鋭すぎる日差し、スコールにも出会わず、灼熱~で夏全開な本日のやんばるです。
風も夏の南東風。やや強めですが、半島の南北どちら側のポイントでも選択できるコンディションが続いています。
ところで台風が発生していません。
台風2号が発生した6月12日を最後に一ヶ月以上発生していません。もし7月に一つも発生しなければ、統計開始以来初めてのことなのだとか。
明日からの3日間で発生しますかねぇ…。
熱中症厳重注意な日々が続きそうです。
風は南東。晴天。
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生物が光を生成し放射する現象を『生物発光』といいます。英語では『バイオルミネセンス(Bioluminescence)』といい、これはギリシャ語のBio(生物)とラテン語のlumen(光)との合成語なのだそう。
生物発光する無脊椎動物は多く、水中ならサンゴや貝、クラゲやオキアミやイカ等、陸上ならヤスデ、ムカデ、そしてホタルなど。
一方脊椎動物で生物発光するのは魚類のみなのだとか。つまり陸生の脊椎動物にはいないということですね。
生物発光システムの代表的なものは『ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応』ですね。これは発光物質ルシフェリンがルシフェラーゼという酵素によって酸化反応を加速され、分子結合が切れて光の粒子を放出するというメカニズムなのだそう。
発光する理由はまあ様々で、はっきりと解っていないものも多いようですが、例えば深海魚なら発光することによって自身の輪郭を消す、迷彩効果・隠蔽擬態効果を利用するためだったり。
イカや小型の甲殻類などでは、発光物質を煙幕のように使い、捕食者を混乱させ撃退するためだったり。
光ることで獲物を誘き寄せたり、交配相手にアピールしたり、自身が捕食者に狙われたとき、その捕食者を捕食するさらに大きな捕食者を引き寄せるために発光するものも。これらは誘引のための発光。
さらには仲間と直接的にコミュニケーションするために発光する通信的な利用だったり、周囲を探索するための照明として発光したりするものもいるのだそう。
実に様々な事情で、生物は発光するようです。
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さて…
〈フジタウミウシ科ハナサキウミウシ亜科エダウミウシ属ヒメエダウミウシ Kaloplocamus acutus 20年6月27日 沖縄島新里〉
学名種小名は『鋭い』の意。
本種は同属のエダウミウシのように発光するウミウシなのだそう。
エダウミウシは刺激を受けると光ったり、光が強くなったりするのだそうですが、本種もそうなのでしょうか。
そうであるなら、本種が発光する理由は外敵に対する威嚇のためなのでしょうか。