昨日のような冷たい雨は降りませんでしたけど、なかなかに風が冷たかった本日のやんばるです。
ときどきの晴れ間がとても心地良い一日でした。
明日は今日以上に晴れ間がありそう。
月末にかけては暖かな日が続く見通しなのだとか。
沖縄気象台が昨日、高温に関する早期天候情報を発表していましたから。
農作物の管理などには注意が必要なようですが、ダイバーには大歓迎ですね…。
風は北東。曇ときどき晴れ。
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『発光器官』
生物発光を行う器官として発光動物の多くが持つ効果器のこと。
発光を行う動物は散発的で、系統的繋がりはないのだとか。まあ、それぞれの事情があるのでしょう。
生物発光には二つのタイプがあり、自分で細胞から発光素を分泌して、それが触媒により体内もしくは水中の酸素で燃焼して起こるものを『自力発光』と呼ぶのだそう。ルシフェリンールシフェラーゼ反応による発光ですね。
それに対して共生バクテリアが共生することによって発光するものを『共生発光』と呼ぶのだとか。もっとも共生バクテリア自身はルシフェリンールシフェラーゼ反応で発光しているのだそうですが。
自力発光の代表格はホタルですよね。海の生物ではサクラエビでしょうか。
共生発光と言えば、ミミイカ類やマツカサウオ、チゴダラ、ホタルジャコ、ヒイラギ等々。
共生発光は海の生物ばかりのイメージが…。
水中生物に関して言えば、自力発光するのは深海性の魚で、共生発光するものは浅海から深海までわたっているのだとか。
前述の通り、どちらの発光も結局は『ルシフェリンールシフェラーゼ反応』によるもの。
これは酸化反応によって起こるものですから、熱をともなわないのだそう。
それでこの発光は『冷光』とも呼ばれるのだそうです。
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さて…
〈テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科ヒカリイシモチ属セノウヒカリイシモチ Siphamia senoui 21年11月15日 沖縄島安和〉
学名種小名は『瀬能氏の』の意。
和名と共に、魚類学者の瀬能宏博士への献名です。
ヒカリイシモチ属の種は腹部に発光器があり、管で腸と繋がり、取り入れた発光バクテリアとの共生で発光するのだそうです。