Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

花と華(ハタタテハゼ)

2023-02-23 13:17:27 | クロユリハゼ科

気持ちの良い青空、陽光サンサン、気温も上昇して心地よい感じになった本日のやんばるです。

明日の後半にはまた北寄りの風が強まりそうですが……。

まあそれでも週間予報では晴れアイコンが多く並んでいますし、最高気温の数字を見る限りではこの時期の普通の寒さかなって感じです。

風は東。晴れ。

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『はんなり』

明るく上品で華やかなさまを表す言葉。京都を中心とした関西地方の言葉。

その語源には『はな(花・華)』に状態を表す接尾語の『り』がついたものが撥音化した説と、『華なり』や『華あり』が変化したものという説があるのだとか。

『はな』という音には『花』と『華』という二つの漢字がありますね。

『花』は、種子植物が成長したときにつける(咲かせる)もののことなのだそう。つまり植物の持っている一器官。

『華』のほうは、丸まった形の花または花びらが美しく咲き乱れている様子のことなのだそう。転じてあでやかであること、きらびやかであること、すぐれていることの比喩的表現になったのだとか。つまり植物の花のように美しい様子ということのようです。

『花がある』と言えば、花を咲かせた植物があるという意味になり、『華がある』と言えば植物が花を咲かせているような様子があるという意味になるのだそうです。

『はんなり』は舞妓さんを形容するときによく使われる言葉なのだとか。

確かに咲き誇る花のように上品で明るい美しさがありますよね。

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さて、華といえば……

〈クロユリハゼ科ハタタテハゼ属ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica 22年12月20日 沖縄島安和〉

学名種小名は『華美な・光輝ある』の意。

ありふれた魚に思われがちな本種ですが、華のある学名を持っています。

 

 

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保護と発現(ルリホシスズメダイ)

2023-02-07 19:19:06 | スズメダイ科

ドンヨリ曇から始まりましたけど、時間と共に青空が広がった本日のやんばるです。

風は北寄りでも日差しがあったから、体感的には過ごしやすい一日でした。

週末にかけて右肩上がりに暖かくなりそうな週間予報になってます。

風は西のち北西。曇のち晴れ。

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「悲しいから涙を流すんじゃない。涙を流すから悲しくなるんだ。だからもう泣くな」

僕の大好きな、というか尊敬している『コブラ』のセリフです。

『コブラ』のことを知らない方はいないと思いますが、念の為に書いておくと、左腕にサイコガンを持つ宇宙海賊です。もちろんコミックのヒーローです。

こんなセリフ一度言ってみたいものですが、そんなシチュエーションには一生巡り会わないだろうと思います……。

それはさておき、涙とは目の涙腺から分泌される体液のこと。眼球の保護が主たる役割ですが、感情の発現によって流すこともあります。

つまり、涙というと目から溢れて零れる滴をイメージしてしまいますが、そちらはメインの方じゃないというわけです。

涙の材料は血液なのだそう。毛細血管から得た血液から血球を除き、液体成分のみを取り出したものなのだとか。

そしてまばたきによって目の表面に広げられ、目の表面を保護したり、異物を洗い流したり、雑菌を抑制したりしているのだそうです。

するとまばたきのたびに僕らは泣いている、ということになるのでしょうか。まあ、涙を流しているという状態ではありませんが……。

ちなみに『涙 意味』で検索するとこんな検索結果に行き着いたりします。

『子供は自分のために大人は他人のために流す、感情のリセットボタン』

タモリさんの涙の定義だそうです。なるほど。

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さて、涙といえば……

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科イシガキスズメダイ属ルリホシスズメダイ Plectroglyphidodon lacrymatus 22年12月6日 沖縄島安和〉

像は幼魚。

学名種小名は『涙の』の意。

体側に散在する小さな斑点を表現しています。

和名はこれを瑠璃色の星と表現しています。

成魚は星っぽいですけど、幼魚だと涙を纏っているように思えたりします……。

 

 

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