Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

透明な頭飾り?(スミツキイソハゼ)

2021-09-06 20:07:28 | ハゼ科

9月に入ってから8月よりも真夏っぽい毎日になっているように思えるやんばるです。

真夏の季節風、真夏の鋭すぎる陽光、そして夏凪のコンディションが続いています。

ただ南の海上には昨日台風13号が、そして今日14号が発生しました。

今のところの進路予想では、13号の影響はなさそう。

14号は今後の進路しだいでは沖縄島にも影響が出るかもしれません…。

風はゆるい南西~南。晴れ。

■■

『頭飾り』

と聞いてどんなものをイメージします?

言葉の意味を調べてみると、「髪飾りのこと。髪の乱れを防ぎ、頭髪を飾るもの」という意味だとか。

つまり『頭飾り』と『髪飾り』はほぼ同じものを指すよう。

『頭飾り』を画像検索してみると、花の髪飾りや王冠やティアラのようなもの、あるいはカーニバルに使うようなものや、さらにはネイティブアメリカンの羽根冠のようなものまで…。

これを見ると、いわゆる髪飾りよりももう少し大がかりに装飾するものといったイメージなのかもしれません。

ネイティブアメリカンの羽根冠は『ウォーボンネット』という名称なのだそうで、非常に栄誉ある地位の男性が身につける冠なのだとか。

戦場の他、儀式のときにも着用され、民族の精神的・政治的に非常に重要なアイテムとされているのだそう。

この羽根冠には『レガリア』の意味があるのだとか。

『レガリア』とは、王権などを象徴し、それを持つことによって正当な王や君主であると認めさせる象徴となる物品なのだそう。

『レガリア(regalia)』はラテン語のregalisの複数形で、『王の物』を意味するのだとか。

日本にも『レガリア』はあって、それは『三種の神器』ですね。

そう考えると『ウォーボンネット』はものすごい権威の象徴に思えたり…。

■■

さて、そんな頭飾りですが…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属 スミツキイソハゼ Eviota infulata 21年6月29日 沖縄島新里〉

学名種小名は『頭飾りで飾られた』の意。

どこがどのように飾られているのか、僕にはよく解りません。

頭飾りのような形態でもないし、そのような模様があるとも思えませんし…。

透明な頭飾り? としか思えないのですが…。

 

 

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綱引きの一番後ろの人(ボンボリイソハゼ)

2021-08-17 19:33:48 | ハゼ科

空模様も良好、海況も良好な感じになってるやんばるです。

熱中症には相変わらず厳重注意な日が続いてます。

グアム付近で熱帯低気圧が出来たり消えたりしてますが、今後の予報もよく解りません。

週末に先島諸島に接近する予報もあるのですが、このまま消滅する感じの予報もあったり…。

今後の情報に注意が必要なようです。

風は南西。晴れ時々曇。

■■

『アンカレッジ(Anchorage)』

アメリカ合衆国アラスカ州にある都市で、北米を代表する港湾都市の一つです。

1914年にこの地にアラスカ鉄道建設のための拠点として、資材搬入のための港湾や作業員宿舎が造られたのだとか。

そのとき、この臨時の投錨地を地図に記載するのに、投錨地という意味の一般名詞である『anchorage』とするべきところを『Anchorage』と誤記してしまい、固有名詞として定着してしまったのが都市名の由来なのだそう。

ちょっと面白い由来ですよね。

アンカレッジのアンカー、すなわち『いかり』には、『碇』と『錨』の二つの漢字がありますね。

確認されている最も古い『いかり』は、紀元前2500~2000年頃のもので、重りとなる石にロープをくくりつけてその重さで船を留めておく仕組みだったのだとか。

その後この石に複数の穴を開け、木の棒などをはめて爪の役割を持たせるものが使用されるようになり、さらに時代が進むと鉄製ものが使用されるようになったのだそう。

つまり『いかり』は石製のものから金属製のものへと変わっていったというわけですね。

で、日本では石製のものを『碇』、金属製のものを『錨』と使い分けることになったのだとか。

今はたぶん『錨』ばかりが使用されているのでしょうね。

ところで陸上競技の最終走者のことを『アンカー』と呼びますよね。この『アンカー』も、『いかり』が由来なのだそう。

その昔、『綱引き』がオリンピックの陸上競技の正式種目だったとき、一番後ろの人のことを『アンカーマン』あるいは『アンカー』と呼んだのだとか。

その言葉が綱引きがなくなった後も、他の競技で使われ続けているのだそうです。

石や金属のようにずっしりと重い人が、一番後ろの役割を担っていたということなのでしょうか。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属ボンボリイソハゼ Eviota ancora 21年6月7日 沖縄島新里〉

学名種小名は『フック状に曲がった、錨』の意。

以前本種を紹介したときに、学名種小名の意味で『碇』の方の漢字を使ってしまってましたけど、石はフック状に曲げられないのでこの子の場合は『錨』の方ですね…。

 

 

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世界自然遺産(ホシヒレイソハゼ)

2021-07-27 20:01:58 | ハゼ科

台風が過ぎ去っても曇ベースの空模様が続くような予報だったのですが、連日陽光十分な感じになっているやんばるです。

今週は週末までこんな感じの天気が続きそうな雰囲気です。

ただ、周辺海域にポコポコと熱帯低気圧が発生しそうで、それによっては変化するかもしれません。

どちらにしても暑い一週間になりそうです。

風は南東~東。概ね晴れ。

■■

昨日、『奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島』が世界自然遺産に登録されることが決まりました。

国内では小笠原諸島以来の10年ぶり5件目の世界自然遺産登録なのだとか。

世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された『世界遺産条約』に基づいて、人類が共有すべき『顕著な普遍的価値』をもつ物件のことで、移動が不可能な不動産が対象となっているのだそう。

そのなかで生態系や地形・地質、絶滅危惧種の生息地などは『自然遺産』となるのだとか。

世界自然遺産には、『自然美・自然現象』、『地形・地質』、『生態系』、『生物多様性』の4つの基準のうちの1つ以上を満たす必要があり、今回の登録では『生態系』や『生物多様性』の基準を満たしているとして選ばれたようです。

ところでダイバーにとってもっともメジャーな世界自然遺産といえば、それは『グレートバリアリーフ』ではないでしょうか。

世界最大のサンゴ礁地帯ですね。2600㎞を超える長さに2,900以上の暗礁群と約900の島を持ち、総面積は344,400㎢以上なのだとか。

宇宙空間からも確認できるほど広大なのだそう。しかもそれは、微少なサンゴやポリプ等の有機体が数十億集まって形成された単一の構造物なのですから驚異的ですよね。

約400種のサンゴに、1500種以上の魚が生活しているのだそうです。

『グレートバリアリーフ』の地理的な位置は、オーストラリア北東部のクイーンズランド州沿岸の珊瑚海に存在します。

■■

で、クイーンズランドといえば…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属ホシヒレイソハゼ Eviota queenslandica 21年5月24日 沖縄島新里〉

学名種小名は『クイーンズランドの』の意。

前述のクイーンズランド州沿岸がタイプ産地なのでしょうか。

『クイーンズランド』って、『女王の土地』ですよね

この場合の女王とはビクトリア女王のことなのだとか。

クイーンズランドができた1859年当時、ビクトリア女王が統治君主であったことからそう名付けられたのだそうです。

 

 

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破壊された神殿の壁(シズクイソハゼ)

2021-06-29 20:03:15 | ハゼ科

夜半に緊急エリアメール、朝には土砂災害警戒レベルがレベル4になっていた本日の沖縄島です。

今月の17日から運用が始まった『顕著な大雨に関する情報』が早速発表されたりもしました。

午前中を中心に激しい雷雨になり、近所の道路も一時冠水したり…。

明日、明後日も雨交じりの空模様になりそう。

週末辺りから晴れアイコンが並ぶ週間予報になっていますが、ここで梅雨明け…になって欲しいなぁ…。

風は南西。強雨のち曇。

■■

その神殿は3度建て直されたのだとか。

最初はソロモン王によって。紀元前958年から7年半かけて完成したのだそう。

その神殿は第1神殿と呼ばれています。

しかし紀元前586年に新バビロニア王国のネブカドネツァル王の軍によって破壊されてしまったのだとか。

第2神殿は紀元前515年に再建されましたが、この神殿は規模も美しさも第1神殿には遠く及ばないものだったのだそう。

その後紀元前20年頃から、へデロ大王によって第2神殿が拡大される形で壮麗な神殿に立て直されたのだとか。

それが第3神殿と呼ばれています。

この第3神殿は、紀元前70年にローマ軍によって徹底的に破壊され、残ったのは外壁の一部だけとなりました。

このことはイエスにより予告されていたのだとか。

イエスとはもちろんイエス・キリストのことです。

この神殿とはエルサレム神殿。破壊を免れた壁は『嘆きの壁』と呼ばれ、ユダヤ教の聖地となっています。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属シズクイソハゼ Eviota flebilis 21年4月13日 沖縄島安和〉

学名種小名は『嘆かわしい』の意。

眼下の1赤色垂線が特徴の本種。

赤い嘆きの涙滴を流しているように思えたりも…。

 

 

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魔除けの習慣(ベニハゼ)

2021-01-19 20:12:05 | ハゼ科

気温はまあ数字的にはそんなに高くはなかったのですが、日差しが心地良くて体感は暖かく感じた本日のやんばるです。

明日は二十四節気の大寒ですが、明日から比較的暖かな日が週末にかけて続きそうです。

ただ雨模様になるようなので、体感的には微妙な感じになりそう。

金曜・土曜の降水確率が100パーセントだったりしますし…。

風は北東。概ね晴れ。

■■

少し古いですが、20年ほど前のある調査によると、日本の成人女性の約8割が毎日、あるいはほぼ毎日口紅をさしているのだとか。

10年ほど前の調査でも、口紅はポイントメイクでトップだったのだそう。

今はどうなのでしょうか。おうち時間が多そうな最近では、メイクそのものを毎日しなくなったという方が少し増えているかもしれませんね…。

口紅は『紅』という字が含まれるくらいですから、そもそも赤いもの。口紅のことを『ルージュ』とも言いますが、これはフランス語で『赤』を意味する言葉です。

一説によると、約7万年前に悪魔などが口や耳などの穴から進入してこないように、赤色の物を塗るという習慣があり、それが口紅の始まりだと言われているのだとか。

でもそれだと、耳紅とかがメイクとして残っていてもよさそうに思えたりしますけど…。

チンパンジーのメスは発情期にお尻が赤みを増し、大きく膨らんでいくのだそう。つまり妊娠のしやすさをそういうサインにしてオスに伝えていて、オスの方もそのお尻を見て興奮するのだそうです。

人間の女性はチンパンジーのメスと違って、妊娠しやすい時期であることをアピールしたりはしませんね。しかし人間の女性にも妊娠しやすい時期というのは定期的にあり、そのときには女性ホルモンのエストロゲンのレベルが上昇するのだとか。それによって皮膚の下の血流が増すことにより、やわらかく皮膚の色がよくわかる部分が、赤みを帯び膨らむのだそう。例えば唇だとか。そういうわけで、人間の女性が赤い口紅をつけるのは、排卵期にあるという状態をまねている、すなわち性成熟しているというメッセージの意味がある。とまあこれは生物学的な学説の一つ。

男性の方はどうかというと、ある大学の実験によると、魅力的な女子学生のモノクロ写真を撮り、写真の周りを赤・白・グレー・緑で囲う加工を施していろいろな組み合わせで男子学生に見せたところ、どの組み合わせでも赤の方が魅力的だと評価したのだとか。

赤い口紅には人間の男性も魅了されるようです。でも赤が魔除けならば、容易にチューは出来ないようにも思えますが…。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ベニハゼ属ベニハゼ Trimma caesiura 20年11月27日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

実は小さすぎて、出会ったときには生物だという以外よく解りませんでした。

150ミリレンズで最短まで寄って初めて、『ああ、ハゼか』と思いながら撮影しました…。

学名種小名は『青緑色の尾』の意。

この子は幼すぎて、尾部はまだ透明ですね…。

 

 

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忍び(モヨウシノビハゼ)

2020-08-11 17:23:41 | ハゼ科

8月に入って立て続けに台風が発生していますね。

1日に3号が発生してから10日間で6号まで発生していますから、2.5日に1個のペース…。

沖縄島近海を通過した5号は足早に去って行き、もちろん影響はありましたがまあそんなにひどくもなく。

明日からはまた強烈な日差しの猛暑が続きそうです。

小笠原近海の熱帯低気圧が少し気になりますけど、今のところ台風までは発達しないようです。

風は南。曇。

■■

『乱破(らっぱ)』、『素破(すっぱ)』、『草』、『奪口(だっこう)』、『かまり』。

これらは皆同じものを指す呼称の異名です。

『忍び』とも呼ばれる、と言えばわかりますよね。そう、『忍者』のことです。

忍者は、室町時代から江戸時代の日本で諜報活動・破壊活動・謀術・暗殺などを仕事とした集団ですね。

古くは飛鳥時代に聖徳太子が大伴細人(おおとものほそひと)を間諜(いわゆるスパイ)として用い、これを『志能備(しのび)』と呼んだと伝えられる地域もあるのだとか。

忍術を使う忍者は源平時代以後の日本で発祥したもので、日本各地で71の流派が文献上に見られるのだそう。うーん、伊賀・甲賀・根来…くらいしか思うつきません…。

まあそういう日本各地の忍者集団が、室町時代から戦国時代、江戸時代にかけて、ある集団は大名や領主に仕え、またある集団は独立した傭兵的に、戦場で戦ったようです。

江戸時代に入ってからは主に諜報活動に従事していたようですが、当然隠密活動ですから歴史の表舞台に現れることはなく、松尾芭蕉や葛飾北斎が実は忍者だったなんて説があったりもするのだそう。つまり旅をしながら諜報活動をしていたのでは、ということですね。

因みに秘密や隠し事を暴いて明るみに出すことを報道用語で『すっぱ抜く』と言いますが、これは前述の忍者の異名である素破が語源なのだとか。

歴史上の忍者の最後の活動は、ペリーの黒船来航の際の船上パーティーに潜入し、パン・タバコ・蝋燭・便箋を持ち帰ったことなのだそう。なんか地味~に思えたりも…。

海外でも『Ninja』は普通に知られる存在ですが、忍者が登場する最初の海外作品は『007は二度死ぬ』なのだそう。

日本ではもちろん古くから忍者が活躍する小説や映画やドラマ、コミックやアニメがあるわけですが、最近では『NARUTO』とかで忍者を知る少年少女たちが多いのではないでしょうか。『NARUTO』は海外でも人気があるそうですから…。

僕はといえば、『仮面の忍者赤影』で忍者というものを知りました…。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科モヨウシノビハゼ属モヨウシノビハゼ Echinogobius hayashii 20年7月6日 沖縄島新里〉

学名種小名は『林氏の』の意。

本種に最初に和名をつけた魚類学者の林公義に因んでいます。

本種は砂底に生息し、危険を感じると孔の中に逃げ込みますが、テッポウエビ類との共生関係はありません。

そのため孔の様式も違うのだとか。共生ハゼの孔が砂底に対して斜めに伸びていくのに対して、本種の孔は垂直に伸びているのだそうです。

 

 

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最初に巻いたのは女神(ハチマキダテハゼ)

2020-04-07 18:59:39 | ハゼ科

本日の最低気温は16℃。そしてこの気温を記録したのはお昼の12時台…。ぐぐっと冷えたやんばるでした。

風も北寄りで雨交じり。久しぶりにエキジット後に寒さを感じた一日でした。

明日からは気温の方はまた上がりそうですが、空模様は短い周期で変化しそうです。

風は北東。雨のち曇。

■■

『古事記』や『日本書紀』に記されている『岩戸隠れ』の神話。天照大神が天岩戸に隠れて世界が暗闇になったというエピソードですね。

そのとき活躍したのが『天鈿女命(アマノウズメノミコト)』。芸能の女神であり、世界最古の踊り子です。まあエロティック過ぎて詳細は書けませんが、『天岩戸』の前で踊って天照大神の気を引いて、その結果として世界に再び光が戻ったのだそうで。

そのとき、額に蔦を巻いた衣装で踊ったのだとかで、これが鉢巻の起源だと言われているのだそう。

これは神話ですが、実際にも古墳時代の出土品に鉢巻はあるのだそうで、自然の植物を巫女などが髪に巻いて神々を招く際に装束として用いたと考えられているのだとか。

現在の鉢巻とはかなり違いますねぇ…。

今僕らがイメージする鉢巻は、鎌倉時代の中期頃からのものなのだそう。

その頃には武士が、烏帽子の上から鉢巻を締め、その上に兜をかぶっていたのだとか。これには兜がずれないように抑える効果があったのだそう。同時に精神統一の目的もあったのだそうです。

兜をかぶるということはもちろん戦闘時のことですから、精神統一が必要だったのでしょうね。

鉢巻の『鉢』とは、僧侶が托鉢のときに用いる円形の深い容器のことなのだそうですが、頭蓋骨とその容器の形が似ていることから、頭蓋骨のことも『鉢』と言っていたのだとか。

『鉢=頭蓋骨』に巻くので、『鉢巻』となったようです。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ダテハゼ属ハチマキダテハゼ Amblyeleotris diagonalis 20年2月19日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『斜行の、対角の』の意。

頭と体にある褐色斜走帯のことを表しているのでしょうか。

 

 

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ぼんやりとみえるさま(ボンボリイソハゼ)

2020-02-18 19:13:32 | ハゼ科

寒気の南下に伴い気温がぐぐっと下がり、この冬一番の寒さになった本日のやんばるです。

昨日から北寄りの風が強まり、海況もハードな感じなっています。

この寒さは明日の朝までのようで、明日の日中には冬型気圧配置もくずれ、風もゆるまるよう。

さらに明後日以降はまた暖かい日になり、週末から来週にかけて続いていきそうです。

風は強めの北。曇り時々弱雨。

■■

『雪洞』

何と読むか解りますでしょうか。『ぼんぼり』と読みます。「あかりをつけましょぼんぼりに~♪」の『ぼんぼり』です。

紙や絹のおおいがある手燭、あるいは柄のついた行灯のことですね。

でも茶道を嗜まれている方なら、『せっとう』と読まれたかもしれません。お茶の道具でそういう名称のものがありますから。

というか、茶道具の『雪洞(せっとう)』に形状や構造が似ているので、灯具の『ぼんぼり』に『雪洞』の字が宛てられるようになったのだそうです。

『ぼんぼり』という言葉は、江戸時代に『ぼんやりとみえるさま、はっきりとしないさま』を表す言葉だったのだとか。

後に、木などで枠を作り紙や絹で枠をおおい、その内部で油やろうそくを灯す灯具、つまり『ぼんやりと周りがみえる明かり』のことを『ぼんぼり』と呼ぶようになったよう。

また、『ぼんぼり』はお祭りや宗教的な行事において、重要な灯具として用いられているのだとか。

お盆のときに仏壇に飾られる『ぼんぼり』は、帰ってくるご先祖様が迷わないための目印として用いられているのだそう。

前述のひな祭りは桃の節句とも言われますが、もともとは上巳(じょうし)の節句と言われ忌み日とされていたのだとか。この日に災いを避けるため、自分の身代わりとして穢れを移した人形を川に流す風習があり、この人形がひな人形の原形であると言われているのだそう。

現在のひな祭りは江戸時代後期の結婚式の様子を表したもので、当時の式は夜の9時~11時くらいに行われていたので、お内裏様とお雛様の隣に『ぼんぼり』が置かれます。

ひな人形の下には緋毛氈が敷かれますが、これには魔除けの意味があるのだとか。つまりひな祭りには『女の子の成長を祝う』という意味だけではなく、『災いをさける、穢れをはらう』という元々の意味も残っているのだそう。

そういう意味でも『ぼんぼり』が用いられているのかもしれませんね。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属ボンボリイソハゼ Eviota ancora 20年1月7日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『フック・碇』の意。

目の後ろの淡いオレンジ斑の形が由来です。

 

 

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あかねさす(アカネダルマハゼ)

2020-01-14 18:35:35 | ハゼ科

本日は、というか本日もぽかぽか陽気な空模様になったやんばるです。

インターバルもスーツのままのんびり過ごせますが、油断してると顔がヒリヒリすることに…。

もう冬は終わってしまったのかな、とか思えてしまう感じの日が続いてます。

まあ、次の週末にはこの冬一番の寒気が沖縄地方にやってくるそうですが…。

風は東。晴天。

■■

『あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る』

万葉集のなかの有名な一首。額田王が詠んだ歌です。

茜色の、紫の野を行き、天皇の御料地を歩いているときに、そんなに袖を振らないでよあなた、野守が見ているかもしれないのに。って感じの歌。

『標野』っていうのが御料地(天皇の直轄地)ですね。『野守』はその御料地の番人。御料地は一般人の立ち入り禁止ですから。『君』というのは大海人皇子のことで、後の天武天皇のこと。

つまり額田王が、当時の天皇である天智天皇の御料地で、「私に向かってそんなに袖を振らないで」と大海人皇子に言っている、という歌なわけです。

どうしてそんなことを言うのかというと、『袖を振る』という行為が、ただ腕を振るという動作のことを指しているわけではないから。この時代、袖を振るという行為は恋しい人の魂を自分の方に引き寄せるという、ある意味呪術的な行為でして、つまりは熱愛の仕草なのです。今でいうところの投げキッス的なことでしょうか。

そしてこの二人の関係が実に微妙でして、額田王は大海人皇子の元妻なのですが、しかしながらこのときは天智天皇の妻になっています。ということは、元旦那が今の旦那の直轄地で自分に向かってまだ熱愛してるよ~ってアピールしているということですね。そりゃあ野守に見られたくないかも、と思えたり。あと付け加えておくと、大海人皇子は天智天皇の弟です。

この日は御料地で薬狩の行事が行われ、二人ともそれに参加していたわけです。で、その夜の宴でこの歌は詠まれました。公式行事ですから、当然天智天皇も参加しています。つまり天智天皇の前で、この歌は詠まれたわけです。さらには大海人皇子が返歌として、「まだあなたのことが好き好き大好き~」的な歌を詠んだりしています。もちろんこれも天智天皇の前で。

何というか、万葉の人たちは非常におおらかな恋愛観を持っていたのでしょうか。この三人の関係性はどうなっていたのでしょうね…。

茜色は太陽の色。明治政府が制定した日の丸の旗の赤は、茜色だったのだそう。つる性多年生植物のアカネの根を染料に染めた色です。その根は赤く『赤根』が転じて『茜』になったのだとか。

夕焼けの空や赤トンボをイメージしてしまう色ですね。

ただしその花の色は、白や黄色なのだそうですよ。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ダルマハゼ属アカネダルマハゼ Paragobiodon xanthosomus 19年11月18日 沖縄島新里〉

学名種小名は『黄色い体の』の意。

学名はまあその通りですね。

和名の方は、染料の茜色ではないですよね。

花の色なのでしょうか…。

 

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松の内(ホシカザリハゼ)

2020-01-07 19:25:39 | ハゼ科

1月ですが南からの風で汗ばむ陽気になった本日のやんばるです。

たっぷりの日差しで、エキジット後に風に吹かれても心地よく感じた一日でした。

明日は前線通過で、いったん平年並みの寒さになりそうですが、週末にかけてまた暖かくなりそうな予報です。

風は南東~南。晴れ。

■■

昨日から仕事始めだった方が多いのではないでしょうか。僕は昨年は大晦日まで潜り、今年は元日から潜る…というまあ普通の日が続いてる感じです。

それでも大晦日には年越しそばを食べ、元日の朝には餅を焼いて食べ、元日の夜にはおせち料理を食べ…。なんか、食べることでしか正月気分を味わってないな…。

正月のイメージはもちろん食べること以外にもありますよね。年賀状や初詣、羽根つき凧揚げ、書き初めとか。あと正月飾りなんかも。門松やしめ縄のことです。

お正月には年神様が各家を回るといわれているのだそうで、その年神様が家を見つけやすいように、家の目印として松の飾りを立てたことが門松の始まりなのだとか。

しめ縄は魔除けの意味があり、神域と俗世を区別する境界線で、年神様が訪れやすいように飾るのだそう。

我が家はすごく簡単に松だけを飾りましたけど、年神様は見つけてくれたでしょうか…。

本来の門松は松と竹と梅。松は樹齢数千年というものもあり、永遠の命の象徴なのだとか。竹は強風にも折れずに真っ直ぐ成長する姿から、誠実な心や強い意志の象徴なのだそう。梅は早春に他の花に先駆けて咲くために、出世や開運の象徴なのだそうです。

ところで、正月飾りはいつ外すのでしょうか。

一般的には、1月7日までが松の内とされ、それまでは正月飾りを飾ったままにするのだそう。つまり今日まで飾り、明日には外すということでしょうか。正月飾りをされている方はお忘れなく。

といっても、地域によっては15日まで飾るそうですけど。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科クツワハゼ属ホシカザリハゼ Istigobius decoratus 19年11月18日 沖縄島新里〉

学名種小名は『飾られた』の意。

星が飾り付けられたハゼ…ですね。

 

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HAPPY NEW YEAR 2020

2020-01-01 06:37:28 | ハゼ科

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

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地名→人名→地名…(ミナミダテハゼ)

2019-12-10 20:15:40 | ハゼ科

日差したっぷり、風はゆるやか…。気持ちの良い陽気になった本日のやんばるです。

明日はいったん雨交じりになりそうですが、明後日からは晴れベースの暖かな日が続きそう。

週末から週明けには夏日になるかも…な予報になってます。

風は北東~東。晴れ。

■■

『小笠原諸島』

民間人が居住する父島と母島の2島を含む、30余の島々からなる東京都小笠原村の行政区域。

まあ、多くの方がよくご存じの場所でしょう。2011年にはユネスコの世界自然遺産に登録されましたし。

日本で唯一生物地理区の区分でオセアニア区に属し、形成以来ずっと大陸から隔絶していたために『東洋のガラパゴス』と呼ばれるほどに独自の進化を遂げた貴重な動植物が生息する場所です。

また、日本では当地沖縄とこの小笠原諸島だけがコーヒーを栽培していたりも。

この『小笠原諸島』の『小笠原』は、実は人名、つまり名字に由来しているのだとか。

1593年、信濃小笠原氏の小笠原貞頼が、伊豆諸島南東で3つの無人島を発見したと『巽無人島記』に記述されいるのだそう。ただしその記述内容はかなり信憑性が低いようですが。

しかしその後、1727年に貞頼の子孫を自称する小笠原貞任なる人物が、貞頼の探検事実の確認と島の領有権を幕府に求めたのだとか。最終的にはこの訴えは却下され、さらには貞頼の実在さえも否定されたようですが、これ以降件の島は小笠原島と呼ばれるようになったのだそう。

そして幕末、米国との間で小笠原諸島の領有問題が発生したとき、幕府はこの島は16世紀末に小笠原貞頼が発見した島で昔から小笠原島と呼ばれていると主張し、以後日本領となったのだとか。

一度は完全否定しておきながら…って感じですけど、まあ外交術ということでしょうか。

貞頼という人物は実在したことは確かなようですが、小笠原の発見については伝承の域をでないとされているそうです。

ところで貞頼の信濃小笠原一族ですが、元をたどれば清和源氏の一族なのだとか。

中世、その一族が甲斐源氏として今の山梨県に広がっていたそうで、そのなかの小笠原という地名に住んだ一族が小笠原氏を名乗ったのだそう。

あれ、地名の由来を辿ると人名に繋がり、さらにそれをたどると結局地名に行き着いてしまいました…。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ダテハゼ属ミナミダテハゼ Amblyeleotris ogasawarensis 19年10月7日 沖縄島安和〉

学名種小名は『小笠原諸島の』の意。

タイプ産地が小笠原諸島父島二見港付近の海岸であることに因んでいます。

地名から人名へ、そして地名へ、さらにそこから魚名へ、って感じですか…。

 

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自由形は本当に自由な感じ(オヨギベニハゼ)

2019-11-12 20:25:58 | ハゼ科

気持ちの良い秋の青空、乾いた風が心地よかった本日のやんばるです。

週末まではこんな空が続きそうな予報です。

台風25号が発生したり、26号が発生しそうだったり、11月なのにねぇ…。

まあ、どちらも沖縄島には近づくことはないようですが。

風は北東。快晴。

■■

ほぼ全ての動物は、潜在的に泳ぐことが出来るとされているのだとか。

全ての動物はそもそも水中を泳ぐ動物から進化したわけですから、違和感は感じません。陸上で暮らす動物も、泳ぐ動物が進化の過程でその形態を変化させて陸上に進出したわけですから。

しかしヒトやゴリラなどの霊長類は、他の動物と比較して相対的に泳ぎがあまり得意ではないと言われているのだそう。まあ、個人的には納得できるかな。あんまり泳ぎに適した身体構造をしているとは思えませんから。ちなみに水中を最も速く泳ぐ哺乳類はシャチで、その最高速は時速80km。最も速く泳ぐ動物はカジキマグロで、時速100kmを超えるのだそうです。そして人間が泳ぐ速度は、時速6.5kmくらいだそうで…。

それでも人類は太古の昔、それこそ二足歩行を始めた原始時代から泳いでいたようです。

古代ギリシャ時代の彫刻や絵画からは水泳が盛んであったことがわかるものがあり、古代ローマ時代には文化人の条件として文字が読めることと並んで水泳が出来ることが必要とされていたのだとか。

また古代エジプトや古代中国では兵士の訓練に水泳が取り入れられていたという記録があるのだそう。

現代でも水泳は盛んで、競泳はオリンピック種目になってますよね。第一回のアテネオリンピックからの種目です。

しかしその競泳の中の自由形は現在とは違っていて『平泳ぎ』だったのだとか。当時は『平泳ぎ』が最も速い泳ぎ方だったということ。

その後、背泳ぎで泳ぐ選手が出てきて、これが最速に。そしてさらにクロールが登場して、以後クロールが自由形の主流になったのだそう。

したがって、クロールよりも速い泳法が現れれば、またそれが主流になるかもしれないのです。

実際に自由形のルールには泳法は指定されていません。それどころか、レース中に泳法を変えてもいいのだとか。

本当に自由な感じですね。

2000年のシドニー五輪では、オーストラリア代表の選手が100m自由形リレーで最後の10mをドルフィンクロールという新泳法で泳ぎ、世界記録を更新したのだそうですよ。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ベニハゼ属オヨギベニハゼ Trimma taylori 19年9月27日 沖縄島安和〉

学名種小名は『Taylor氏の』の意。

アメリカの魚類学者Leighton R.Taylor,Jr.に因んでいます。

画像の個体はアオギハゼの群れに一個体だけ紛れ込んでいました。

アオギハゼと一緒に背泳ぎしてました…。

 

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リン酸化(ハナグロイソハゼ)

2019-10-29 20:18:40 | ハゼ科

早朝というか未明に前線が通過したようですが、朝には雨は上がり、日中は気持ちの良い晴れ空だった本日のやんばるです。

風も朝には北寄りになっていて、涼風。まあそれでも夏日にはなりましたけど。

今週も週間予報には雨アイコンは見当たらず、夏日が続きそうな予報です。

風は概ね北。晴れ。

■■

ときどきふと思ったりします…。

例えば1錠飲めば、1時間眠っただけで7時間眠ったのと同じくらい脳と体が休まる、そんな薬ってできないものかなぁ…、なんて。

自他ともに認めるロングスリーパーの僕は、毎日7~8時間眠らないとすぐ寝不足になってしまったりするのです。これが1時間で済むのなら、残りの時間を別のことに使えるのに。まあ、遊ぶことに使うんですけど…。

人間のみならず、多くの動物が睡眠をとりますね。犬猫や鳥や魚や、クラゲや線虫までも。しかしなぜ動物が睡眠を必要としているのか、今の科学ではまだはっきりと解っていないのだとか。

特に人の睡眠にはほかの動物にはない特徴があって、それは睡眠をまとめてとること。眠っている間は意識を失い、危険に即座に対応できない状態になるのにも関わらず。脳の巨大化と長く深い眠りは『共進化』したとする説もあるそうですが、推測の域を出ていないのだそう。

睡眠・覚醒は二つの仕組みによって制御されているのだとか。一つは『体内時計』。遺伝子から物質、細胞、臓器、個体レベルで解明が進み、時計遺伝子の発見に対しては、2017年のノーベル生理学・医学賞が授与されています。

もう一つは『睡眠恒常性』。これは要するに起きていると眠気がたまっていき、眠るとそれが解消されるという日常的に感じている仕組みのこと。最近の研究によると、これは脳のシナプスに局在しているタンパク質のリン酸化が進むことによって睡眠欲求が増し、眠ることによってリン酸化が阻害され睡眠欲求も減るのだそう。

つまり『眠気』の正体は、脳のシナプスのリン酸化ということのよう。そしてこれは、大事な記憶と些末な記憶の振り分けに関係しているのだそうです。

こういういろいろなことが解り始めているようですが、それでもまだ、『我々は何のために眠るのか』の答えに辿り着いてはいないのだとか。

もっと睡眠に関する詳細が解明されれば、前述のような薬が出来たりもしますかねぇ…。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属ハナグロイソハゼ Eviota shimadai 19年9月12日 沖縄島安和〉

リン酸化が進行しているのかも…。

もっともあくびの作用は覚醒作用だけではありませんが。

魚の場合は、オス同士で争う前やケンカ中にあくびをしていると報告されています。

強いストレスや不安をもたらす行動の前にあくびをしているのだそうです。

 

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背中に烏帽子(ツマグロサンカクハゼ)

2019-10-22 21:30:50 | ハゼ科

前半は雨交じり、後半は晴れベースだった本日のやんばるです。

台風が置いていったうねりがまだ少し残っている感じです。まあ、少しですけど。

数日間北寄りの風が続いてましたが、明日からは南寄りの風になるようで、気温もその分上昇するみたい。

明日からの空模様は晴れ時々曇りで、このアイコンがズラ~と一週間並んでいる週間天気予報になってます。

明日あたり新たな熱帯低気圧が発生しそうですが、今のところこれは台風にはならない予想です。

風は北東。曇のち雨、のち晴れ間。

■■

『エボシ岩が遠くにみえる 涙あふれてかすんでる』

とこれは『チャコの海岸物語』の歌詞。1982年1月21日リリースの、サザンオールスターズの14枚目のシングルです。

当時僕は中学生でしたが、この歌で初めて『エボシ』という言葉を覚えたような気がします。まあそれまでにも『エボシ』という言葉を耳にはしていたでしょうけど、まったく印象には残っていなかったわけです。

神奈川県茅ケ崎市の沖合1200m付近に姥島という無人の岩礁群があるのだそう。この中の最大の岩礁が『エボシ岩』すなわち『烏帽子岩』と呼ばれています。もちろんその岩礁が『烏帽子』の形をしているからです。

烏帽子とは、平安時代から近代にかけて和装での礼服着装の際に成人男性が被った帽子のこと。ただし例外的に白拍子などの女性が被ることも。

衣装の格式や着装者の身分によっていくつかの種類があり、厳格に使い分けられたのだとか。

因みに『烏帽子岩』の『烏帽子』は『立烏帽子』。時代劇なんかでお公家さんが被っているようなのですね。『烏帽子』の中では最も格式が高いのだそうです。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科サンカクハゼ属ツマグロサンカクハゼ Fusigobius melacron 19年8月28日 沖縄島安和〉

画像はまだ幼い個体。

ヒレフリサンカクハゼと近縁で、姿もよく似た本種ですが、第1背鰭が烏帽子形なのが特徴。

学名種小名は『黒い先端』の意。

烏帽子形の背鰭の上半分が黒いところからでしょう。この烏帽子も立烏帽子ですね。

ところで烏帽子は『えぼうし』の音変化で、烏塗(くろぬり)の帽子の意味なのだとか。

つまり第1背鰭は形だけではなくて色も烏帽子。学名にも黒が入ってますし、『エボシサンカクハゼ』なんて名前でもよかったのでは…、とか思えたりも…。

 

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