Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

水中で引く(ツマジロオコゼ)

2017-09-25 18:50:05 | ハオコゼ科

空模様は曇ベースだった本日のやんばるです。

前半は雲の合間から鋭い日差し、後半はムシムシときどき雨…という感じでした。

台風の後カクンっと下がった水温もすっかり戻り、湾内のポイントでさえ綺麗な透明度。

陸上は真夏日で、いい感じのコンディションが続いてます。

風は南西。曇ときどき晴れ、のちときどき雨。

■■

その昔、小野妹子が隋から帰国した際、同行した答礼使が持参した貢ぎ物には、紅白の麻紐が結ばれていたのだとか。

そこから、宮廷への献上品には紅白の麻紐で結ぶ習慣が生まれたのだそう。

その後、室町時代後期に現代のような和紙をこより状にして糊で固めたもの、つまり和紙でできた紐のようなものになったのだとか。

様々な結び方があり、色やその組み合わせにもそれぞれの意味がありますから、間違わないように注意しないと…。

『水引』のことですよ。

『水引』は、祝儀や不祝儀の際に贈答品や封筒につけられる飾り紐のこと。

『水引』という名称は、まだそれが麻紐だった頃、着色水に浸して引きながら染めたことに由来しているのだとか。

その着色技法が名前になったということですね。

■■

さて…

〈ハオコゼ科ツマジロオコゼ属ツマジロオコゼ Ablabys taenianotus 17年8月14日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は、『紐の背・リボンの背』の意。

紐のような背あるいはリボンのような背、ということでしょうか。

まあ、どちらにしても特徴的な背鰭のことなのでしょうね。

背中に紐をつけた本種。といっても水引のように結ばれてはいませんが。

背にリボンを配したということなら、バックリボンのコーデですから、オシャンティな子なのかも…。

 

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遁術…(ツマジロオコゼ)

2016-09-09 19:58:49 | ハオコゼ科

とりあえずウエットスーツを着てからでないと外に出る気にならない……

そんな豪雨で始まった本日のやんばるです。

滝のような雨…という感じでした。

まあ、朝だけでしたけど。

雨が上がると風が強まる…、というパターンになるかと思ったりもしましたがそうはならず、海は安定してました。

風は南のち北東。強雨のち曇。

〈ハオコゼ科ツマジロオコゼ属ツマジロオコゼ Ablabys taenianotus 16年7月19日 沖縄島安和〉

どこにいるか、判りますでしょうか?

頭が隠れていると、かなり判りづらいですね。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

ちぎれた海藻類が溜まっているところに潜り込んでいたのですが、保護色になってますか。

あるいはそこには似たような形の枯れ葉等も混じってましたから、隠蔽擬態でしょうか。

あるいは風景に溶け込んでいるという方法に目を向けるなら、カモフラージュなのかもしれません。

何にしても、こういうことを考えるときいつも気になるのが、自身はどこまで自分の体色を認識しているのかということ。

認識していなければ、保護色であっても隠蔽擬態であってもカモフラージュであっても、うまく機能しないように思えるのですが。

認識しているとすれば、どうやって知るのでしょうか。

どの段階で知るのでしょうか。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

あるいは本種に関しては、自身はそういったことはまったく意識していないのかも、とも思えたり。

体色や形や、目立つ・目立たないじゃなく、ただ潜むという行動そのものだけを意識しているのかも。

とりあえず隠れることが、自身の生存率を高めるのだということを認識しているという意味で。

つまり忍者の遁術のような感じ……かな。

 

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ウンケー(ツマジロオコゼ)

2008-08-13 19:36:14 | ハオコゼ科

浅場にうねりあり、な本日の沖縄島です。

熱帯低気圧の影響でしょうかね? まあ台風になる前に(あるいはならずに)遠ざかりそうな気配ですが。

風向きは今一つよろしくありませんでしたが、風速が強くなかったのでこってり潜れてます。

全国的にお盆ですねえ。

沖縄も今日からお盆です。今日がウンケー、明日がナカヌヒー、明後日がウークイです。

って沖縄のお盆はそれぞれの日に名前がついてます。

海からの帰りに道ジュネにも出会いました。エイサー踊りの練り歩きで、お盆の風物詩です。

たぶん夜にも、エイサーの三線と太鼓の音がどこからともなく聞こえてくると思います。

風はゆるい南西から南。晴れ、一時雨。

080813

〈ハオコゼ科ツマジロオコゼ属ツマジロオコゼ(Ablabys taenianotus) 08年7月9日 沖縄島ホーシュー〉

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