Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

パクパク、ブツブツ…(ネンブツダイ)

2017-07-31 20:00:56 | テンジクダイ科

台風9号も10号も、結局は沖縄島に近づくことはなく、大陸方向へと去っていきました。

もう台風でもなくなってますし…。

海にも大きな影響はなく、灼熱~な週明けになってます。

5号の動きはまあ気になりますけど、こちらも沖縄島には特に影響はない予報になってます。

しかしまあ暑い…。

暖気の流れ込みが激しく、連日猛暑日寸前まで気温が上がる日々。

さらにはスーパー熱帯夜が続いてますやんばるです。

風は南東。晴天。

■■

念仏とは、仏を念じること。

念仏には〈法身の念仏〉、〈観念の念仏〉、〈称名の念仏〉と3つあるのだとか。

〈法身の念仏〉とは、理法としての仏を念じること。〈観念の念仏〉とは、仏の功徳や仏の相を心に思い浮かべてみること。〈称名の念仏〉とは、仏の名を口に称えること。

なのだそう。

よくわかりませんね……。

ただ、現代念仏といえば、それは〈称名の念仏〉指すのが通常なのだそう。

それはつまり『南無阿弥陀仏』のことです。

あっ…『南無阿弥陀仏』ってお経の一文じゃあなかったんですね…。

お経と念仏がゴチャゴチャになってたかも…。

■■

さて…

〈テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科スジイシモチ属ネンブツダイ Ostorhinchus semilineatus 17年7月5日 沖縄島崎本部ゴリラチョップ〉

画像は幼魚。

少し前に体外運搬型保護について書きました。

本種も体外運搬型保護をする魚。しかも体外運搬型保護のうち最もポピュラーな『口内保育』をする魚です。

体外運搬型保護をする23科の魚類の内、約半数の11科が『口内保育』をする種だとされています。

口の中で卵保護するなら体内運搬型保護じゃないの…とか思いませんでした?

口の中は体外と見なされるのだそう。

さてその口内保育中に、口内の卵に新鮮な海水を送ろうと口をパクパクさせる動きが、念仏を称えているように見えることが和名〈ネンブツ〉の由来なのだとか。

■■

そしてもう一つ…

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

本種は、繁殖期に浅瀬に集まりブツブツとつぶやくような音を立てるのだとか。

どうやって音を発しているのかよく分かりませんが、これは求愛行動の一つなのだそう。

この鳴音が、念仏のように聞こえるというのも和名の由来の一説なのだとか。

他にも由来の説があって、どの説が本来の由来なのかはハッキリしていないよう。

複数の説があり、そのどれが本説なのか分からないほど昔から、この名前を持っていた魚ということなのでしょうか。

ずーと昔から、〈パクパク〉と〈ブツブツ〉をやっていたのでしょうね。

 

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それは黄色に輝く衣(オウゴンニジギンポ)

2017-07-28 19:26:32 | イソギンポ科

台風9号は北上中ですが、沖縄島からはそれていく予想進路ですね。

明日からうねりが入ってくる予報ですが、今日のところは凪でした。

明日本当にうねりが入ってくるのかなぁ…、って感じです。

あまり強くないうねりで、海をかき混ぜて欲しいのですが…。

陸上は相変わらず灼熱~です。

今日はスコール系の雨にも出会わなかったので、ただひたすら灼熱~なやんばるでした。

風は東。晴天。

■■

金属とは何ですか…と問われたらどう答えます。

金属の定義とは、以下の5つの特徴を備えるものなのだとか。

1.常温で個体である(ただし水銀は除く)。

2.塑性変形が容易で、展延加工ができる(ザックリ言うと曲げたり伸ばしたり拡げたりできる)。

3.不透明で輝くような金属光沢がある。

4.電気および熱をよく伝達する。

5.水溶液中で、陽イオンとなる。

5以外は日常的に見たり感じたりすることなので、普通に納得できますね。

■■

黄金(おうごん)は黄金(こがね)とも読みますが、その語源は『くがね』が転じた言葉だそう。

『くがね』とは〈黄色い金属〉という意味で『くろがね(鉄)』や『しろがね(銀)』と同じ発想の語なのだとか。

金属の定義は5つありましたが、生物の名前に使われたときの黄金(おうごん・こがね)は、定義の3、つまりは『不透明で輝くような金属光沢がある黄色を纏っている』ということになるのでしょうね。

■■

さて…

〈イソギンポ科ヒゲニジギンポ属オウゴンニジギンポ Meiacanthus atrodorsalis 17年6月22日 沖縄島安和〉

画像はもちろん幼魚。

私的分類定義の〈纏う前型幼魚〉でございます。

一部黄色は現れ始めていますが、まだ体の大部分は透明に近い状態です。

〈オウゴン〉の定義からいっても、まさに〈纏う前〉…と思えたり。

一番の特徴である、目を斜めに横切る黒色帯も現れていません…。

黄金、すなわち黄色に輝く衣を纏うまでには、まだ少し時間が掛かりそうですね。

 

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補完され…(ヒメコモンウミウシ)

2017-07-24 19:32:00 | ウミウシ

先週末に5号・6号・7号・8号と立て続けに台風が発生してます。

まあ、取りあえず沖縄島に直接的な影響をもたらしそうなのはありませんけど。

しかし南の海上には、数日中に熱低から台風に発達しそうな渦も…。

週の後半にかけて、ガラリと天気が変化するかもしれません。

でも今のところは穏やかなコンディションが続いてますやんばるです。

風は北~北西。晴れときどき曇。

■■

『人類補完計画』ってご存じですか。

国際連合直属非公開組織の特務機関であるネルフが進める謎の計画のことです。

…もちろん現実ではありません。

アニメーションの『新世紀エヴァンゲリオン』のなかの話です。

ジェネレーション的にずれている方も(僕もそうですが)、そもそもアニメは見ないという方も、作品名やテーマソングの『残酷な天使のテーゼ』は聞いたことがあるのはないでしょうか。

この『人類補完計画』、実は元ネタがあるのです。

それは『人類補完機構』シリーズ。

アメリカのSF作家、コードウェイナー・スミスのSF作品群です。

もちろん〈人類補完〉という言葉の由来であって、それぞれの作品の内容は特に関係ありません。

コードウェイナー・スミスのこの『人類補完機構』シリーズは、とても面白い作品です。

日本では知名度が低いみたいですが…。

でも、僕は大好きなんですよ。

まあ結局のところ、それが言いたかっただけです。

■■

で、補完なのですが…

〈イロウミウシ科Goniobranchus属ヒメコモンウミウシ Goniobranchus rufomaculatus 17年6月22日 沖縄島安和〉

いつものパターンなら、学名種小名は『補完する』の意…なんて書くところですが…違います。

学名種小名は『赤い覆輪のある』の意。

覆輪とは…

甲冑・太刀などを金・銀・錫などで縁取りし、飾りや補強としたもの。

あるいは、女性の着物の袖口を別布で細く縁取ったもの。

ここから生物では、外縁部が地と違う色で縁取られているもののこと。

外套膜最外周の斑紋の事なのでしょうね。赤というか紫ですけど…。

一方、全体的に黄色の細点が散在する体模様。

これが和名のコモン(小紋)なのでしょう。

つまり、本種の外観を学名と和名で補完していると思えたりしたわけです。

小紋が散りばめられ、覆輪の装飾を施された衣装……

本種は和服を纏っていると思えたりも。

 

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腹鰭変形(ニシキフウライウオ)

2017-07-19 19:03:10 | カミソリウオ科

連日灼熱~な天気が続いてますやんばるです。

太平洋高気圧の中心が沖縄島の近海にあり、さらに大陸からのチベット高気圧がその上に被さるように張り出しているのだそうで。

つまり沖縄地方は現在高気圧の二重取り、あるいはダブル高気圧バーガー状態です…。

そりゃあ暑いわけだ。

当分この状態が続きそうで、台風も近づけないスペシャルサマーになってます。

風は南西~西。快晴。

■■

前回からの続きになりますが…

〈カミソリウオ科カミソリウオ属ニシキフウライウオ Solenostomus paradoxus 17年6月12日 沖縄島安和〉

…の育児嚢。

中からベビーがこちらを見つめているような…。

前回のヨウジウオ科に近縁のカミソリウオ科の本種。

左右の腹鰭の縁が癒合して育児嚢になっています。

ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科と比べて、袋状のより完成された育児嚢で、ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科と同じように、卵だけでなく孵化した仔魚もしばらくとどまるのだとか。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

その育児嚢の中には、発達段階の異なる卵が混在しているそうで、同じ配偶者と繰り返し繁殖する一夫一妻だと推定されているのだそう。

カミソリウオ科は一般に密度が大変低いのだそうで、常にペアで行動することにより、互いに配偶者を確保していると考えられるのだとか。

ただ僕の印象では、こういう卵保護中の個体で、単独でいるところに出会うことが結構あるような…。

画像の個体も、単独で行動してました。

配偶者はどこに行ったのでしょう。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

カミソリウオ科の体外運搬型保護は、雌が担います。

前回にも書きましたけど、このスタイルなら雄である必要はないですよね。

もっとも、だから雌がするようになりました…というわけではなさそう。

もともとは、メダカのような卵を安全な場所(水草など)に付着させる種の雌が、卵塊を腹部にぶら下げたまま付着場所まで移動していた一時的運搬が始まりのよう。

この一時的運搬が、腹鰭で包み込んでしまう雌自身による体外運搬型保護へと発達したのだそう。

何にしても、雌がお腹で子を守るという姿にシックリくるように感じてしまうのは、僕が人間だからなのでしょうね。

 

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腹面付着(ヒバシヨウジ&クチナガイシヨウジ)

2017-07-14 19:54:51 | ヨウジウオ科

風はとても緩やか~、風向もよろしく、海はベタ凪な本日のやんばるです。

もちろん真夏日で、陽光は灼熱~な感じ…。

浅場の水温が30℃を記録するようになりました。

水深15~20mまでいくといきなり24℃くらいまで下がるという落差が激しい状態になっています。

そろそろ台風が必要かなぁ…。

風は南東。晴天。

■■

夏の間、卵を守るいろいろな魚たちに頻繁に出会います。

頻繁すぎて、知らない間に卵に近づきすぎていて、親に攻撃されたりすることも…。

まあ、むこうにしてみればこちらが卵を脅かしているわけで、それに対する防衛行動をしているわけですが。

硬骨魚類の内、卵保護をするのは全体の22%なのだそう。かなり少ない印象ですね。

卵保護には、見張り型・体内運搬型・体外運搬型の三種類があります。

その中の体外運搬型保護を行う魚は、全体の5%なのだとか。

非常に少ないですね。

さらにその中でヨウジウオ科ヨウジウオ亜科は、腹面付着の体外運搬型保護をします。

■■

というわけで…

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科ヒバシヨウジ属ヒバシヨウジ Doryrhamphus (Doryrhamphus) excisus excisus 17年6月12日 沖縄島崎山〉

画像は、腹面付着の体外運搬型で卵保護中の個体。

〈育児嚢〉で卵を孵化まで保護します。

けれどその〈育児嚢〉は、ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科ほどには発達していないように思えます。

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科イシヨウジ属クチナガイシヨウジ Corythoichthys schultzi 17年6月22日 沖縄島安和〉

の育児嚢。

わかりにくいかもしれませんが、中の卵は孵化が近いようで、子供たちの目が確認できたりします。

また、画像右下の辺りでは、育児嚢から卵がはみ出しているように見えます。

ヨウジウオ亜科の育児嚢は腹部が襞状に張り出したもので、完全に閉じた袋状にはなっていないよう。

ひっくり返して見たことはないですけど。

■■

魚の場合、卵保護はたいてい雄の役割です。ヨウジウオ亜科もそう。

二枚の画像も雄個体です。

孵化までの間、雄が卵を守っているとき、雌は次の卵を生産するために摂餌行動に励んでいるのだとか。

とはいえ…

例えばスズメダイのような見張り型保護や、体外運搬型保護でもテンジクダイ科の口内保育ならわかるのですけど、本亜科のような腹面付着型なら、特に雄でなくてもいいのでは…とか思えたりも。

観察する限りでは、卵保護中のヨウジウオ亜科の魚が、摂餌に支障が出るほど動きが鈍くなっているようには見えないのですが。

体外運搬型保護は見張り型保護をする祖先から進化したと考えられているのだとか。

卵塊に体を巻きつけたり、卵塊のすぐ上に接して見張るようなタイプから、体外運搬型保護が進化したとする考えもあるのだそう。

もともとは見張り型保護ならば、そのときは当然雄がその役割だったわけで、保護タイプが進化しても、役割の部分は変化しなかったということでしょうか。

 

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ポートマントー(ベニハゼ)

2017-07-10 20:16:35 | ハゼ科

連日真夏日で、灼熱~な感じの日々が続いてますやんばるです。

そしてこの先数日もこんな感じが続きそう。

暑気持ちいい~毎日です。

風は南。晴天。

■■

『夕火(あぶり)の刻、粘滑(ねばらか)なるトーブ

 遙場(はるば)にありて、回儀(まわりふるま)い錐穿つ。

 総て弱ぼらしきはボロゴーブ

 かくて郷遠しラースのうずめき叫ばん』

と、これは〈ジャバウォックの詩〉の冒頭の和訳です。

この詩は、『鏡の国のアリス』で記述されたナンセンス詩で、英語で書かれた最も秀逸なナンセンス詩と考えられているのだとか。

ジャバウォックという正体不明の怪物が、名前のない主人公によって倒される出来事が描かれている詩なのですが、このなかにはいくつかの『かばん語』がでてきます。

『かばん語』とは『混成語』とも呼ばれ、複数の語のそれぞれ一部を組み合わせて作られた語。

前述の詩でいうと、粘滑(滑らか+粘っこい)や弱ぼらしき(弱々しい+みすぼらしい)なんかがそう。

あるいは朝食(breakfast)と昼食(lunch)の間の食事を表すブランチ(brunch)も、混成語。

『かばん語』は英語で『portmanteau(ポートマントー)』といいますが、これはそもそも旅行カバンそのもののことです。

それは中央から真っ二つに開くタイプの旅行カバンで、作者のルイス・キャロルが混成語をこのカバンに関連づけて作中で紹介したことから、そう呼ばれるようになったのだそう。

そしていつしかこのタイプの旅行カバンが廃れてしまい、今では本来の意味で使われることは滅多にないのだとか。

つまり『鏡の国のアリス』という物語がなければ、〈ポートマントー〉という言葉は消えてしまっていたかもしれないということですね…。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ベニハゼ属ベニハゼ Trimma caesiura 17年6月12日 沖縄島崎山〉

実は本種の学名種小名は混成語。

caesius(青緑色の)+oura(尾)の混成名です。

〈同種別個体 同日 同ポイント〉

こちらは幼魚。

■■

日本語の混成語は…

『やぶく(やぶる+さく)』や『よそる(よそう+盛る)』等があるのだとか。

でも現在日本で最もポピュラーなかばん語は、やっぱり『熱さまシート』ではないでしょうか……。

 

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安全色彩(ヒレナガスズメダイ)

2017-07-07 20:04:01 | スズメダイ科

台風3号のあとにも、またすぐに熱帯低気圧が発生したりしてましたが、沖縄島には影響なく…。

凪の海、灼熱の陽光…、という感じの日々が続いてますやんばるです。

この先も晴れマークがズラリ…な週間予報。

高温注意情報を気にしながら潜ってるこの頃です。

風は南。晴れ。

■■

踏切の色といえば…、黄色と黒のストライプ。

あの配色や縞の幅、その幅の比率等は、JIS規格で厳密に定められているのだとか。

『JIS E 3701:1995 踏切諸施設-安全色彩』という規格なのだそう。

まあ、何にでも決まり事っていうものがあるのですね。

黄色は視認性の高い色で、黒との組み合わせでは非常に目立つコントラストになるのだそう。というのも、黄色は進出色と呼ばれる飛び出してくるように感じる色で、黒は逆に収縮色と呼ばれる向こう側にあるように感じる色なのだとか。

つまりこの組み合わせは、黄色をより目立たせる事になるというわけ。

■■

さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ヒレナガスズメダイ属ヒレナガスズメダイ Neglyphidodon nigroris 17年6月5日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

安全色彩ですね…。

学名種小名は『黒色・黒色の』の意。

成魚は確かにほぼ全体に黒色を纏っていますが、幼魚は画像の通り…。

成魚と幼魚の模様・色彩が大きく違う変化型の幼魚です。

黄色と黒の縞模様は、警戒色(警告色・危険色)でもあります。

その色彩は、捕食者などの自身に害を及ぼすものに対しての警告の役目を担っています。

幼魚のときにだけこの色彩を纏うこの子の場合も、そういう防衛的な意味があるのでしょうか。

■■

ところで…

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

小学生の通学帽は黄色単色ですよね。

最近では学帽スタイルの制帽やベレー帽を採用している学校も増えているそうですが。

あの帽子に黒色を加えて警告色にしたら、児童の通学時の安全率が高まったりしませんかね。

とか、ふと思ってみたり…。

 

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とても小さな何か…(キベリアカイロウミウシ)

2017-07-03 19:49:21 | ウミウシ

前回の記事で危惧した通りに…昨日とうとつに台風3号が発生しました。

本日の午後にピークの勢力に発達し、東シナ海を北上中です。

まあ、沖縄島にはそれほど接近することなく、足早に去って行ってくれそうですが。

取りあえず明日はうねりが残りそうな雰囲気です。

風は強めの南東~南。曇ときどき小雨、のち日差し。

■■

種名で、小さいことを表す形容的な言葉は結構たくさんあります。

順番に並べてみると…

コ=コガタ=ショウ > ヒメ > マメ > ケシ > ツブ > チビ > チビケシ > コナ > ミジン

となるのだそう。

もっともこんなに細かな接頭辞は、種類の多い昆虫などの場合で、魚の場合は…

 ヒメ > マメ > チビ > ヒナ

くらいの感じではないでしょうか。

あとコビトなんていうのもありますけど、どのあたりに入る感じでしょうか…。

こういう接頭辞は、基準となる対象種よりサイズが小さいということを示し、同属内での大小関係を表しているわけです。

と、以上はもちろん標準和名の話です。

■■

ところで…

〈イロウミウシ科レンゲウミウシ属キベリアカイロウミウシ Mexichromis pusilla 17年5月24日 沖縄島安和〉

学名種小名は『とても小さい』の意。

さてこの『とても小さい』も、基準となる対象種との関係、あるいは同属内の大小関係を示しているのでしょうか。

基準となる対象種は何でしょう。

レンゲウミウシ属ですから、レンゲウミウシでしょうか。

レンゲウミウシは50mmの記録があり、本種は20mmが標準のようですから、確かに『とても小さい』かな。

日本産レンゲウミウシ属は本種の他に6種いて、そのうち2種は本種より十分に大きく、2種は同じくらい、そして残りの2種は本種より小さいサイズ。

どうも『とても小さい』は、体サイズのことではないような…。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

では、何が『とても小さい』のでしょうか。

画像を見る限り、触角や二次鰓が小さいようには見えませんよね。

見えない部分でしょうか。

例えば胃が小さいとか、あるいは腎臓が小さいとか、あるいは心室が小さいとか…。

あるいは交接器がとても小さいとかだったりして……。

 

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