Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

黄金の翼(セナキルリスズメダイ)

2021-05-11 20:15:01 | スズメダイ科

予想以上に日差しが鋭かった本日のやんばるです。

南寄りの風はたっぷりと湿っていて、心地よい感じでした。

今週は梅雨の中休みで、晴れ空が続きそうな予報です。

風は南。概ね晴れ。

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『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って

 行け、小山や丘で横になり

 温暖で穏やかな香りのするところへ

 我が誕生の国の優しいそよ風よ』

とこれは、『ナブッコ』というオペラで合唱される、『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って』という歌の歌詞です。この歌はこのオペラで最も有名なナンバーなのだとか。

『ナブッコ』は、ジョゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラで、旧約聖書を題材にしたものなのだそう。

ジョゼッペ・ヴェルディは19世紀を代表するイタリアの作曲家で、『オペラ王』の異名を持つ人物なのだとか。

『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って』はトリノ五輪の閉会式でも歌われたそうで、イタリアの第二の国家とも呼ばれているのだそう。

というのも、この合唱曲が初演時にオーストリアの支配下にあったミラノの聴衆の独立心に火を着けたという伝説があるからなのだとか。もっとも、今はこの伝説は否定されていますけど。

それでもイタリアの国家統一のシンボルのように扱われていて、危機に見舞われるたびにイタリア人の心を一つにまとめる役割を担ってきたのだとか。

去年も、自宅に閉じこもっている各地の合唱団員が、スマートフォンを通じて声を重ね合わせ歌ったのだそうですよ。

この世界的な困難が、早く落ち着いて欲しいですね…。

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さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ルリスズメダイ属セナキルリスズメダイ Chrysiptera starcki 21年3月105日 沖縄島安和〉

学名種小名は『Starck氏の』の意。

本種を最初に指摘したWalter A Starck Ⅱに因んでいます。

で、ルリスズメダイ属の学名が『黄金の翼』の意。

瑠璃なのに黄金なのですね…。

 

 

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白いお腹(ナミスズメダイ)

2020-08-18 20:15:33 | スズメダイ科

灼熱~で、ベタ凪~な日々が続いているやんばるです。

一応風は北寄りなんですが、風に吹かれても涼しさは感じられず…。

台風7号が発生したようですが、遠ざかっていく一方の進路。

南の海上には他にも気になる低圧部はありますけど、取り敢えずは好天が続きそうです。

風は北東。晴天。

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『カウンターシェーディング』という言葉をご存じでしょうか。

動物の体表の日陰になる部分が白っぽい明るい色に、光の当たる部分が黒っぽい暗い色になる現象のことです。つまりお腹側が白っぽくて、背中側が黒っぽい体色のこと。

迷彩の一種でもある模様で、哺乳類・爬虫類・鳥類・魚類・昆虫という幅広い生物種で確認されているのだそう。

魚類では例えばサメ類の体色が、典型的なカウンターシェーディングの配色ですね。

1909年に画家のアボット・ハンダーソン・セイヤーによって大枠が発見されたのだそうで、別名『セイヤーの法則』とも呼ばれたりするのだとか。

この模様には、上下から見られたときに背景に溶け込ませる機能や輪郭をぼかす機能、あるいは横から見られたときには外見を平坦化させる機能などがあるのだそう。

必ずしも被捕食者だけのものではなく、遅くとも白亜紀前期にはこの特徴を持つ生物がいたと考えられているのだそうで、白亜紀の海生爬虫類モササウルスや恐竜のプシッタコサウルスもカウンターシェーディングの配色であったと考えられているのだとか。

また、腹側を上にして上下逆さまに生活する習性のある動物のなかには、配色が逆さまの逆カウンターシェーディングを纏っている種もいるのだそう。ダイバーに身近なところでは、アオミノウミウシがこれにあたるのだそうですよ。

動物たちはずいぶんと前から生き残り戦略で腹を白くしたり黒くしたりしていたよう…。

ところで僕ら人間界にも『腹黒』、『腹白』という表現があります。『腹黒』の方はよく使われますけれど、『腹白』の方はあまり使われませんね。

腹黒は、『腹が黒いこと。心の内に悪い企みを持っていること』の意。腹白はその逆で、『腹の白いこと。心の内が清く正直なこと』という意味なのだそうです。

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さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科クラカオスズメダイ属ナミスズメダイ Amblyglyphidodon leucogaster 20年7月9日 沖縄島崎山〉

画像は幼魚。

学名種小名は『白い腹(の)』の意。

幼魚のころは黄色のアクセントが綺麗な被写体です。

成魚になっても、お腹の色は白より黄色の方が目立つように思われるのですが…。

 

 

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2000mの壁(セナキルリススメダイ)

2020-06-23 19:39:10 | スズメダイ科

日曜日の午後遅くから今日の早朝まで、「戻り梅雨にもほどがあるだろう…」という感じの激しい雨が続いたやんばるです。

大雨洪水警報とかもでてましたし…。

今日の日中になってようやく気持ち良く晴れました。

週末に向けても晴れ空になりそうで、真夏日続きになりそうです。

風は西南西~西北西。雨のち晴れ、時々曇。

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『ミサゴ』という鳥をご存じでしょうか。

タカ目ミサゴ科ミサゴ属に分類される鳥ですが、タカ科に含め、ミサゴ亜科と分類することもあるのだとか。まあ、タカに近い鳥ということでしょうか。

極地を除くほぼ全世界に分布する鳥なのだそうで、日本でも全国に分布する留鳥なのだとか。もっとも厳密には北日本では冬季に少なく、南西諸島では夏に少ないのだそうですが。

日本ではこの鳥は魚を捕るタカとして古来より知られ、捕らえた魚を貯蔵し、漁が出来ない際にそれを食するという習性が様々な文献に記述されていて、貯蔵された魚が自然発酵することによりミサゴ鮨となると伝えられているのだとか。

そして実は、ミサゴが食べ残した魚に尿をかけて岩のくぼみに貯蔵したことにより発酵し、尿の塩分と酸味によってうまみが増した魚を人間が食したのが、寿司の起源であると伝承されていたりするのだそうです。

うーん、尿の塩分と…ってところがちょっと微妙な気持ちになってしまいますが…。

このミサゴ、英名はオスプレイ(osprey)といいます。当地でオスプレイと言うと、少なからず剣呑な響きに感じてしまったりもしますけど…。

それはともかく、オーストラリアのクイーンズランド州の北東に、オスプレイリーフ(Osprey Reef)という環礁があるのだとか。

このリーフは深い海山の頂上にあり、約2000mの深さから立ち上がるほぼ垂直なリーフ壁にはオウムガイが生息し、世界最小・最軽量の脊椎動物であるスタウト・インファントフィッシュ(Schindleria brevipinguis)が発見されたりしているのだそう。

もちろんダイビング・スポットで、このリーフでのダイビングは『究極のリーフダイビングアドベンチャー』と評されているのだそうです。

2000mのドロップオフかぁ…。絶景ですね…。

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さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ルリスズメダイ属セナキルリススメダイ Chrysiptera starcki 20年4月15日 沖縄島安和〉

画像はまだ幼魚。

学名種小名は『Starck氏の』の意。

この種を最初に指摘したWalter A. Starck Ⅱ に因んでいます。

そして彼が本種を指摘したのが、オスプレイリーフでダイビングをしているときなのだそうです。

 

 

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ブルーウォーター(クロメガネスズメダイ)

2019-12-03 19:32:48 | スズメダイ科

師走の初日は半袖Tシャツで心地よく過ごせたのですが、昨日から一気に冬になったやんばるです。

最高気温も20℃に届かず、年末年始並みの寒さなのだそうで…。

これ書いてる今はウォームパンツ履いてフリース着てます。

今週はこんな感じで推移しそうです。しかも週の後半の予報が暴風雨になってたりします…。

風は北~北東。晴れたり曇ったり。

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『賢者の石』

錬金術師の必須アイテム。中世ヨーロッパの錬金術師が、鉛などの卑金属を金に変える際の触媒となると考えた霊薬のことです。

あるいは人間を不老不死にすることが出来るという、霊薬としてのエリクサーと同様のものなのだそう。エリクサーってご存じですか。日本では(日本だけではないかもしれないですけど)、数々のRPGでおなじみの万能薬アイテムとしてポピュラーなのではないでしょうか。

ゲームだけではなく小説やコミック、アニメなどにも賢者の石は度々登場しますよね。

すぐに思い浮かぶのは『手合わせ錬成』を身につけた『国家錬金術師』の物語。コミック原作でアニメ化されたやつです。ほらあれ、弟が甲冑の…。

あと約三十年前に、ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』を原案にしたアニメにも『ブルーウォーター』と呼ばれる賢者の石が重要なアイテムとして登場してました。

オリハルコン製で膨大なエネルギーを秘めていて光CPUのコアでもあり、古代アトランティス人が製造した、という何かものすごい設定でした。

このアニメですが、『海底二万里』だけではなく、『天空の城ラピュタ』と同じ原案を下敷きにしているのだとか。

従って、『ブルーウォーター』という賢者の石は、『飛行石』と兄弟関係にあるのだそうです。

ところで、賢者の『石』なのにブルー『ウォーター』って名前、不思議ですよね。

賢者の石の見た目には諸説あり、アラビアでは黄色い卵のような形、西洋では赤い石の形が一般的なのだとか。

しかし実際には僕らがぱっとイメージする『石』つまり個体の石とは限らないのだそう。それが液体だったとしても石として扱われるのだそうです。

もっとも、『ブルーウォーター』は特殊な鉱石で、固体の石でしたけど…。

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さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属クロメガネスズメダイ Pomacentrus vaiuli 19年10月7日 沖縄島安和〉

学名種小名は『青い水』の意。

つまりブルーウォーター。

食べても不老不死にはなれないでしょうけど…。


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空気の精霊(ヒレグロスズメダイ)

2019-01-07 19:40:13 | スズメダイ科

日中はタップリの陽光、風は弱く気持ちのいい天気だった本日のやんばるです。

今週は後半雨交じりの予報になってますが、気温は後半にかけて暖かくなるようです。

水温は23℃台の後半で推移していますが、下がっていく気配があまり感じられず…。

まあ、ここがボトムということはないでしょうけど。

風は北東。晴れ。

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少し前のニュースで見たのですが、今どきの児童書は表紙が『萌え絵』なのだとか。

いわゆるアニメ風な感じの絵。プ○キュアみたいな。と思ったら、その絵の作者はコミック版のプリ○ュアを書いてる人(たち)でした。

ニュースによると、「子供に悪影響だ」とか「児童書にふさわしくない」といった声もあるのだとか。

僕が見る限り、これがダメだというならディ○ニーアニメもダメなのでは、とか思えたりしますが…。

まあしかし、僕が幼少の頃に見たシンデレラや白雪姫、かぐや姫や眠り姫、それに人魚姫なんかとは全く違う顔立ちになっていることは確かですが。

本離れ、読書離れが叫ばれている昨今、子供たちの興味を引く表紙は必要なのだろうなぁとも思えます。

ところで人魚姫。

僕の記憶では、海で助けた王子に恋をした人魚姫が、魔女の力を借りて声と引換に下半身と鰭を足に変え、王子のところに行きますが結局は恋は叶わず、海に身を投げて泡になって消える、というストーリーだと思ってました。

しかし物語はここで終わりではないようで…

人魚姫は空気の精霊に生まれ変わり、泡の中から空に浮かび上がっていったのだそう。

そして仲間たちと共に、薔薇色の雲の中を飛び回りながら、精霊としての仕事を始めるところで終わるのだとか。

こんなラスト、知ってました? 僕は全然知りませんでした。

人魚姫の作者はデンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセンですが、この物語は彼の失恋が原因で生まれたのだそう。

恋は失っても、悲しい結末にはしたくなかったのでしょうか。

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さて…

〈スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属ヒレグロスズメダイ Chromis atripes 18年12月3日 沖縄島安和〉

学名種小名は『黒い足の』の意。

この子のどこに足があるのでしょう。

背鰭と臀鰭の先端、あるいは尾丙部は黒いですけど、足ではないですよね。

魔女の力を借りて下半身を足に変えたら、黒い足になるかなぁ…。

 

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Maru-ship(マルスズメダイ)

2018-12-07 18:34:38 | スズメダイ科

今日は二十四節気の大雪。雪が降っているところも多いようですが、沖縄島も昨日に比べてググッと気温が下がりました。

といっても昨日は夏日の気温だったので、冬を強く感じる…というほどまでではありませんが。

明日はもう少し寒くなりそうです。

一ヶ月予報によると、この先の沖縄島の一ヶ月は、気温高めで降雨多めな感じになりそうです。

風は北東。曇ときどき雨。

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海外では、日本の船は『マル・シップ』と呼ばれているのだとか。

『○○丸』というのが日本船の名前の特徴として、海外で知られているからなのだそう。

『日本丸』とか『海王丸』とかですね。日本船の多くが名前の最後に丸をつけるのは1900年に制定された『船舶法取扱手続』で2001年まで「船舶の名称はなるべく、最後を丸とすること」と推奨していたからなのだとか。

しかしそれよりずっと前から丸の名を持つ船は多く、1187年の文書に記録された『板東丸』が最古の船なのだそう。つまり昔から日本の船には丸がついていて、それが『船舶法取扱手続』に反映されたという順番のよう。

『丸』は『麻呂・麿』から変化したもののようですが、何故『丸』なのかにはたくさんの説があるのだそうで…。

大切なものに『丸』をつける習慣があり、それが船にも及んだとする『愛称説』や、海の民の始祖に由来するという『神話説』。船を人に見立てる習慣からの『人格説』や船を城に見立てた『城郭説』。

他にも『問丸(といまる)説』や『境界説』に『たらい説』や『女性イメージ説』、さらには『丸い形を描くと始点と終点が一致することから、必ず帰ってくるという縁起担ぎ説』等々。

一体どれなのでしょうね…。

因みにアメリカのSFドラマ『スタートレック』にも『コバヤシマル』とう名前の船が登場するのだとか。

これなんかは、完全に『マル・シップ』を意識した名称ですよね。

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さて…

〈スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属マルスズメダイ Chromis ovatiformes 18年11月5日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『卵円形の』の意。

学名的には、丸ではなく楕円な感じ…になってます。

 

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愛しい人(ハナビラクマノミ)

2018-10-23 19:13:08 | スズメダイ科

気持ちのいい秋晴れになった本日のやんばるです。

風はゆる~く、気温も真夏日に近い陽気になりました。

台風26号が発生してますね。まあまだトラック諸島近海で、今後の進路は定まっていませんが。

ただ26日くらいには猛烈な勢いまで発達しそうな予報です。

今年の台風シーズンはもう終わったかな…、とか思っていたのですが…。

風は東のち北西。晴れ。

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ハワイ旅行をしたことのある方ならば、ホテル到着時などに「アロハ」の挨拶と共に首に花の首飾りの『レイ』をかけられて歓迎されるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。

観光客にとっては色鮮やかな花のレイが一般的ですが、他にも海草・貝殻・羽毛、果実・鮫の歯などいろいろな種類のレイがあるのだとか。もちろん観光客に記念として渡されるだけではなく、誕生日・結婚式・卒業式・葬式など日常の様々なシーンで用いられるのだそう。

その起源は、12世頃にハワイに移り住んできたポリネシア人によってもたらされたものなのだとか。国や文化を問わず、装飾品のそもそもは大抵信仰や呪術的な意味合いを持っているものですが、ハワイのレイもそのよう。

様々な種類のレイを贈り合うことによって、自然を通してマナ(神秘的な力の概念)を得るという、ハワイ古来の自然崇拝信仰から来ているのだそう。

ハワイ語の「アロハ」には挨拶の意味の他に、レイを贈るときのいろいろな気持ちを総括した言葉としての意味もあるのだとか。

『レイ』にも、『花輪』の意味の他に『愛しい人』という意味があるのだそうですよ。

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さて…

〈スズメダイ科クマノミ亜科クマノミ属ハナビラクマノミ Amphiprion perideraion 18年9月3日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『首飾り』の意。

鰓部分にある白い筋模様からでしょうか。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

和名と合わせると、花の首飾りになるなぁ…なんて思ってしまったわけです…。

 

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自由人(ミスジリュウキュウスズメダイ)

2018-10-15 19:15:56 | スズメダイ科

雨交じりの日が続いてますやんばるです。

まあ、前線が沖縄島の近くにありますから…。

次の週末までは、こんな感じの空模様が続きそうです。

風は北~北東。曇ときどき雨。

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『オーストラリアとニューギニアの間にあるトレス諸島。その中の一つ、木曜島では、明治時代から太平洋戦争前まで、海底にいる白蝶貝を採るためにダイバーが活躍していた。サメの恐怖、潜水病との戦いに耐えつつ、異国の海に潜り続けた男たちの哀歓と軌跡』

とこれは、司馬遼太郎作『木曜島の夜会』のあらすじ。

トレス諸島はオーストラリア、ニューギニア、小スンダ列島との間に広がるアラフラ海という海域にあります。異国の海に潜り続けた男たちとは、当時和歌山県串本町から出漁した人たちのことです。

白蝶貝は、高級服用ボタンの材料だったのだそうです。

僕は以前串本町のダイビングサービスで働いてましたが、そのときの船の母港が袋港という名の港でした。

その袋港で築船された船も、アラフラ海に向けて出帆したという記録を見つけたりして、何となく懐かしさを感じたり…。

アラフラ海のアラフラとは、自由人という意味の古いポルトガル語に由来するのだそう。

これは同じアラフラ海に浮かぶ、アルー諸島の人たちを形容しているのだとか。

どんな感じの人たちだったのでしょう。

細かなことにはこだわらない、おおらかな人たちなのでしょうか。

アラフラが自由人なら、アラフラ海は自由人の海という意味ですよね。

一度行ってみたいなぁ…、と思ってしまう響きですね。

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さて…

〈スズメダイ科スズメダイ亜科ミスジリュウキュウスズメダイ属ミスジリュウキュウスズメダイ Dascyllus aruanus 18年8月28日 沖縄島新里〉

画像は幼魚。

学名種小名は『アルー諸島の』の意。

まあたぶん、タイプ標本が採取された産地なのでしょうね。

名前的には、自由人なスズメダイです。

 

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開闢の女神(アマミスズメダイ)

2018-05-28 17:49:17 | スズメダイ科

湿度は高めですが、それ以外に梅雨らしさを感じられない本日のやんばるです。

本日の…というか連日ですけど…。

梅雨入りが発表されてから、今日は梅雨っぽい天気だなぁ…て感じた日は、僕の記憶の中には2日間ほどしかありません。

そろそろ、ダムの貯水率が…。

水温は、エントリーしてすぐの浅場が27℃を記録してました。そして-10m辺りで急に24℃まで下がってヒンヤリと感じたり。

週間予報では週の後半に雨マークがありますけど、どうですかねぇ…。

風は西~南西。晴れ。

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琉球国というか琉球の世界は一人の女神の降臨から始まったのだそう。

所謂開闢(かいびゃく)の神話で、まあ諸説ありますが、王国公認の始祖伝承によると、天帝の命を受けた一人の女神が降臨し、琉球の島々を作ったのだとか。

もう一人、男神と対で降臨し、島々と人を(つまり夫婦となって子供を)作ったという伝説もありますが、どちらにしても琉球開闢にはこの女神が強く関わっているわけです。

このことが奄美大島辺りから南側で、神事を女性が司る、つまり女性が男性より霊的に優位であるという宗教観に繋がっているようです。

この女神は『アマミキヨ』または『アマミク』と呼ばれています。

奄美大島をはじめとする奄美群島はその昔琉球国の一部でしたが、この『奄美』の語源は『アマミコ』からで、『アマミキヨ』の奄美群島での呼び名なのだそう。

さらに奄美群島では、『アマミコ』の姿について口伝が残っているのだとか。

それによると、『アマミコ』の額には鬼の角のようなコブがあり、普段は布で隠していたのだそう。

別の世界からやってきた額に角を持つ女性が、超越的な能力で国を作った…。

と考えると、SFかファンタジーのイメージしか浮かびません……。

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さて…

〈スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属アマミスズメダイ Chromis chrysura 18年4月16日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

この季節の風物詩的な被写体です。

学名種小名は『黄色い尾の』の意。

ですが、尾が黄色いイメージはまったくないのですが。成魚についても、幼魚についても。

近縁種のフカミスズメダイの学名種小名が『白い尾の』なので、それと比較して黄色いとかでしょうか…。

 

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木春菊(シコクスズメダイ)

2017-12-15 18:16:57 | スズメダイ科

早朝にはパラパラ雨もありましたが、その後は陽光ありで過ごしやすかった本日のやんばるです。

日曜日に辺りに強い寒気がきそうですね…。

風は北東。晴れたり曇ったり。

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モクシュンギク(木春菊)という植物をご存じでしょうか。

キク科の多年草ですが、この和名はあまり使われていません。一般的に使われているのは英名の方で、それはマーガレット(marguerite)。

春から夏にかけ白い花を咲かすあのマーガレットです。

このマーガレットという名前、その由来は真珠なのだとか。

真珠ってパール(pearl)だと思ってましたし、実際に真珠は英語でパールですが、これはもともとムラサキ貝の一種の名前が由来なのだそう。紀元前の昔から真珠そのものを表す言葉は別にあって、それはマルガリータ(marguerite)。

花びらの白を真珠に見立てて、マーガレットと名づけられたようです。だから両者はスペルが同じですね。

マーガレットは女性の名前にも多く使われています。

イギリス初の女性首相、鉄の女の異名を持つサッチャーさんも、ファーストネームはマーガレット。

ハリウッド女優のメグ・ライアンのメグもマーガレットが変形した名前だそう。

ハリウッドと言えば、伝説的スターであるグレタ・ガルボのグレタも、マーガレットの短縮形からきた名前なのだそうですよ。

日本では、花以外のマーガレットですぐに思い浮かぶのは、やっぱり漫画雑誌のマーガレットでしょうか…。

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さて…

〈スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属シコクスズメダイ Chromis margaritifer 17年10月30日 沖縄島安和グスク〉

画像は幼魚。

学名種小名は『真珠を持っている』の意。

背鰭基底周辺部から尾部にかけての白色のことでしょうか。

それともどこかに真珠を隠し持っているのでしょうか…。

 

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青い二才魚(デバスズメダイ)

2017-10-30 18:17:51 | スズメダイ科

台風22号通過後からめっきり涼しくなったやんばるです。

というか、今日は体感的に少し寒い感じだったり…。

最高気温23℃…って、水温の方が3℃以上高かったり……。

スーツも今日から6.5mmに衣替えしました。

暑く長かった今年の夏もとうとう終わったようです。

風は強めの北。曇ときどき晴れ。

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『若葉』という言葉と『青葉』という言葉、どちらも同じ頃に新しく生えたみずみずしい葉っぱのようなイメージですが、この二つは全く同じ意味というわけではないのだとか。

『若葉』は生えて間もない柔らかい葉っぱのことで、『青葉』はそれより少し後の茂り始めた葉っぱのことをいうのだそう。

つまり『若葉』の方が『青葉』よりも幼いということですね。

『若葉』が〈幼魚〉なら『青葉』は〈若魚〉という感じ……と書くとかえってややこしくなりますか…。

時候では、陰暦の4月・5月・6月をそれぞれ初夏・仲夏・晩夏と表し、三つを総称して三夏と表すそうですが、『若葉』とはこの三夏の内の初夏の頃の葉っぱなのだそう。

だから俳句では、『若葉』は初夏の季語、『青葉』は三夏の季語なのだそうですよ。

まあ、細かな違いはあれど、〈若い〉ということを表現するのに〈青い〉という言葉をよく使いますよね。

例えば『青二才』とか。

この言葉、実は魚由来の言葉です。

ボラなどの出世魚の稚魚を『二才魚』、『二才子』、『二才』などと呼ぶそうで、まだ成長途中の若者をそういう魚に喩え、さらに未熟さを表す接頭語の『青』をくっつけたのが『青二才』なのだそう。

他にも説はありますが、この説が最も有力なのだとか。

江戸時代から使われているそうで、つまりそれよりも前からボラやブリやスズキなどの出世魚を、日本人は普通に食していたということなのでしょうね。

やっぱり日本人って魚食民族だなぁ…とか思えたり。

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さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科スズメダイ属デバスズメダイ Chromis viridis 17年9月8日 沖縄島崎山〉

画像は幼魚。

学名種小名は『緑の、若々しい』の意。

これって、緑色と若いことが同意なのでしょうか。

日本語、すなわちやまと言葉では、『青』が『緑』を含んでいたために、今も『緑』を『青』と表現すること(前述の青葉や信号の青など)がありますけど、そういうことではないですよね。

例えば今もラテン語を使うバチカンとかでは、年長の枢機卿がまだ若い枢機卿に対して

「君はまだまだ緑だな」

とか言ってたりしますでしょうか…。

…たぶんないだろうな……。

 

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コスチューム(ダンダラスズメダイ)

2017-10-07 19:12:57 | スズメダイ科

残暑という言葉がピッタリの日が続いてますやんばるです。

もちろん連日真夏日です。

海もまずまずの凪で、コンディション良好な連休になってます。

風は北東。晴天。

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新選組をイメージするとき、一番に思い浮かぶのは『誠』の隊旗、それと袖がだんだら模様に染め抜かれた浅黄色の隊服ではないでしょうか。

あの、袖口が白い山形の模様になってる衣装のことですよ。

この隊服は新選組のオリジナルではなく、『忠臣蔵』の〈赤穂浪士〉の装束をモチーフにしているのだとか。

といっても実際に討ち入りした際の装束ではなく、〈赤穂浪士事件〉を題材にした芝居や浄瑠璃の『仮名手本忠臣蔵』の舞台衣装のほう。

もちろん赤穂浪士の忠誠心にあやかろうとしたわけですが、局長近藤勇が『仮名手本忠臣蔵』を大好きだったようで、コスプレだったのでは…とも思えたりも…。

『忠臣蔵』のあの衣装は、そもそも火消しの装束からだったのだそう。

江戸時代には大名家の火消し組織があったそうで、その中に火消し大名として名を馳せた『浅野内匠頭長直』という人物がいたのだとか。

この人物、〈赤穂浪士事件〉のときの『浅野内匠頭長矩』のお祖父さんなのだそうです。

それで、赤穂浪士の討ち入りなら、火消し装束が舞台映えするのでは…となって、あの衣装で演じられることになったようです。

つまり火消しのコスプレをした〈赤穂浪士〉のコスプレをしたのが新選組ということですか。

何だか、※※のものまねをしている※※のものまねをする…みたいに思えたりも…。

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さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ダンダラスズメダイ属ダンダラスズメダイ Prosopotaenia 17年8月22日 沖縄島新里〉

画像は幼魚。

学名種小名は『顔つき+紐』の意。

何でしょう…、紐みたいな顔つきをしているということでしょうか。

女性に貢がせる悪いヤツ…みたいな顔してる的な……。

そんなわけないか…。

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話を戻して…

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

画像には、新選組隊服の袖のような山形模様は…見当たりませんね。

幼魚だから、というわけではありません。

じつは〈だんだら〉は横縞模様。

上方で横縞を〈だんだら〉と呼ぶのを、江戸からきた新選組が勘違いしたことから、山形模様も〈だんだら〉と呼ばれるようになったのだとか。

現在では〈だんだら染〉や〈だんだら模様〉は新選組のような山形模様、横縞の方は〈だんだら縞〉と呼ばれているようです。

これって、新選組の影響力のせいでしょうか…。

もっとも、だんだら模様の隊服は、目立ちすぎると隊士の評判は良くなく、短期間しか着用されなかったそうですが。

 

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安全色彩(ヒレナガスズメダイ)

2017-07-07 20:04:01 | スズメダイ科

台風3号のあとにも、またすぐに熱帯低気圧が発生したりしてましたが、沖縄島には影響なく…。

凪の海、灼熱の陽光…、という感じの日々が続いてますやんばるです。

この先も晴れマークがズラリ…な週間予報。

高温注意情報を気にしながら潜ってるこの頃です。

風は南。晴れ。

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踏切の色といえば…、黄色と黒のストライプ。

あの配色や縞の幅、その幅の比率等は、JIS規格で厳密に定められているのだとか。

『JIS E 3701:1995 踏切諸施設-安全色彩』という規格なのだそう。

まあ、何にでも決まり事っていうものがあるのですね。

黄色は視認性の高い色で、黒との組み合わせでは非常に目立つコントラストになるのだそう。というのも、黄色は進出色と呼ばれる飛び出してくるように感じる色で、黒は逆に収縮色と呼ばれる向こう側にあるように感じる色なのだとか。

つまりこの組み合わせは、黄色をより目立たせる事になるというわけ。

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さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ヒレナガスズメダイ属ヒレナガスズメダイ Neglyphidodon nigroris 17年6月5日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

安全色彩ですね…。

学名種小名は『黒色・黒色の』の意。

成魚は確かにほぼ全体に黒色を纏っていますが、幼魚は画像の通り…。

成魚と幼魚の模様・色彩が大きく違う変化型の幼魚です。

黄色と黒の縞模様は、警戒色(警告色・危険色)でもあります。

その色彩は、捕食者などの自身に害を及ぼすものに対しての警告の役目を担っています。

幼魚のときにだけこの色彩を纏うこの子の場合も、そういう防衛的な意味があるのでしょうか。

■■

ところで…

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

小学生の通学帽は黄色単色ですよね。

最近では学帽スタイルの制帽やベレー帽を採用している学校も増えているそうですが。

あの帽子に黒色を加えて警告色にしたら、児童の通学時の安全率が高まったりしませんかね。

とか、ふと思ってみたり…。

 

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『    』(トウアカクマノミ)

2016-12-30 20:28:14 | スズメダイ科

風はまだ少々強いけど、寒さはやわらいできた本日のやんばるです。

後半は陽光もタップリでいい感じに。

明日以降も暖かい日が続きそう。

特に年明けすぐは夏日になるかも…な予報です。

気持ちのいい年末年始になりそうですね。

風は北東。曇のち晴れ。

〈スズメダイ科クマノミ亜科クマノミ属トウアカクマノミ Amphiprion polymnus 16年10月31日 沖縄島湾奥〉

画像は幼魚。

■■

さて…

今年はどんな年でした?

今年の過去記事を大雑把にチェックしてみると…

当地はまず1月に観測史上初の雪を記録しました。

強すぎる寒波で、多くの魚がビーチに打ち上げられた光景を目にすることに…。

そして夏には台風がなかなか発生・接近せず、当地の7月の平均気温と平均水温が観測史上最高の数値に。

つまり今年は冬はトコトン寒く、夏はトコトン暑かった…という感じでしょうか。

特に夏の高い海水温の影響で、沖縄島の珊瑚も例年以上に白化しました。

画像のトウアカクマノミの背後に写っているイソギンチャクも、白化しています。

そういう意味では、この画像は今年の沖縄島を象徴する一枚かも。

そしてスズメダイ科で、来年の干支を意識していたりも……。

■■

さてさて…

本種の学名種小名は『     』の意。

書き忘れてるわけではありません。

本種の学名種小名には、意味がないのです。

おそらく誤記されたものだとか。

名前があるのに、その名は意味のある言葉ではない。

何だか不可思議な感じがしますねぇ。

でもある意味特別な名前なのかも…と思えたりも…。

 

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水の青(クロメガネスズメダイ)

2016-12-27 18:36:53 | スズメダイ科

早朝は穏やかな天気だったのですが…

お昼までに急激に風が強まった本日のやんばるです。

空もドンヨリ、雨交じりで…、体感はかなり厳し~感じに。

明日はさらに冷え込むようで…。

でも寒さのピークは明日で、その後は寒さもやわらぎ、年末年始はいい感じの陽気になりそうです。

風は強い北~北西。曇、ときどき雨。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属クロメガネスズメダイ Pomacentrus vaiuli 16年11月14日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

ヒレにダメージがありますね…

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水の色は何色でしょう…

コップ一杯の水ならば、それは無色透明ですよね。

でももっと大きなスケールならば…、それは青ですよね。

水が可視光線の赤色を吸収してしまうから…なのだそう。

つまり水が赤色の波長を吸収してしまうから。それは水の分子が赤色の波長を吸収してしまうということ。

すなわちそれは、水分子の運動(移動運動・回転運動・振動運動・結合伸縮運動)に、赤色波長のエネルギーが吸収されてしまうから…ということだとか。

というわけで、水は本質的に青を纏っている、ということなのだそう。

しかしながら海が青いのには他の理由も。

一つは、空の青色を海面が反射しているから。

もう一つは、水中に入った光が水底に反射して。

水中に大きな浮遊物があれば白く濁ってしまいますが、それがなく、また水底が珊瑚砂のような底質で白ければ、そこで反射した光は青色になるのだそう。

さて…

本種のタイプ産地は、サモア独立国の首都アピア。南太平洋に浮かぶウボル島の北方の海岸に位置するサモア唯一の都市です。

その地で、本種は vaiuli と呼ばれていて、それがそのまま本種の学名種小名になったよう。

vaiuli はサモア諸島で『青い水』の意味なのだとか。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

何故魚である本種が、『青い水』と呼ばれることになったのでしょう?

漠然と、ファンタジックなイメージが浮かんできたり…。

なんにしてもこのタイプ産地の海は、きっと珊瑚砂の真っ白な底質で、高い透明度の青々とした海なのだろうなぁ…と思えたり。

 

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