Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

降るときは激しく…(コシオリエビ類の1種)

2015-05-29 18:20:56 | エビ・カニ類

晴れるときは気持ち良く晴れ、降るときには激しく…ホントに激しく降る…、ときには雷雨だったり…。

そんな、典型的沖縄の梅雨な日が続いてますやんばるです。

今日もポツポツと降り出しなぁ…と思ってたら、今は激しく降ってます。

器材をかたづけるタイミングを間違うと、いつまでも乾かない~。

そんなこの頃です。

風は西。晴れのち曇、のち雨。

〈コシオリエビ上科の1種 Galatheoidea sp. 15年4月27日 沖縄島ホーシュー〉

たぶんコシオリエビ科だと思われるけど、まったく自信がないので、コシオリエビ上科でとどめておきます…。

深場でピグミーシーホースを探してるとき、それが見当たらない八方サンゴ類で出会うことが多い印象の本種。

じゃない方の生物…って感じもしたりしますが、十分にフォトジェニックな被写体。

こんなに綺麗すぎていいのですかねぇ…。すごく目立つような気もするのですが。

ストロボを光らせて、マクロレンズで切り取った画像だからそう思うだけで、自然のなかではそんなには目立たないのかな。

あるいは、目立っても大丈夫な別の生存戦略・戦術を持っているのか。

まあ、目立つイコール危険と一概には言えない気もしますし。

それでもこの体表の模様に、何か機能的意味があるような気もしてしまったり…。

ところで…

〈同種別個体 同日 同ポイント〉

同じ八方サンゴ類のすぐ近くに別の小さな個体が…。

さて、どういうご関係ですかねぇ。

 

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中休み…(ヒポカンパス・バージバンティ)

2015-05-26 19:11:05 | ヨウジウオ科

梅雨っ梅雨した日が何日が続いていたやんばるですが、今日は青空がひろがりました。

風向も変わり乾いた心地よい風が吹いてたり…。

強めの陽光と涼風とのバランスがちょうどいい感じの一日でした。

水温の上昇と共に、潜水時間も長~くなっていってるこの頃です。

風は北東。晴れ。

〈ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科タツノオトシゴ属 Hippocampus bargibanti (通称ピグミーシーホース) 15年4月27日 沖縄島ホーシュー〉

属名のヒポカンパスはギリシャ神話に登場する半馬半魚の生物。

ポセイドンの戦車を引く獣なのだそう。

何とも勇ましい感じがしたり…。

本種にはそれに見合う勇ましさは…、まあ…ないですねぇ。

うちわ状に枝が広がる八方サンゴ類に住む本種。

その八方サンゴ類と同じ体色で、体表にはその八方サンゴ類のポリプが閉じた状態と非常によく似た突起を持っていたり。

見事な隠蔽擬態。

戦うより隠れろって感じですか。

これ、閉じた状態に似ていることがミソなのではないでしょうか。

敵が最接近したときは、当然ポリプは閉じるはずですから。

危険度が高まれば高まるほど、擬態の効果もアップするということではないのかな。

画像のポリプが閉じてしまっていることの言い訳ではないですよ…。

 

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梅雨入り…(ケラトソマ・シヌアトゥム)

2015-05-21 17:38:14 | ウミウシ

昨日、沖縄地方の梅雨入りが発表されました。

平年より11日遅く、去年より15日遅い梅雨入りだそう。

で、本日のやんばるは……。

風は北よりに変わってムシムシ感は一切なく、前半は拡散板みたいな曇り空からやわらかな陽光って感じ。

暑くもなく寒くもなく、梅雨感もそんなになく。

まあ、後半はパラパラと小雨も降りましたが…。

でも、週末はムシムシ南風で梅雨ーって感じの天気になりそうな予報。

これからしばらく、沖縄島はスーマンボースー(雨の季節)です。

風は北~北東。明るい曇り空のち一時弱雨。

〈イロウミウシ科ニシキウミウシ属ケラトソマ・シヌアトゥム Ceratosoma sinuatum 15年4月21日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『強い波状の』の意。

外套膜周辺の波打った形状のことなのでしょう。

また伸縮性に富み、縮んだときには背面にいくつかの大きな窪みが生じるそうで、それも波打っているように見えるかも。

縦軸的にも横軸的にも波打った被写体。

そしてバラエティに富んだかなり派手な色彩を纏う本種。

その派手な色彩は警告色か、あるいは隠蔽色か…。

まあ、どちらの作用もあるのかな。

本種はツチイロカイメン属を食すそうですが、カイメン上での食事中はかなり目立つでしょうから、警告色は必須なのでしょうね。

隠蔽色としてはどうでしょう。

この色彩が溶け込める背景的環境ってあるかな。

イシサンゴ類に見えなくもないけど…。

いややっぱりウミウシにしか見えないなぁ…。

 

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ハレーション…(モンツキウミコチョウ)

2015-05-18 18:38:47 | ウミウシ

雲のない空全体がハレーションしてるみたいな強烈な陽光で、真夏日になった本日のやんばるです。

灼熱~な感じの一日に…。

で、沖縄島より先に奄美地方の方が梅雨入りしそう。

もっとも、沖縄島も明後日から今週中には梅雨入りしそうな予報になってますが…。

とりあえず、明日はまだ灼熱~な日になりそうです。

風は南西。快晴。

〈ウミコチョウ科キマダラウミコチョウ属モンツキウミコチョウ Siphopteron ladrones 15年4月21日 沖縄島安和グスク〉

モンツキといえば、紋付。

そして紋付といえば紋付羽織袴。

もともと江戸時代の武家社会の略礼装だったようですが、江戸時代の中期には庶民男子の最礼装として着用されるようになったのだそう。

現代でも一般的に和服の正装として用いられています。

まあ…、着たことはないですけど……。

そんなことを考えながら画像を見ると、側足が羽織っぽく見えてきたりも…。

羽織には五つの家紋が入っているものですが、自分の家の家紋って知ってます?

平安時代を起源とする家紋は日本固有の文化で、241種、5116紋以上あるのだとか。

我が家の家紋を、子供の頃親に見せてもらった記憶がかすかにあるのですが、どんな図案だったかさっぱり思い出せません…。

何にしても正装男子なウミウシです。

といってもウミウシですから、男子であって女子でもあるのですが…。

 

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ズラリ…(アシビロサンゴヤドリガニ)

2015-05-15 18:11:52 | エビ・カニ類

コンパクトかつハイスピードな台風6号が通過後は、好天の日が続いてますやんばるです。

本日も快晴以外の何ものでもない空模様。

南からの風が暑気持ちいい~一日になりました。

ところで週間天気予報を見ると雨マークが見当たらない…。

晴れマークがズラリと並んでるのですが、梅雨はどうなっているのでしょうか。

もう今年は梅雨はなし、という方向でいいんじゃないのかなぁ……とか思ってみたり。

風は南西。快晴。

〈サンゴヤドリガニ科アシビロサンゴヤドリガニ属アシビロサンゴヤドリガニ Pseudocryptochirus viridis 15年4月21日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『緑』ですが、鮮やかなブルーからイエローまで様々なカラーバラエティを持つ本種。

それだけではなく、赤やオレンジの幾何学模様も綺麗な被写体です。

宿主のスリバチサンゴ類は、当地ではどこのポイントでも観察でき、当然本種の観察も容易。

様々な個性を持つ個体を撮り放題の被写体、ということもできます。

しかしいかんせん小さい…。

この画像は35ミリ換算で約150ミリ画角の最短距離で撮影してますが、画面いっぱいにはなりません。

で、肉眼ではなかなか本種の綺麗さが伝わらなかったり…。

今までは百円ショップの3倍ルーペで観察したりしてましたが、それでは伝えきれない…。

最近では10倍ルーペを使ってます。それだといい感じに伝わるので。

他にもこのクラスのサイズの生物を観察することが多いので、15~20倍のルーペの購入も検討してたり…。

和名の方は、形態と生態を表していますが…

宿りとは、旅先で宿をとること。仮にとどまること。また、その場所。

つまり宿りとは定住場所ではなく、移動の途中の一時的な住処。

この子はどうなのでしょう。

旅の途中なのでしょうか。

旅の途中に、スリバチサンゴ類の気に入った場所に孔を作って一定期間そこに落ち着くって感じなのでしょうか。

そんな風に考えると、何だかキャンプっぽく思えたりも…。

 

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不要不急…(セグロヘビギンポ)

2015-05-11 19:24:30 | ヘビギンポ科

朝の予報では一日中曇り空な感じだったのですが、午前中から日差しあり、午後には陽光サンサンになった本日のやんばるです。

台風6号は着実に沖縄島に迫っておりますが、今日のところはフツ~に凪な海でした。

まあ、明日の朝には大荒れになってそうですが…。

強い台風6号は、暴風域をともなった状態で、明日の前半に沖縄島に接近・通過しそうな予報。

コンパクトな台風のようで、接近時に急激に荒天化するようで、どうなることやら。

もっともこれから速度がググンっと上がるそうで、明日の後半には晴れ間が見られるような予報だったり。

台風対策の方はもうバッチリ終わってますし、テレビのニュースで『不要不急の外出は控えて下さい』って言ってましたから、明日はぐうたらして過ごします。

といっても、もともと明日は休みの予定だったのですが…。

風は南東。曇のち晴れ。

〈ヘビギンポ科ヘビギンポ属セグロヘビギンポ Enneapterygius tutuilae 15年4月15日 沖縄島安和〉

婚姻色あるいは求愛色の個体。

僕のイメージでは、ヘビギンポ科が婚姻色を出し始めると、春だなぁ…って感じたり。

婚姻色とは、繁殖期に雄の全身や腹面の体色が著しく変化すること。精巣から出る雄性ホルモンによるのだそう。求愛行動で触発刺激の役割をすることも多いとか。

ヘビギンポ科は赤系、濃い赤や黒みがかった赤に染まる種が多い印象ですが、それが雌へのアピール、あるいはシグナル(蛍のような?)になっているのでしょうか。

それとも雄性ホルモンの分泌からの抑えきれない興奮が、体色に現れているのか。

いや、その興奮自体を雌にアピールしているわけか。

一方で、この体色は雌へのアピールだけではなく、ライバルの他個体雄へのシグナルでもあるという意見も。

自身の興奮度や攻撃性の強さをアピールしているということでしょうか。

何にしても格好いい……。

色もそうですが、それよりも開ききったトサカ、じゃなかった第一背鰭も格好良すぎる。

この全開の鰭も、雌やライバル雄へのアピールになっているのでしょうか。

見れば見るほど、格好いい被写体です。

もっとも、頭部の装飾や赤い体色に格好良さを感じるのは、特定の世代だけかもしれませんが……。

 

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ギラギラ、ガンガン…(ゴマフビロードウミウシ)

2015-05-08 18:33:07 | ウミウシ

立夏も過ぎ、暦の夏はすでに始まってますが、まさに今日はそんな感じ。

雲のない空から、ギラギラの陽光がガンガンに降り注いだ本日のやんばるです。

熱をはらんだ湿った風が吹き、もちろん夏日に。

海もキラキラしてて、気持ちいい一日でした。

台風6号は結局沖縄島に来るようで…、しかも直撃コースになるかも…。

そしてそれを追うように7号が今夜にも発生しそう。

まあ、沖縄島に接近するのは来週の週明けになりそうですから、それまでタップリ潜ります。

そういえば、梅雨入りはどうなったのでしょうか……。

風は北東のち南東。快晴。

〈ツヅレウミウシ科ゴマフビロードウミウシ属ゴマフビロードウミウシ Jorunna parva 15年4月8日 沖縄島安和〉

学名種小名は『小さい』の意。

本種に対する小さいというイメージはまったくないのですが…。

しかし可愛い…可愛すぎる……。

和名の内のゴマフは胡麻の斑、つまりは黒ごま模様。背面全面を被う絨毛突起から。

この絨毛突起のおかげで、ファインダーを覗いた瞬間から、本種のイメージは『もふもふ』以外の何ものでなくなってたり…。

『もふもふ』はオノマトペ。オノマトペとは擬音語・擬態語・擬声語などの音象徴語のこと。

冒頭に使った『ギラギラ』とか『ガンガン』とか『キラキラ』もそう。

ところで僕のこの『もふもふ』イメージは正しいのかな…、とか思って調べてみたら……。

『もふもふ』は、毛布やぬいぐるみなどの柔らかくて温かみのある布でできているものに対して使用するオノマトペだそう。

おお、イメージは間違ってなかったようで。

和名の内のもう一つ、ビロードはベルベットとも呼ばれるパイル織物の一種で、フォーマル・ドレスやカーテンに用いられる素材なのだそう。

ぬいぐるみにも使われる素材のようで、これも『もふもふ』に繋がるような…。

というわけで、『もふもふ』感を強調するようチャレンジしてみた画像を↓

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

のほほ~んとしたゆるキャラにも見えてきたり…。

 

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真っ最中…(キマダラウミコチョウ)

2015-05-04 18:27:01 | ウミウシ

陽光ガンガン、でも風は涼風で心地いい~感じだった本日のやんばるです。

GWの真っ最中、沖縄島の人口かなり増えてるかもねぇ…って感じの風景があちらこちらで…。

渋滞につかまらないために、ちょっと遠回りでも裏道を駆使してみたり。

これを書いてる今も、目の前の国道をパトカーと救急車が相次いで通過していったり。事故ですかね。

自身の疲労度もかなりピークに近づいてたりしてますが、あと3日は潜り続けないと…。

昨日の早朝のニュース番組で、女子アナが『続いて天国のお天気です』ってすごい天気予報を伝えてくれようとしてました。

もちろん、すぐに『全国のお天気です』って言い直してましたけど。

ああ、この方もお疲れなのかなぁ…とか思ってみたり。

もっとも『天国のお天気』って響きがなんか良くて、わけもなく癒やされた気分になったりもしましたが…。

南の海上には台風6号が発生したりしてますが、直接的な影響は今のところなさそう。

GW中の梅雨入りもなさそうで、明日の降水確率も0パーセント。明日も陽光タップリな日になりそうです。

風はやや強めの北西。晴天。

〈ウミコチョウ科キマダラウミコチョウ属キマダラウミコチョウ Siphopteron tigrinum 15年4月2日 沖縄島崎山〉

学名種小名は『トラのような斑紋のある』の意。つまりは虎柄ってことですか。

配色はともかく、まあトラ模様に見えますよね。トラ模様って縞模様のイメージだったけど、よく考えたら斑模様だったのですね。

〈同種 同日 別個体〉

この個体の方が、最初の画像よりやや斑に近いかな…。もちろん勝手なイメージですけど。

ただ当地(当地だけではないかもしれませんが)の本種にはもう一つの典型的な模様のパターンがありまして…

〈同種 15年4月8日 沖縄島安和〉

こんな個体や…

〈同種 同日 別個体〉

こんな個体も。

このタイプの方が、僕がイメージする斑にまさにピッタリな感じです。

斑といえば、万葉集にこんな歌が…

今作る 斑の衣 面影に われに思ほゆ いまだ着ねども

この歌、すごく大人~な意味があるらしくて、だからその意味はここには書きません……。

 

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皐月(ツユベラ)

2015-05-01 18:56:07 | ベラ科

穏やかな晴れ空…という表現がピッタリくるような空模様だった本日のやんばるです。

リズミカルに前線が発生・通過していき、それにともなって風向もリズミカルに変化する日々が続いてます。

まあ、そういう時期ですからね…。

予報によると、早ければ4日、そこで入らなければ7日にって感じのよう。

梅雨入りタイミングのことですよ。

どちらにしても秒読み段階ってところでしょうか。

もっとも、明日までは気持ちよく晴れそうですけど。

風は北西~西。晴れのち曇りがち。

〈ベラ科カンムリベラ亜科カンムリベラ属ツユベラ Coris gaimard 15年4月2日 沖縄島崎山〉

画像は幼魚。

ツユといってもこちらのツユは『露』のほう。

成魚体側の青色点模様を露と見立てたのでしょうか。

老成するとともにその青色点は消えていきますので、それもまあ露っぽいかな…。

画像のような幼魚には、露っぽさはまったくありませんが。

この鮮やかな体色と意味ありげな模様には、何らかの防衛的な効果があると思われるのだとか。

いわゆるベーツ型擬態か、それに近いような役割を発揮しているのかも。

しかしこの幼魚に特定のモデルがいるとは思えず、この体色・模様が有毒生物や不味い生物の一般的シグナルのような機能なのならば、それはミュラー型擬態かそれに近いものかも、とも思えたり。

さらには画像をじ~っと見てると、あちらこちらが欠けた枯れ葉のように見えるかも、とか思えてきたりして、すると隠蔽擬態とうい気もしてきたり…。

そしてもし幼魚時代に摂餌しやすくするために、そういった静物を模倣しているのなら、それはベッカム型擬態かもという気も…。

あれ、妄想の領域に踏み込んでるかな……。

 

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