Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

唇に…(ミナミウツボ)

2016-10-28 18:30:46 | ウツボ科

本日も真夏日で、10月の真夏日の日数は20日間になりました。

まあただ記録もここまでで、明日は真夏日ではない予報。

そして夜あたりからは、ぐぐっと涼しくなりそうなやんばるです。

といっても、平年並みになるだけなんですけどね…。

風は南西~西。晴天。

〈ウツボ科ウツボ亜科ウツボ属ミナミウツボ Gymnothorax chilospilus 16年9月21日 沖縄島安和〉

時々、口唇ヘルペスがあらわれたりします。

時々というか結構な頻度で…。

免疫力が低下するとあらわれるそうで、日焼けに疲労や睡眠不足なんかが重なるとてきめんだったり。

そもそもヘルペスウイルスは子供の頃に親子間で感染するそうで、日本人の10人に1人が感染しているのだとか。

接触や飛沫で感染し、20~30代では約半数に感染が見られるのだそう。

年代が上がると、さらにこの数値も上がっていくわけです。

その割には、僕の周りの同世代で口唇ヘルペスに罹っている人を全然見ないのですが…。

僕の周りは、免疫力の高い人だらけなのでしょうか。

さて…

本種の学名種小名は『口唇に斑点のある』という感じの意味。

で、口唇ヘルペスを思い出したわけです。

もちろん本種の口の周りの斑点は、口唇ヘルペスではありません。

〈頭部側線管孔〉が白くふちどられた模様です。

 

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甘~いパンケーキ(メガネスズメダイ)

2016-10-25 19:00:41 | スズメダイ科

本日も真夏日なやんばるです。

昨日は真夏日ではなかったのですが、それだけで涼しさを期待してしまうほどに夏夏しい日々。

まあ昨日の最高気温も29℃でしたから、ほとんど真夏日だったのですが。

月末頃には少し涼しくなるそうですが…。

風は北西のち南西のち北東。晴れ一時雨。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属メガネスズメダイ Pomacentrus bankanensis 16年9月9日 沖縄島崎山〉

画像は幼魚。

自他共に認めるスイーツ男子です。あっ違ったスイーツオヤジです。

世界には様々なスイーツがありまして、マレーシアにはアパム・パリクというスイーツがあります。

甘~い餡(生クリームとピーナッツバター)を挟み込んだパンケーキのようなスイーツ。

森永製菓のサイト内の〈天使のお菓子レシピ〉で紹介されてたりしますので、興味のある方はそちらで…。

アパム・パリクはインドネシアではマルタバ・マニスと呼ばれています。

こちらはチョコレートが一杯詰まった今川焼きって感じの見た目。

どちらにしてもかなり美味しそう。是非食べてみたい……。

そう…実は食べたことがないのです。

コンビニで商品化してくれないかなぁ…。

期間限定でもいいから…。

え~と、何の話でしたっけ?

そうそう、インドネシアのマルタバ・マニスは時にマルタバ・バンカとも呼ばれるのだそう。

なぜ別名を持っているのかはよく解りませんが、マルタバ・バンカのバンカとは島の名前。

インドネシア、スマトラ島沖にある島です。

で、本種学名種小名が『バンカの』の意。

つまりタイプ産地がバンカなのです。

あ~、マルタバ・バンカ食べたいなぁ…。

 

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笑顔の祭り…(セジロノドグロベラ)

2016-10-21 18:58:32 | ベラ科

相変わらず暑~い日が続いてますやんばるです。

強く鋭い陽光にタップリと湿った南風…、もちろん真夏日。

夏っぽい不安定な空模様で、ときおりザーと雨が降ったりしてますが、それでも暑い…。

10月の真夏日の日数(那覇)は、これまで15日が最高記録だったそう。

しかしながら、今年は今日で14日に達していて、このままの予想だと20日を越えそうなのだとか。

まだまだ、当地の夏は終わりそうにありません…。

風は南。晴れ、一時雨。

〈ベラ科カンムリベラ亜科ノドグロベラ属セジロノドグロベラ Macropharyngodon negrosensis 16年9月5日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

フィリピンで4番目に大きな島には、〈微笑みの都市〉と呼ばれる都市があるのだそう。

そしてそこでは〈微笑みの都市〉を象徴するお祭りが、毎年開催されているのだとか。

不遇な出来事が続いていた25年前に、皆を元気にしよう、相次ぐ不運から抜け出そうとして始まったお祭りなだそう。

その祭りの名は〈マスカラ・フェスティバル〉

マスカラとは、『大勢の顔』という意味だそうで、カラフルな仮面とカラフルな衣装を纏ったたくさんのダンサーが、ラテンのリズムで踊るのだとか。

興味にある方は、〈マスカラ祭り〉で画像検索してください。

たくさんのカラフルな笑顔の仮面に出会えるはずです。

かなりハッピーな気分にさせてくれますよ。

さてこの〈微笑みの都市〉バコロドがある島の名は、ネグロス島。

で、本種の学名種小名は『ネグロス島の』の意。

ネグロス島の近海でタイプ種が採取されたのでしょうか。

もうこれからは、本種を観るとカラフルなスマイルを連想せずにはいられなくなってしまったなぁ…。

 

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求める…を発信する(テングヘビギンポ)

2016-10-18 19:29:26 | ヘビギンポ科

暑い…。真夏日が続いてますやんばるです。

秋の蝉、オオシマゼミがキンキンと鳴いていたり、秋に渡ってくるサシバがクックィーと鳴いてたりしてますが…。

しかし暑い…。

まあ、海は凪、透明度もよくハッピーな一日だったんですけどね。

風は北東。晴天。

〈ヘビギンポ科クロマスク属テングヘビギンポ Helocogramma rhinoceros 16年8月24日 沖縄島安和〉

婚姻色を纏っています。

ですから雄個体です。

〈同種同一雄個体+同種雌個体 同日 同ポイント〉

自身の婚姻色を雌個体にアピールしているのですが、この色あるいは配色にどういう発信力があるんでしょう。

婚姻色は雄性ホルモンによって、体色を著しく変化させているのだそう。

雌に求愛を発信する役割と、他の雄への警告も発信しているのだとか。

婚姻色を持つ魚のほとんどが繁殖期に縄張りを持ち、その中で雌に積極的に求愛をするからでしょうか。

どちらにしても、雄性ホルモンでかなりの興奮状態にあるのでは…とか思えたり。

〈同種同一ペア 同日 同ポイント〉

雌はこの姿をどう感じているのでしょうねぇ…。

もちろん繁殖行動に際してなにがしかの効果や利益があったから、この色が発達したはずでしょう。

つまり雌に対して十分なアピールになっているはずですよね。

ところで、本種は元々雌雄で形に違いがある、性的二形です。

するとそもそもその形にも、繁殖のための意味があるのではないでしょうか。

婚姻色でアピールするのなら、吻端の突起には何の意味が…、とか思えたりするのですが。

〈同種同一ペア 同日 同ポイント〉

あるいはその吻端の突起と、さらに婚姻色が必要なのでしょうか。

雌への発信力を高めるために。

まあ、性的興奮を隠しきれないだけかもしれませんけどね。

人間の雄だって、隠しきれずに股間がモッコリしたりしますからねぇ…。

 

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多色で単色…(オウゴンニジギンポ)

2016-10-14 19:13:41 | イソギンポ科

雨交じりな日が続いてますやんばるです。

風も北寄り続きですが、そのわりにはそんなに肌寒さを感じなかったり…。

それは数字にもあらわれていて、気温的には夏日が続いてたりします。

最低気温も25℃を下回ることはなく、これはこの先も当分続きそう。

何が言いたいかといいますと、一日の平均気温が25℃を下回らないと、北寄りの季節風が吹いてもそれをミーニシとは呼ばないのだそう。

つまり沖縄島はまだ夏だというわけです。

ところで昨夜は栗名月すなわち十三夜。

雨交じりだったので、観られないだろうなぁ…と思っていたのですが、夜には雲が晴れてじっくり観賞できました。

さすが『十三夜に曇なし』って感じたり。

風は北西。曇ときどき雨。

〈イソギンポ科ヒゲニジギンポ属オウゴンニジギンポ Meiacanthus atrodorsalis 16年8月14日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

和名を漢字で表記すると〈黄金虹銀宝〉となるのだそう。

何かすごい宝物にしか思えない。

きっとルパンが狙うような…。

あるいはすごくカラフルだ。

金色に虹色つまりは赤・橙・黄・緑・青・藍・紫、そして銀色。

合計9色。

あ、でも虹が7色とは限らなかったですね。

国によっては6色だったり5色だったり…。

日本でも、古くは8色だったり、6色だったり、5色だったりしたそう。

当地沖縄では、なんとその昔虹は2色(赤・黒または赤・青)だったとか。

当地だと一気に5色減って4色になってしまいますね。

まあでも画像を見ると、細かな模様の色を含めても、4色くらいが妥当じゃないかとも思えたり…。

一方学名種小名は『黒い背の』の意。

登場する色が、とうとう一色だけになってしまったり。

 

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マスケラータ…(カメンタマガシラ)

2016-10-11 19:02:18 | イトヨリダイ科

北寄りの風だったのに、かなり暑く感じた本日のやんばるです。

雨交じりの予報だったけれど、けっこう日差しが鋭かったり。

海は、何に起因してるのかイマイチ解らないうねりが少々入ってたり…。

明日は本格的なミーニシ(秋の季節風)が吹く予報。

そろそろ夏も終わりですかね…。

風は北西のち北東。晴れたり曇ったり。

〈イトヨリダイ科ヨコシマタマガシラ属カメンタマガシラ Scolopsis xenochrous 16年8月14日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

イトヨリダイ科はほとんどがそうですが、成魚とは大きく違う体色・模様を纏う〈変化型〉幼魚です。

鮮やかなブルーと鮮やかなイエローが目立つというところは共通していますけど。

さて…

英語でマスカレード、イタリア語でマスケラータ、日本語では仮面舞踏会。

参加者が仮面など身につけて行われる舞踏会などのイベントのことですね。

ヴェネチアが発祥で、17世紀から18世紀にはヨーロッパ大陸全土の宮廷で、ヴェネチア式仮面舞踏会が人気となったのだそう。

風紀を乱すとして禁止されたこともたびたびあったのだとか。

道徳や倫理を麻痺させると非難され、反対運動が起こったこともあったのだとか。

いったいどんなイベントだったのでしょう?

背徳感満載なイメージしか浮かびませんが…

で、本種の和名。

成魚の体色・模様が仮面をつけているように見えるから…だそう。

この仮面とは、おそらく上述した仮面舞踏会で使われていたような、顔の上半分、鼻から目元を中心に隠すきらびやかな仮面のことをさしているのだと思われるのですが。

まあ、幼魚の画像からは検証のしようがなかったり……。

 

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菊のかをり…(アオフチキセワタ)

2016-10-07 19:29:21 | ウミウシ

台風18号が残していったうねりも昨日までに落ち着き、台風前のコンディションに戻った感じのやんばるです。

少~し濁りが残っているような気もしないではないですが…。

それはともかく、今日あるポイントにいったら、エントリー口が真っ二つに割れてました。

たぶん18号の波とうねりのせいで。

まあ、エントリー&エキジットに支障はないですが、恐るべし18号…。

風は南~南西。晴天。

〈カノコキセワタガイ科カノコキセワタ属アオフチキセワタ Philinopsis gardineri 16年8月14日 沖縄島安和〉

学名種小名は gardiner + i . 何度もでてきた献名ですね。

gardiner はもちろん人名でしょうけど、庭師や植木屋を表す普通名詞でもあります。

実は庭師が本種の新種記載に貢献した、みたいな妄想に誘われたりも…。

それはさておき……

『菊の花 若ゆばかりに袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ』

明日から三連休という方も多いのでしょうが、明後日の日曜日は旧の9月9日で、重陽の節句なのだそう。

前日の9月8日に菊の花を真綿で覆って菊の香りを移し、翌日の朝に露に湿ったこの真綿を顔にあてて、若さと健康を保とうとする行事をする日なのだとか。

白菊には黄色の綿を、黄色の菊には赤い綿を、赤い菊には白い綿を覆う。なんて細かな決まり事もあったよう。

と、これは平安時代のお話。

前述の歌は、この重陽の節句に関係のある紫式部の歌です。

で、この行事のことを『菊の着せ綿』というのだそうですよ。

というわけで、キセワタの話をしていたわけです。

キセワタという言葉を追跡していたら、平安の雅な行事に辿り着いてしまったということなのです。

 

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創造神に献ずる…(ハタタテシノビハゼ)

2016-10-04 21:38:10 | ハゼ科

猛烈な勢力にまで発達した台風18号により、特別警報まで発令された沖縄島ですが……

結局直前で、わずかに西へとそれてくれました。

台風がコンパクトだったので、このわずかなコースの変化で大違いに。

直撃で眠れない夜を覚悟していましたが、熟睡してる間に過ぎ去ってた…って感じです。

やっぱり、今年の沖縄島は神がかってる気がしたり…。

まあ海は大荒れですから、微妙な神がかりですが…。

風は強い南。曇時々雨。

〈ハゼ科ハゼ亜科シノビハゼ属ハタタテシノビハゼ Ctenogobiops tangaroai 16年8月14日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

ハワイに伝わる四大神の一柱にカナロアという神様がいるのだそう。

海の神様で、別名タンガロアとも呼ばれるのだとか。

同じ神はポリネシアにも伝わっていて、こちらでは最重要神、すなわち創造神なのだとか。

つまりポリネシアではタンガロアが天・地・人そしてその他すべてを創ったということらしい。

その姿は、魚と爬虫類が入り混じった魚龍の姿なのだそうです。

さて…

本種学名種小名は件の『タンガロア』

ハワイではなくポリネシアのほうの…らしい。

何故でしょう。

魚と爬虫類が混ざった姿形に見えますでしょうか。

確かに、THE 魚という形はしていませんが、爬虫類っぽさを見いだすことは僕にはできません。

しかも末尾が i なんですが…。

これだと『タンガロア』に献名していることになりませんか。

i だから、この神様は男性なのでしょうか。

神への献名…なんて考えると、ファンタジックな妄想が次々と思い浮かびますが…。

 

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