Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

帯びる(アカハタ)

2018-04-06 19:50:00 | ハタ科

後半雨交じり…な本日のやんばるです。

午後の遅くに前線通過で風が廻りました。

というわけで明日は少しだけ季節が停滞する感じ…。

まあ、すぐに夏日な日々に戻りそうですけど。

風は南~南西、のち西~北西。晴れのち曇、そして雨。

■■

北欧神話には、『トール』という名の神がいます。

北欧神話最強の戦神で、雷神・農耕神でもあるのだとか。

燃えるような目と赤髪の大男で、稲妻を象徴する『ミョルニル』といわれるハンマーを武器に戦うのだそう。

なんだか『マイティー・ソー』みたいだな…と思ったら、マイティ・ソーのベースはこのトールなのだとか。

また彼は、腹に『メギンギョルズ』という帯を身に着けているのだそう。

これは〈力帯〉で、これを締めるとトールの神力が2倍になるのだとか。

所謂パワーアップアイテムですね。

帯といえば衣服というか装身具というイメージですが、その始まりは衣類自体より古く、そこに狩猟で用いる道具を挿していたのだそう。

そういう機能は武士の時代でもそうで、彼らは日本刀を帯に挿して携行していました。すなわち、刀を帯びていたわけです。

『帯びる』とは、『身体の最も近いところに置くこと、身に着けること』の意味です。

そして現在、僕らも侍のように常に帯びています。…電話を。

〈携帯電話〉の帯はまさにこの『帯びる』のことですよね。

まあ帯を締めてそに挿している、なんて人はそうそういないと思いますけど。

■■

さて…

〈ハタ科ハタ亜科マハタ属アカハタ Epinephelus fasciatus 18年3月2日 沖縄島安和〉

画像はまだ幼い個体。

学名種小名は『帯のある・帯状斑紋のある』の意。

体側に纏う濃赤色の横帯模様からでしょうね。

本種は隣接的雌雄同体(異時的雌雄同体)魚。そして雌性先熟の魚。つまり雌から雄に性転換する魚です。

この子はたぶんまだ女の子ですから、身に着けている帯は装身具のほうかなぁ…とか思えたり…。

 


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