったのだとか。

胡椒の『椒』は小さな実を意味し、『胡』は西方の異民族を意味するのだそうで、つまり『胡椒』は西方から伝来した香辛料という意味になるのだそう。

ところで日本ではトウガラシが伝来したときに胡椒の一種とされていたのだとか。そのため現在でも九州地方を中心に唐辛子を『胡椒』と呼ぶことがあるのだそうです。

当地でも沖縄そばに欠かせない調味料である『コーレーグース』は島とうがらしを泡盛に漬け込んだもので、漢字では『高麗胡椒』と書きます。

■■

さて、コショウといえば……

〈イサキ科コショウダイ属アジアコショウダイ Plectorhinchus picus 23年5月25日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名のpicusは、ローマの古い農耕の神の息子の名に因んでいます。

あるいはこの語には鳥のキツツキの意味もあります。

和名のコショウには、胡椒の他に小姓に由来するという説もあるのだそうです。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする