Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

明日はもう…(ホシテンス)

2015-11-30 18:25:16 | ベラ科

11月の最終日は日差しタップリな日になったやんばるです。

まあ風もたっぷりな感じでしたが…。

明日からはもう師走、年末ですねぇ。

早速明日の夜には忘年会が……。

風は北東。晴れ。

〈ベラ科モチノウオ亜科テンス属ホシテンス Xyrichtys pavo 15年10月26日 沖縄島安和ナナ〉

画像は幼魚。

学名種小名は『クジャク』

画像のような幼魚はもちろん、成魚の姿からもクジャク的なものは発見できないのですが。

クジャクの雄はその美しい羽にたくさんの目玉模様を持っていますが、本種の方は若魚時代の背鰭に二個、成魚になってからの体側上部に一個…。

眼状班は共通項とはいえないですよね。

クジャクは『ランナウェイプロセス』と『ハンディキャップ理論』という性淘汰・自然淘汰の学説を持ってますが、本種の方にはそういう説に関係するような生態があるという話も聞きませんし…。

クジャクはその食性から仏教の信仰対象に取り入れられたりもしてますが、もしや本種も仏教の信仰対象になってたりするとか?

まさかね…。

 

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寒い…(ニシキキュウセン)

2015-11-27 17:56:53 | ベラ科

寒い…、そして寒い…、な本日のやんばるです。

今日の最低気温が17℃。

最高気温が18℃。

1℃って、上がったとはいえないですよね。

なんでも1月下旬並みだったとか。

突然真冬がきた感じです。

新しいロクハンができあがってたのに、受け取りに行ってなくて…。

今日の帰りに慌てて取りに行きました。

もっとも、明日からはまた暖かくなっていくみたいですけどね…。

風は北。晴れときどき曇。

〈ベラ科カンムリベラ亜科キュウセン属ニシキキュウセン Halichoeres biocellatus 15年10月22日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『二つの目玉模様』の意。

雌や幼魚の背鰭に二個の眼状班がありますから。

二つの目玉って、なにかすごく当たり前のような気がしたりもしますが、これは人間的な感覚でしょうか。

例えばクモなら、8個の目を持つ種が一般的ですから。

さらには幼魚には尾丙部にもう一つ丸い黒色班がありますから、三つの目玉になってるようにも思えたり。

 

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通り雨も…(モンハナシャコ)

2015-11-24 19:17:36 | エビ・カニ類

前半は雨交じり、後半は晴れ空だった本日のやんばるです。

まあ、前半の通り雨も気持ちよかったですけど。

つまりそれくらい暖かい日がまだ続いているってことで。

もっとも今週の中頃は少々冷えそうですが、週末に向かってまた暖かくなるならいいかな。

風は北東。晴れ、前半一時雨。

〈ハナシャコ科ハナシャコ属モンハナシャコ Odontodactylus scyllarus 15年10月22日 沖縄島安和〉

さて、モンハナシャコといえばシャコパンチ。

補脚を降りだすように伸ばすそのパンチの威力は、22口径の拳銃弾並みなのだそう。

パンチのスピードも速く、補脚の前の水が水圧の変化で沸騰し泡が発生するほどなのだとか。

いわゆるキャビテーション現象というやつなのだそう。

ところで22口径の拳銃弾の威力ってどんな感じですか。

拳銃だけに、一撃で命にも関わるくらいでしょうか。

ということは、この画像を撮ってたときは、かなり危険な状況だったのでしょうか。

で、調べてみた。

海外での強盗事件では、22口径の拳銃で撃たれた被害者が、犯人が立ち去った後に近くのガソリンスタンドに歩いて行ってこう言ったそう。

「撃ち合いゲーム用のカラーボール弾で撃たれた」

しかし撃たれた首を確認すると、流れていたのは赤いインクではなく、血だったということで…。

被害者はもちろん命に別状はなく、後遺症等も残らなかったとか。

まあこの事例は幸運なものなのでしょうが、なんか威力があるのかないのかよく分からなくなってきたり。

かといって、身をもってシャコパンチの威力を確認しようとは思いませんし、お勧めもしません。

 

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小春日和な…(ヘコアユ)

2015-11-20 18:22:18 | ヘコアユ科

風は北寄りになりましたが、夏日続きのやんばるです。

乾いた空気のおかげで、気持ちのいい~陽気に…。

小春日和な毎日です。

暖かすぎて洋上に台風26号が発生したりもしてますが。

まあ、沖縄島に接近する前に北上し、さらに東へと進路変更しそうです。

風は北東。晴れ。

〈ヘコアユ科ヘコアユ属ヘコアユ Aeoliscus strigatus 15年10月13日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

本種の学名種小名、調べてみたけどよく判りませんでした…。

ただこの種小名を持つ種は多いのです。

例えばカゴカキダイ。或いは和名のないシクリッド(ディミディオクロミス属)。

コガンゼキという小さな貝や、はてはハイジマハナアブという昆虫まで。

一応すべての画像を見比べてみたりしましたが、共通していると思えるものはなく…。

う~~ん、なんだろう。

strigatus の tus が接尾辞とかの変化によるものだとすると、striga は『魔女』の意になったり。

魔女……、さらに判らない…。

幼魚にも成魚にも、魔女的なものは見当たらないなぁ。

 

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ほぼ夏…(スズメダイ科幼魚3種)

2015-11-17 18:57:35 | スズメダイ科

南からの風がムシムシした空気を運んできて、相変わらず暑いやんばるです。

日中は当然夏日で、夜もほぼ熱帯夜な気温。

まあ、ほぼ夏…な日が続いてます。

明日も半袖日和になるそうです。

11月はこのまま暖かい、というか暑い日が続いていくそうで、いい感じです。

風は南~南東。晴れ時々曇。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科イシガキスズメダイ属ルリホシスズメダイ Plectroglyphidodon lacrymatus 15年10月5日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

スズメダイという呼び名の由来にはいくつかあるようで…

その1:小さいこと、やや茶色がかること、小さな丸い目などがスズメに似ているから。

まあこれは、スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属スズメダイのことでしょうけど。

さしずめこの子は舌切り雀って感じかな…。

ほら、痛くて全身涙で覆われているでしょう。

和名ではこのブルーの玉模様は瑠璃星ですけど、学名種小名では『涙』を意味するのです。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ルリスズメダイ属レモンスズメダイ Chrysiptera rex 15年10月22日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

その2:鈴のような目をしているところから。

鈴のような目…してますか。

というか鈴のような目ってどんなの。

『男の目には線を引け、女の目には鈴を張れ』の鈴を張ったような目のことでしょうか。

つまりは円らな目のこと。それならまあ、そうですね。

ただ、この子の学名種小名は『王』ですから、この子的には迫力ある目の方がよかったのでは…とか思ってみたり。

〈スズメダイ科クマノミ亜科クマノミ属クマノミ Amphiprion clarkii 15年10月22日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

その3:古語ですずは細小の意味で、めは群れのこと。で、群れる小魚という意味から。

クマノミのクマは歌舞伎のような隈取りのこと(白線をそれに見立てて)、ミは魚もしくは小さい魚のこと。

ということは、この子は科名でも種名でも小さい小さいと強調されていたり…。

そして学名種小名は……

あ、献名だった…。

 

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ちょいムシ…(マダラエソ)

2015-11-13 18:34:49 | エソ科

空模様は微妙な感じでしたが、気温は高めだった本日のやんばるです。

風も南寄りで、ややムシっとした感じ。

それが心地よかったりした一日でした。

雨交じりな週末になりそうですが、ムシ暖かい日が続きそうです。

風は南東~南。曇。

〈エソ科マエソ属マダラエソ Saurida gracilis 15年10月2日 沖縄島安和〉

食欲の秋…な一枚。

食われているのはたぶんクログチニザ。

このまま丸呑みしていくのでしょうねぇ…。

大きな口には小さな歯が並び、獲物を逃がさないのだとか。

学名種小名は『すらっとした』の意。

確かに体型はスレンダーですね。

やせの大食いってことですか。

なるほど、そう考えるとこの画像もパプリカを頬ばるファッションモデルに見えてきたり……はしないな…。

 

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小夏からの…(キハッソク)

2015-11-09 18:42:43 | ハタ科

昨日は立冬だったそうで…。

暦の上では冬が始まったようですが、ここ数日ポカポカを通り越して普通に暑い日が続いてますやんばるです。

まあ毎年立冬の頃は、沖縄島は移動性高気圧に覆われて暑くなったりしますから、立冬=戻り夏ってイメージだったり。

本日の前半もゆる~~い南風。日差しは強く海はベタ凪…。

いわゆる十月小夏(ジュウグヮチナチグワー)ってやつ。

ポイントのすぐ沖の方を、カヤックが軽やかに滑ってました。

後半は雨交じりになりましたが、それでもヒンヤリ感はなく…。

もっとも、小夏は今日までで明日は少々ヒンヤリしそうです。

風はゆるい南~南西のち北。晴れのち一時雨。

〈ハタ科ハタ亜科キハッソク属キハッソク Diploprion bifasciatum 15年9月18日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『二色の縞模様』の意。

確かに成魚は黄色と黒の縞模様。

画像の子はまだ縞模様を纏っていませんので、バイカラーって感じですが。

ところでこの学名を見たとき、わざわざ二色って言う必要あるのかなぁ、縞模様って二色の模様じゃないの、なんて思ってみたりしたのですが…。

よく考えたら、三色以上の縞模様もありますね。

例えば理髪店のサインポールなんかは三色縞模様ですもんね…。

あとふと思ったのですが、黄色と黒の縞模様って今もタイガースカラーとして通じますか…。

 

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ポカポカポッカポカ…(ウミウシ4種)

2015-11-06 19:03:21 | ウミウシ

季節が少々逆戻りした本日のやんばるです。

気持ちのいい~陽気でした。

そして黄昏時の空のあかね雲が、思わず目を見張るほど綺麗だったり…。

明日はさらに逆戻りしそうな予報で、いい感じです。

風は東。曇のち晴れ。

〈イロウミウシ科コモンウミウシ属クロモドーリス・ヒィントゥアネンシス Chromodoris hintuanensis 15年9月15日 沖縄島安和〉

ウミウシという名称は、触覚を牛の角に見たてて『海の牛』としたことに由来している…、ということはご存じの方も多いはず。

まあ、正確な由来の記録は残ってないそうですが。

つまり形、しかも頭部の形のみに注目したってことですよね。

〈ドーリス科ヒオドシウミウシ属キスジカンテンウミウシ Halgerda diaphana 15年9月15日 沖縄島安和〉

どうして体の方には注目しなかったのでしょうねぇ…。

牛の体には、こんな幾何学的模様ないし。ここまでデコボコした起伏もないし。

〈イロウミウシ科レンゲウミウシ属レンゲウミウシ Mexichromis multituberculata 15年10月2日 沖縄島安和〉

こんなトゲトゲもないしね…。

ましてや…

〈イロウミウシ科コモンウミウシ属ボブサンウミウシ chromodoris roboi 15年10月2日 沖縄島安和〉

もうどこにも牛感ないし…。

とはいえ、ウミウシという名称に不満があるわけではなく、それに変わる名称の提案があるわけでもないです。

まあ、ただベタベタと画像を貼り付けたかっただけだったり…。

 

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青灰色の…(チゴベニハゼ)

2015-11-03 18:41:27 | ハゼ科

一面が厚めの雲に覆われた空模様だった本日のやんばるです。

気温の数字的には夏日だったのですが…。

風の影響もあって、体感は秋深しって感じの一日でした。

青灰色の空は、なかなかに綺麗に感じたりしましたけど…。

風は北東。曇。

〈ハゼ科ハゼ亜科ベニハゼ属チゴベニハゼ Trimma naudei 15年9月15日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

稚児のチゴベニハゼ…って感じかな…。

僕的にはチゴって響きは小さくてかわいいイメージで、画像の個体もまさにそうですが、チゴがつかないベニハゼも十分に小さくかわいかったりしますから、「ベニハゼよりも小さくてかわいいから『チゴ』を付けておきます」って感じの由来ではないのでしょう。

そもそも稚児とは『ちのみご』という言葉が縮んだものと考えられるのだそう。

また平安時代頃から大規模寺院において、剃髪しない少年修行僧のことも稚児と呼ばれるようになったのだとか。

この感じの稚児に源義経(というか牛若丸)とか、武蔵坊弁慶(というか鬼若丸かな)なんかが…。

あるいは寺院は女人禁制なので、男色の対象とされたりもしたのだとか。

僕も昔、稚児をやったことがあります。7~8歳くらいの頃かな。

ってこの流れで書くと何かいけないことをした感じになってしまいますが、もちろんそうじゃなく、仏教の行事ごとで…。

結構カラフルな和服を着せられて、化粧もされて、頭にも冠みたいな飾りものを被らされて、一日中歩かされて……。

あんまりいい思い出ではなかったり…。

 

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