Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

玉頭(フタスジタマガシラ)

2018-11-30 18:38:05 | イトヨリダイ科

風はヒンヤリでしたが日差しはタップリ。

ヒンヤリした風が心地よく感じた本日のやんばるです。

明日から12月ですが、週間予報を見ると週末から来週にかけて夏日が続きそうな予報です。

風は北東~東。晴天。

■■

『ビー玉』

この名称には二つの説があるのだとか。

一つは、ポルトガル語でガラスを意味する『ビードロ vidro』から。ガラスの玉、すなわちビードロ玉からビー玉になったというもの。

もう一つは、ラムネビンの栓として使用するガラス玉の等級をかつて『A玉・B玉』と呼んで区別し、このうち規格外品である『B玉』をおもちゃに転用したというもの。

まあ、後者は俗説で信憑性は低いそうですが。

でもそれをしていたのは大阪のビー玉製造会社だといわれていて、なるほど大阪ならありそうだ、とか思えたりも。だから俗説として広まったのかもしれませんが。

僕が子供の頃は普通にビー玉で遊びましたけど、今どきはどうなのでしょう。というか、ビー玉がラムネの栓といわれて、ピンとくるんでしょうか。最近はビンのラムネもあんまり見かけない印象ですが。

『玉頭』

『たまがしら』と読みます。何となく言葉自体に意味がありそうに思えたりしたのですが、調べてみるとイトヨリダイ科の海水魚、に関する意味しか見つからず。

で、この呼び名はもともと神奈川県江ノ島周辺での呼び名だったものが、標準和名になったのだとか。ではそもそも何故そう呼ばれていたのかというと、その意味は不明なのだそう。

しかしこれとは別に、この魚の頭が丸くて大きいのでこう呼ばれている、という説も。

つまり二つの説があるわけですが…。どちらもまあ、ありそうに思えたり…。

■■

さて…

〈イトヨリダイ科ヨコシマタマガシラ属フタスジタマガシラ Scolopsis bilineata 18年10月12日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『二つの線条のある』の意。

和名にも二つの線、『フタスジ』がくっついています。

頭部に二本ある黄色線のことでしょうか。

 

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最も硬い器官(リュウキュウヤライイシモチ)

2018-11-26 18:26:37 | テンジクダイ科

薄曇り、あるいは薄晴れ…という感じだった本日のやんばるです。

台風28号はほとんど問題なさそうで、遠からず温帯低気圧になるようです。

今週は暖気が北上する一週間になりそうですね。

風は東。曇ときどき晴れ。

■■

普段僕らは動物の名前を学名で呼んで会話することってないですけど、恐竜の名前だけは違いますよね。

ティラノサウルスとかトリケラトプスとか、これらは学名、つまりラテン語(古ギリシャ語)ですから。

え? 普段恐竜について会話しないですか? マジっすか? 僕の周りでは恐竜は天気の次に日常的な会話の一ジャンルなのですが…。

まあ冗談はさておき、学名にはその種の特徴が織り込まれているものが多いですよね。

恐竜でいうと、○○サウルスの『サウルス』はトカゲの意味ですし、○○オプスの『オプス』は○○な顔という意味。あるいは○○ニクスという名前もあり、これは○○な爪という意味。つまりこれらは全体的な形態や顔や爪に特徴があるのでしょう。

さらには○○ドンという名前も多いですよね。『ドン』は○○な歯という意味。きっと歯に特徴があるのでしょうね。

歯は口腔内にある咀嚼するための一番目の器官で、人体で最も硬い器官なのだとか。

脊椎動物では歯を持つものは多く、人間は乳歯と永久歯の二組を持つ二生歯性。

ネズミ類のように、一組の歯が伸び続ける一生歯性の動物もいれば、サメ類のように二週間に一組ずつ新しい歯が作られていく多生歯性の動物もいます。

魚類の歯はその食性によって様々な形をしていています。

多くの魚は円錐歯を、魚食性の魚は犬歯状歯を、貝殻その他の硬い餌を捕食する魚は臼歯を、岩礁などに固着する生物を食べる魚は門歯状歯を、付着ソウ類を食べる魚は櫛状歯を、柔軟な餌を食べる魚は絨毛状歯を、持っているのだとか。

そして魚類の歯は、脱落すると何度でも新しい歯が生えてくる多生歯なのだそう。

その点は羨ましいなぁ…。

■■

さて…

〈テンジクダイ科ヤライイシモチ属リュウキュウヤライイシモチ Cheilodipterus macrodon 18年10月9日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『大きな歯』の意。

本種は、両顎にある犬歯が大きいことが特徴です。

 

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set a flag(ムレハタタテダイ)

2018-11-23 19:21:10 | チョウチョウウオ科

気持ちのいい青空だった本日のやんばるです。

ちょっと風がひんやりでしたけど…。

にもかかわらずというか何というか、海上には台風が二つ。

まあ29号はまったく関係ないですけど。

28号の方は進路予報円のなかに沖縄島が入っていたりしてますが、端っこなのでたぶん接近しないのではないでしょうか。

どちらにしてもこれは週が明けてからの話ですけど。

風は北東。晴れ。

■■

『フラグが立つ』

小説や映画、マンガやアニメなどのストーリーで、お決まりのパターン通りの展開を予期させる『前振り』となる出来事が起こること。

この登場人物、このあと死ぬな…という状況を『死亡フラグが立つ』といったり、この二人、このあと恋愛関係になるな…という状況を『恋愛フラグが立つ』なんて使い方をするのだとか。

ストーリーのあるビデオゲームで、シナリオを分岐させたり前に進めたりするために満たすべき条件のことを『フラグ』というのだそう。

これが、その他のストーリー媒体全体に広まったのだとか。

しかしもともと『フラグ』はIT用語。

プログラミング用語の"set a flag"の和訳から来ているのだそう。

プログラミングは『ある条件を満たしたらAという結果/満たさないと非Aという結果』ということの組み合わせで出来ているのだとか。

そして『ある条件を満たしたためAという結果になった』ことを『フラグが立つ』というのだそう。

『フラグ』とは『フラッグ』、つまり『旗』のこと。

ではこのプログラミング用語の"set a flag"はどこから来たのでしょう。

どうやらこの言葉はアメリカの郵便配達制度からのよう。

アメリカの家の郵便ポストはポストの横に旗がついているのだそう。郵便配達員が郵便物をポストに入れると旗を立てるのだそう。住人はその旗を見て、ポストに郵便物が入っていることを知ることができるのだとか。

また逆に、住人が郵便物をポストに入れて旗を立てておくと、配達人がそれを見て郵便物を回収してくれるのだそうです。

郵便物のあるなしを、一本の旗で、配達人と住人の双方向に伝えることが出来るという合理的なシステム。

とても便利なシステムですよね。

『郵便フラグが立つ』

とはいわないでしょうけど…。

■■

さて…

〈チョウチョウウオ科ハタタテダイ属ムレハタタテダイ Heniochus diphreutes 18年9月26日 沖縄島安和グスク〉

画像はまだ幼魚。

学名種小名は『戦車の御者』の意。

この戦車ってチャリオット(古代の戦闘馬車)のことでしょうか。

格好いい名前ですけど、この名前の何がどう本種に繋がるのでしょうか

 

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人蔘とニンジン(コウライトラギス)

2018-11-20 19:42:34 | トラギス科

風は乾いた涼風、空からは燦々と陽光…

両者のバランスが丁度良かった本日のやんばるです。

だんだんと夏日を記録する日が減ってますが、今日みたいな感じならとても過ごしやすく感じたり…。

風は北東。晴天。

■■

『人蔘』

何と読むか分かります? 『にんじん』です。

もし今、オレンジ色のニンジンをイメージされたなら、それではありません。そのニンジンはセリ科の根菜。

それに対して、この人蔘はウコギ科の多年草。薬草としても知られ、標準和名はオタネニンジン。

オタネニンジンは、漢字だと御種人蔘と書きます。これは徳川吉宗が朝鮮から入手した人蔘の種(つまり御種)を各地の大名に与えて、栽培を推奨したことが由来なのだとか。それ以前の日本では、人蔘は朝鮮半島からの輸入品しかなかったわけです。

くどいようですが、この人蔘はニンジンではありませんよ。つまりもともとただにんじんといえば、この朝鮮由来の人蔘の事だったわけです。

ところが江戸時代以降に舶来野菜としてセリ科のニンジンが知られるようになり、やがてにんじんといえばそちらのニンジンを指すようになったのだそう。

そこで区別するために、人蔘のほうは『朝鮮人蔘』と呼ばれるようになったのだとか。レトロニム(再命名)ですね。パンダとレッサーパンダみたいな。

戦後は輸入元が韓国になったので、『薬用人蔘』と呼ばれるようになったそうですが、『薬用』の名称が薬事法に抵触すると行政指導を受けたため、『高麗人蔘』に名称が切り替えられたのだとか。

そう漢方の生薬、『高麗人蔘』のことです。この人蔘には、時代と共にいろいろな名前の遍歴があったわけです。

『高麗人蔘』は日本で生まれた名称ですが、今は韓国に逆輸入されているそうです。

■■

さて…

〈トラギス科トラギス属コウライトラギス Parapercis snyderi 18年9月19日 沖縄島安和〉

学名種小名は『Snyder氏の』意。

アメリカの魚類学者、ジョン・オッターバイン・スナイダー氏への献名です。

高麗(コウライ)は、朝鮮半島古代の国名のこと。または名詞の上について、それが高麗から伝来したものの意。

本種も朝鮮半島周辺でとれ、韓国で初めて報告されたのだとか。

 

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筋肉美(トウゾクテッポウエビ)

2018-11-16 19:39:48 | エビ・カニ類

南寄りの風でしたがそれっぽさを今一つ感じられなかった本日のやんばるです。

まあでも空模様は尻上がりに気持ち良い感じになりました。

空を見上げて、雲が描く模様を見てると、ああもう夏じゃないなぁ…と思えたり。

もっとも気温は夏日まで上がりましたけど。

風は南東のち南西。雨のち晴れ。

■■

『筋隈』、『一本隈』、『むきみ』、『公家隈』、『般若隈』に『鬼女隈』、さらには『亡霊隈』や『土蜘蛛』などなど…

これらの言葉にピンとくる方は、きっと歌舞伎好きなのでしょう。

これらは歌舞伎独特の化粧である『隈取』の種類です。

役柄に合わせていろいろな隈取があるのだそう。

隈取は、初代市川團十郎が坂田金時の息子である英雄坂田金平役の初舞台の時にしたのが始まりなのだとか。

人形浄瑠璃の人形のかしらにヒントを得て創作したのだそうで、顔の血管や筋肉を誇張するために描かれたものなのだそう。

何だが特殊メイクのようにも感じたり。

最初の隈取は派手で荒っぽいものであったようですが、その後仁王像などに代表される仏像の誇張された筋肉美や、能面の洗練された表情の表現などを参考にして発展していったのだとか。

そして前述のようないろいろな隈取の型が出来上がっていったのでしょう。

ただ大体の型はあるものの、隈取は役者一人一人が書き入れるものなので、一人一人出来上がりが違うのだそう。

楽屋に絹本を持ち込んで、役者に隈取を写し取ってもらったものを蒐集する歌舞伎の贔屓もいるのだそうですよ。

■■

さて…

〈テナガエビ科テッポウエビ属クマドリテッポウエビ Alpheus sp. 18年9月19日 沖縄島安和〉

この横縞模様が隈取ということなのでしょうね。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

誇張された筋肉美を感じたりします?

 

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後光(アミダイロウミウシ)

2018-11-12 19:37:41 | ウミウシ

後半は曇りがちでしたが、気温は夏日まで上昇。

週が明けても凪の海が続いてますやんばるです。

今夜から明日の前半にかけて雨交じりの空模様になりそう。

それと共に少しだけ寒気の影響を受けそうです。

風は南東のち南西。晴れのち曇。

■■

例えば順番を決めたり、例えば担当を決めたり、あるいは数が限られているものを分配したり…。

そんなときに、じゃんけんと共によく用いられるのが『あみだくじ』ではないでしょうか。

人数分だけ縦線を引いて、それを適当な横線で繋げて梯子状にする、あのあみだくじのことです。

あみだくじが一般化したのは江戸時代の末期のようですが、その始まりは室町時代まで遡ることが出来るのだとか。

ただしその初期のあみだくじは、現在僕たちが知るものとはかなり違っていたそう。

初期のあみだくじは、縦線が中心から外に向かって放射状に引かれていたのだとか。そして横線はなかっただのだそう。

選ぶのは外の端で、中心側には金額が書かれていて、その金額を当てるというものだったよう。

たぶん中心部は隠されていたのでしょうね。スクラッチ的な感じのくじだったのでしょうか。

あみだくじは漢字にすると阿弥陀籤。つまりあみだは阿弥陀如来のことです。

阿弥陀如来はサンスクリット語で『アミターバ』ですが、これは『量りしれない光を持つ者』という意味です。

それでその光を表現すために、多くの阿弥陀如来像や阿弥陀如来図の阿弥陀如来は、背後に光背と呼ばれる後光が造られたり描かれたりしています。

中心から外に向かって放射状に引かれた何本もの線。これが阿弥陀如来の後光のようだったので、あみだくじと呼ばれるようになったのだそうですよ。

けっこうありがたい感じの由来を持つくじだったのですね…。

■■

さて…

〈イロウミウシ科アオウミウシ属アミダイロウミウシ Hypselodoris iacula 18年4月23日 沖縄島安和〉

和名は今年新称されたもの。

このアミダは、あみだくじのあみだでしょうか。

体表面を走る白色線が、あみだくじっぽいですけど。

だとしてもそもそものあみだくじではなく、現代型のほうですね…。

 

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食後は軽く折りたたんで…(ケショウフグ)

2018-11-10 19:45:37 | フグ科

日差したっぷり、風は心地よく、海は凪。

良い感じの週末になってますやんばるです。

明日も、そして週が明けてもこんな感じの日が続きそうな週間予報です。

風は北東。晴れのち曇。

■■

"Can you bring me a napkin, please?" (ナプキンを持ってきて頂けますか?)

と英国のレストランでアメリカ人が言うと、かなり驚かれたりするとか。あるいは…

"Would you like a napkin?" (ナプキンが必要ですか?)

とアメリカのレストランでイギリス人の客に言うと、不快な表情で「いらない」と言われたりするのだとか。

なんて、これは英語圏のお笑いのネタらしのですが、つまりアメリカ英語とイギリス英語では"napkin"の意味が大きく違うのだそう。

日本では『ナプキン』というと二つの意味がありますよね。女性のためのものと、食事の時に使うもの。

アメリカではただ"napkin"というと食事に使うテーブルナプキンを指し、イギリスではそれは赤ちゃんのおむつを指すのだとか。

で、前述のようなネタになると言うわけです。

テーブルナプキンは、料理を手づかみで口にしていた時代の手拭きが発展したもので、ローマ時代にはマッパ(mappa)と呼ばれる布が用いられるようになったのだそう。因みにこのmappaというラテン語は、mapと共通の語源を持つ言葉のよう。

テーブルナプキンは、布だけではなく紙のものもありますが、これは日本が最初なのだとか。まだ欧米で薄い紙の製造技術が発達していなかった明治時代に、手漉き和紙に木版刷りのナプキンが輸出されたのだそう。

ところで、食後にナプキンを丁寧にたたんでテーブルに置くと、『料理が口に合わなかった』という意思表示になるのだとか。

テーブルマナーとしては、食後は軽く折りたたんでテーブルの上に置くのがいいのだそうですよ。

■■

さて…

〈フグ科モヨウフグ属ケショウフグ Arothron mappa 18年9月19日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『ナプキン』の意。

前述の通り、ローマ時代からあるナプキンです。

どの辺りがナプキンなのでしょうか。本種は幼魚と成魚で体色・模様が変化しますけど、成魚からもナプキン的なものは見いだせません。

mappa には『旗』という意味もあるようですが、そうであったとしても…。

それはさておき…

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

モヨウフグ属の幼魚は、後ろ姿も撮りたくなったり…。

かわいくないですか?

 

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参勤交代か門番(ヒメホソウミヤッコ)

2018-11-05 19:29:41 | ヨウジウオ科

風は北寄りでしたけど、日差しはタップリで湿度も高め…。

寒さはとくに感じなかった本日のやんばるです。

インターバルでは、スーツを半分脱いでいても快適に過ごせました。

今週はこんな感じの空模様が続きそうです。

風はやや強めの北東。曇のち晴れ。

■■

『奴』

この漢字にはたくさんの読み方があるみたいです。

『やつ』、『しゃつ』、『つぶね』、『ど』、『ぬ』、『め』、そして『やっこ』…。

今回は『やっこ』について。

といっても『奴(やっこ)』には、11個もの意味があるのだとか。

その1、下僕・召使い・家来。その2、目下の者を卑しめて呼ぶ語。その3、奴豆腐の略。

その4、奴凧の略。その5、近世の武家の奴僕。中間(ちゅうげん)のこと。その6、近世初期の侠客。

その7、遊女などが奴(武家の中間)の風をまねること。またその遊女。その8、近世の刑罰の一つ。その9、近世の身分刑の一つ。

その10、近世の魚屋の符丁。その11、奴頭(武家の中間)の髪形のこと。

いや多すぎる…。もっとも繋がり合う意味もあるようで…。

その5の武家の中間は身分の低い者だったらしいですから、その1・その2が本来の意味で、そこから中間のことも奴と呼ぶようになったよう。

武家の奴は四角形を染めた半纏を着ていたそうで、四角に切った豆腐も奴と呼ばれるようになり、その3に繋がるわけです。今でも冷奴って呼びますよね。

中間の筒袖姿を模したものが奴凧で、その4に繋がりますし、遊女や芸者が『○○奴』と呼ばれたのは奴の言行をまねたから、でその7に繋がり、その11は、その奴の髷のこと。

多くは武家の中間に関連しているようですね。すると奴=中間のイメージで、まあいいのかなと思えたり。

で、中間のイメージってどんなものが浮かびます?

僕的には、時代劇の参勤交代で荷物を運んでる人、あるいは江戸の武家屋敷で門番してる人、って感じです。

■■

さて…

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科ウミヤッコ属ヒメホソウミヤッコ Halicampus dunckeri 18年9月13日 沖縄島安和〉

学名種小名は『Duncker 氏の』の意。つまり献名です。

Georg Duncker はドイツの魚類学者です。

 

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巻いて、握って、締めてかかる(ヒトスジイシモチ)

2018-11-02 19:23:53 | テンジクダイ科

雨は降りませんでしたが、ほぼドンヨリな空模様だった本日のやんばるです。

週末は雨交じりの予報ですが気温は上がるようで、暖かく感じるのか肌寒く感じるのかは…。

雨量次第かな。そんなに強くは降らないようですが。

風は北東。曇、一時晴れ。

■■

引く、取る、ゆるめる、締める、締めてかかる…

これ、頭に手綱がつく言葉です。

手綱といえばまず思い浮かぶのが、馬具の手綱。轡の左右に結びつけた綱で、『手綱を引く』といえば乗り手がこの綱を握って馬を操ること。

そこから比喩的に、勝手な行動を他者がしないように枠をはめること。『手綱を取る』・『手綱をゆるめる』なんて使います。

まあどちらも、馬にも人にも使えるのでしょうけど。『手綱を締める』なんて、どちらにも使える意味を持つ慣用句もありますから。

手綱には、細長い布、帯、鉢巻きなどの意味もあって、烏帽子の上に締める鉢巻きを『手綱(たづな・たんな)』と呼んだのだとか。

烏帽子を被る時代の武士なんかは、自身も手綱をつけて、馬の手綱を握って戦に出かけたのでしょうか。

さらに室町時代には、『ふんどし』のことを『手綱』と呼んでいたのだそう。当時は高級品だったようですが、江戸時代には一般庶民にも浸透し、江戸初期には『下帯』、江戸後期には『ふんどし』という呼び方が定着したのだそうです。

この頃の『ふんどし』は下着ではなく、働く男性の仕事着だったのだとか。そういえばふんどし姿の男性が描かれている浮世絵は多い印象ですよね。

最初の言葉のうち、『締めてかかる』は実は手綱ではなくふんどしにつく言葉。決心を固くし、気持ちを引き締めて事に当たる、という意味。

すると烏帽子を被る時代の武士なんかは、手綱を巻いて、手綱を握って、手綱を締めてかかって戦に出かけたのでしょうか。とか思ってみたり…。

■■

さて…

〈テンジクダイ科ヒトスジイシモチ属ヒトスジイシモチ Pristiapogon fraenatus 18年9月13日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『手綱をつけた』の意。

体側中央を走る黒色縦帯模様からでしょうか。

するとこれは馬具の手綱からなのでしょうか。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

 

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