台風22号通過後からめっきり涼しくなったやんばるです。
というか、今日は体感的に少し寒い感じだったり…。
最高気温23℃…って、水温の方が3℃以上高かったり……。
スーツも今日から6.5mmに衣替えしました。
暑く長かった今年の夏もとうとう終わったようです。
風は強めの北。曇ときどき晴れ。
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『若葉』という言葉と『青葉』という言葉、どちらも同じ頃に新しく生えたみずみずしい葉っぱのようなイメージですが、この二つは全く同じ意味というわけではないのだとか。
『若葉』は生えて間もない柔らかい葉っぱのことで、『青葉』はそれより少し後の茂り始めた葉っぱのことをいうのだそう。
つまり『若葉』の方が『青葉』よりも幼いということですね。
『若葉』が〈幼魚〉なら『青葉』は〈若魚〉という感じ……と書くとかえってややこしくなりますか…。
時候では、陰暦の4月・5月・6月をそれぞれ初夏・仲夏・晩夏と表し、三つを総称して三夏と表すそうですが、『若葉』とはこの三夏の内の初夏の頃の葉っぱなのだそう。
だから俳句では、『若葉』は初夏の季語、『青葉』は三夏の季語なのだそうですよ。
まあ、細かな違いはあれど、〈若い〉ということを表現するのに〈青い〉という言葉をよく使いますよね。
例えば『青二才』とか。
この言葉、実は魚由来の言葉です。
ボラなどの出世魚の稚魚を『二才魚』、『二才子』、『二才』などと呼ぶそうで、まだ成長途中の若者をそういう魚に喩え、さらに未熟さを表す接頭語の『青』をくっつけたのが『青二才』なのだそう。
他にも説はありますが、この説が最も有力なのだとか。
江戸時代から使われているそうで、つまりそれよりも前からボラやブリやスズキなどの出世魚を、日本人は普通に食していたということなのでしょうね。
やっぱり日本人って魚食民族だなぁ…とか思えたり。
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さて…
〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科スズメダイ属デバスズメダイ Chromis viridis 17年9月8日 沖縄島崎山〉
画像は幼魚。
学名種小名は『緑の、若々しい』の意。
これって、緑色と若いことが同意なのでしょうか。
日本語、すなわちやまと言葉では、『青』が『緑』を含んでいたために、今も『緑』を『青』と表現すること(前述の青葉や信号の青など)がありますけど、そういうことではないですよね。
例えば今もラテン語を使うバチカンとかでは、年長の枢機卿がまだ若い枢機卿に対して
「君はまだまだ緑だな」
とか言ってたりしますでしょうか…。
…たぶんないだろうな……。