Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

世界自然遺産(ホシヒレイソハゼ)

2021-07-27 20:01:58 | ハゼ科

台風が過ぎ去っても曇ベースの空模様が続くような予報だったのですが、連日陽光十分な感じになっているやんばるです。

今週は週末までこんな感じの天気が続きそうな雰囲気です。

ただ、周辺海域にポコポコと熱帯低気圧が発生しそうで、それによっては変化するかもしれません。

どちらにしても暑い一週間になりそうです。

風は南東~東。概ね晴れ。

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昨日、『奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島』が世界自然遺産に登録されることが決まりました。

国内では小笠原諸島以来の10年ぶり5件目の世界自然遺産登録なのだとか。

世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された『世界遺産条約』に基づいて、人類が共有すべき『顕著な普遍的価値』をもつ物件のことで、移動が不可能な不動産が対象となっているのだそう。

そのなかで生態系や地形・地質、絶滅危惧種の生息地などは『自然遺産』となるのだとか。

世界自然遺産には、『自然美・自然現象』、『地形・地質』、『生態系』、『生物多様性』の4つの基準のうちの1つ以上を満たす必要があり、今回の登録では『生態系』や『生物多様性』の基準を満たしているとして選ばれたようです。

ところでダイバーにとってもっともメジャーな世界自然遺産といえば、それは『グレートバリアリーフ』ではないでしょうか。

世界最大のサンゴ礁地帯ですね。2600㎞を超える長さに2,900以上の暗礁群と約900の島を持ち、総面積は344,400㎢以上なのだとか。

宇宙空間からも確認できるほど広大なのだそう。しかもそれは、微少なサンゴやポリプ等の有機体が数十億集まって形成された単一の構造物なのですから驚異的ですよね。

約400種のサンゴに、1500種以上の魚が生活しているのだそうです。

『グレートバリアリーフ』の地理的な位置は、オーストラリア北東部のクイーンズランド州沿岸の珊瑚海に存在します。

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で、クイーンズランドといえば…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属ホシヒレイソハゼ Eviota queenslandica 21年5月24日 沖縄島新里〉

学名種小名は『クイーンズランドの』の意。

前述のクイーンズランド州沿岸がタイプ産地なのでしょうか。

『クイーンズランド』って、『女王の土地』ですよね

この場合の女王とはビクトリア女王のことなのだとか。

クイーンズランドができた1859年当時、ビクトリア女王が統治君主であったことからそう名付けられたのだそうです。

 

 

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泥より出でて…(ハスイロウミウシ)

2021-07-20 19:37:58 | ウミウシ

台風6号は危惧していたとおりスピードを落とし、沖縄島の南の海上を西進中です。

今後も勢力を強めながら、ゆっくりと西進を続けるようです。

暴風雨の時間が長~く続きそうな予報になってます…。

風は強い北東。雨。

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『水芙蓉』、『不語仙』、『池見草』、『水の花』。

これらは全て一つの植物の異名。その植物とは『蓮』です。

日本での古名は『はちす』、つまりは蜂の巣。これは花托(花のベース部分)の形状を蜂の巣に見立てたとするのが通説なのだとか。『はす』はその転訛なのだそう。

7月の誕生花であり、夏の季語でもあります。

『蓮は泥より出でて泥に染まらず』という慣用句がありますが、ハスの花は清らかさや聖性の象徴として称えられることが多いのだとか。

仏教では花を咲かせる姿が智慧や慈悲の象徴とされ、如来像の台座は蓮華をかたどった蓮華座だったり。あるいは厨子の扉の内側に蓮華の彫刻を施したり。さらには寺院では、仏前に『常花』と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれていたりするのだそう。

ハスの葉はその微細構造と表面の化学的特性によって、決して濡れることがないのだとか。つまり葉の表面についた水分は、表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥や小さい昆虫やその他の異物を絡め取りながら転がり落ちるのだそう。

この現象は『ロータス効果』として知られているのだとか。

前述の『蓮は泥より出でて…』は、科学的にも裏付けられているのですね。

ちなみに森永乳業のヨーグルト製品に採用されている蓋は、この『ロータス効果』を再現して裏側にヨーグルトがくっつかないようになっているのだそうですよ。

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さて…

〈イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属ハスイロウミウシ Goniobranchus preciosus 21年5月11日 沖縄島安和〉

学名種小名は『貴重な、上品な』の意。

清らかさや聖性に繋がりそうな名前にも思えたり…。

ハスの花は白またはピンク色。

ハスの花の地色を纏うウミウシです。

 

 

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平安の古色(クチバイロウミウシ)

2021-07-13 19:36:04 | ウミウシ

梅雨が明け、カーチバイが止み、今週はベタ凪のコンディションになってるやんばるです。

風が緩すぎて灼熱~で、スコール系の一時雨が心地良い感じです。

雨が上がるとまたすぐに灼熱~になりますけど…。

この先もこんな感じの日が続きそうです。

風は弱い南東。晴れ、一時雨。

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『水底の朽葉にありぬ鯉の影』

昭和初期の俳人、西東三鬼の句です。

この句の季語は『朽葉』。冬の季語です。

字面から察しがつくかもしれませんが、『朽葉』とは枯れ落ちた葉、落ちて腐った葉、落ち葉のこと。

または朽葉色の略。

朽葉色は日本の古い色の名前の一つ。この色は、平安時代と江戸時代以降では違う系統の色をさすのだとか。

平安時代には、朽葉は多様な樹木の紅葉に由来し、黄朽葉、赤朽葉、青朽葉(なんか早口言葉みたいですが)等々、『朽葉四十八色』と言われるほど派生が存在したのだそう。

平安時代の貴族は明るい黄赤を非常に好み、朽葉はイチョウやカエデなどのもみじと同義で、朽葉色は鮮やかな黄赤系統の色だったよう。

それが江戸時代になると、朽葉色は黄枯茶色の別名になったのだそう。

この色は当時の女性の着物の地色としてよく使われていたのだとか。

この緑褐色や現在の朽葉色は、いわゆる枯葉色の茶褐色系統なのだそうです。

一つの色が、時代と共に大きく変化してしまったというわけですね。

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さて…

〈イロウミウシ科シノビイロウミウシ属クチバイロウミウシ Thorunna purpuropedis 21年5月7日 沖縄島新里〉

学名種小名は『紫の足の』の意。

腹足の地色は薄紫色です。

〈同種別個体 同日 同ポイント〉

外套膜周辺部が、橙色から赤色の色帯で縁取られる本種。

黄赤系統の色ですよね。

平安時代の古色を纏ったウミウシです。

 

 

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天鵞絨(ゴマフビロードウミウシ属の1種)

2021-07-06 19:22:33 | ウミウシ

梅雨が明けてから暑~い日が続いてるやんばるです。

ざっと降る雨が心地よかったり。でもそれさえも物足りなく思える日も…。

日陰で風に吹かれていないと、なかなかに灼熱です。

この先も鋭い日差しの暑~い日が続く予報です。まあ、鋭い日差しは大好物ですけど…。

風は南東。晴れ、一瞬だけ雨。

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『天鵞絨』

『てんがじゅう』と読むのだとか。

日本では、ポルトガル語のベルード(velude)から転訛した『ビロード』という名の方が一般的ですね。

ビロードは添毛織物の一つ。その発祥地はよくわからないのだそうですが、中世においてすでに地中海沿岸で生産されていたのだとか。

やわらかな肌触りと深みのある色調が特徴で、軽くて温かく、着心地が良いのだそう。

日本には天文年間(1532~1555)にポルトガル商船によってもたらされたのだとか。

それでポルトガル由来の呼び名になったのでようね。ちなみに英語だと『ベルベット』になるのだそう。

冒頭の天鵞絨は、『白鳥の羽毛のような手触り』という意味なのだとか。

伝来した当初は絹製の生地を指していたため、このような和名になったのだそうです。

天文年間と言えば、室町時代から戦国時代へと移っていく頃。

ビロードは戦国武将たちの陣羽織やマントととして愛用されたのだとか。

上杉謙信所用と伝えられる、緋地花唐文様のビロードのマントが有名です。

ビロード(ベルベット)は滑らかなものの象徴で、チェコスロバキアでスムーズに成功した革命が『ビロード革命』と呼ばれていたり。

のど越しが滑らかな『ブラック・ベルベット』なるカクテルもあったり。

またサッカーの小野伸二選手の滑らかなパスは『ベルベット・パス』と名付けられていたりするのだそうです。

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さて…

〈ツヅレウミウシ科ゴマフビロードウミウシ属ゴマフビロードウミウシ属の1種 Jorunna sp. 21年4月27日 沖縄島安和〉

この子も、触り心地は滑らかなのでしょうか。

試してみることはないでしょうけど…。

 

 

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