長~い梅雨の中休みも終わったようで、久しぶりに雨に降られた本日のやんばるです。
といっても雨が降り出したのは午後の遅くでしたけど。
明日は朝から日中もずっと雨交じりの空模様の予報。
風が北寄りになって、少し肌寒い一日になりそうな気配です。
風は南。曇のち雨。
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宗教的死生観において、悪行を為した者が死後に送られ罰を受けるとされる世界を『地獄』といいますね。
地獄は多くの宗教に存在するそうで、イスラム教にもキリスト教にも、そして仏教にも存在します。
日本の仏教では、死後に人は三途の川を渡り、閻魔王を含む十王に7回の裁きを受け、最終的に最も罪の重い者は地獄に落とされると信じられているのだとか。
その地獄には八大地獄という八つの形相があり、裁きの結果、その罪の重さによって服役の場所が決まるのだそう。そして服役期間を終えた者は輪廻転生によって、またこの世界に生ま変わってくるのだとか。
地獄って、一度落ちると永遠に出られないイメージだったんですけど、そうではないのですね。
東アジアの仏教では、地獄の色は『黒』で表されるのだそう。
餓鬼は『赤』、畜生は『黄』、修羅は『青』で、この三色を混ぜると地獄の黒になる、と言われるのだとか。
節分の豆まきで追われる赤鬼、黄鬼、青鬼はここから来ているのだそうですよ。
地獄って、あると思いますか。
まあ、宗教的概念ですから、正直僕にはあるとは思えません。
ですが、日常的に蜘蛛を邪険に扱ったり、傷つけたりしないように暮らしてたりはします。万が一地獄に落ちたとき、糸を垂らしてくれるかもしれませんから。
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のことですよ。
糸を掴んで昇るときは、カンダタみたいに独り占めしないことを忘れないようにしないとな…、なんてことを思ってたりもしてます…。
地獄はサンスクリット語でNaraka(ナラカ)といい、奈落と音写されるのだとか。これが後に演劇の舞台下の空間を指して言うようになったのだそう。
劇場の奈落の由来は地獄だったんですね。
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さて…
〈ベラ科タキベラ亜科タキベラ属タキベラ Bodianus perditio 19年4月15日 沖縄島安和〉
画像は幼魚
学名種小名は『破壊、破滅、地獄落ち』の意。
いったいどんな罪で裁かれたのでしょうか。
というか、すごい学名ですよね…。