Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

HAPPY NEW YEAR 2024

2023-12-31 22:20:24 | ヨウジウオ科

I wish you a Happy New Year.

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軽い扉(ベニヒロハオウギガニ)

2023-10-01 19:55:10 | エビ・カニ類

9月の末日に滑り込むように台風14号が発生し、9月の台風発生数の最低値更新にはなりませんでした。

14号は、今のところ沖縄島には大きな影響はない予報進路になっています。

適度にうねりが入って掻き回されるような感じならいいのですが……。

台風の発生数は更新されませんでしたけど、9月の平均気温はこれまで最高だった2012年を上回り、観測史上最も熱い9月になったのだとか。

当地も日中はまだまだ真夏感がたっぷりある感じ。

ただオオシマゼミ(秋のセミ)の声も聞こえだして、まあ、季節はそれなりに進んでいるのかなって感じもしたり……。

風は北東。雨のち晴天。

■■

『扇』

あおいで風を出す折りたたみ式の道具。儀式・舞などにも使う道具。

『おうぎ』という言葉は、『あおぐ』という動詞が名詞化したものなのだとか。

『扇』という漢字は、本来『軽い扉』を意味するのだそう。羽のように軽い戸(扉)ということでしょうか。

それが転じて『うちわ』のことを言うようになったのだとか。

扉を開閉して風をおこすようなイメージでしょうか……。

日本においては『万葉集』や『続日本紀』に『扇』とい言葉が記載されているのだそうですが、これは中国式の団扇のことなのだそう。

つまり折りたためないやつですね。

折りたたみ式の扇の起源は諸説あるようですが、平安時代前期にはすでに現在のような扇が存在していたのだとか。

一説によると第14代仲哀天皇の皇后である神功皇后が、朝鮮出征のときに蝙蝠を見てその羽にならったとする逸話があるのだそう。

なんにしても室町時代には大衆化し、江戸時代には能や茶道などの芸術を通して、社会的・世俗的そして宗教的な分野にまで用いられるようになったようです。

まだまだ暑い毎日。鞄に扇を忍ばせておくのも良いのではないでしょうか。

まあ、今はポータブルファンやネッククーラーなんでしょうけど……。

■■

さて、扇といえば……

〈オウギガニ科ヒロハオウギガニ属ベニヒロハオウギガニ Lophozozymus pulchellus 23年6月8日 沖縄島安和〉

学名種小名は『かわいい、愛らしい』の意。

小さくて愛らしいカニです。

 

 

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西方からの香辛料(アジアコショウダイ)

2023-08-11 19:23:17 | イサキ科

台風が過ぎ去って再び灼熱~な暑さになった本日のやんばるです。

風はごくごくゆるやかで、風向がよく分からないほど……。

明日もこんな風が続きそうな感じ。もちろん不満は全くありませんが。

夕刻の通り雨が気持ちよかった一日でした。

風は非常にゆるやかな南~西、のち北。晴れ一時雨。

■■

『胡椒』

コショウ科コショウ属のつる性植物の1種。またはその果実を原料とする香辛料のこと。

インドが原産ですが、世界中の熱帯域で広く栽培されているのだとか。最もよく使われる香辛料の一つであるため『スパイスの王様』とも呼ばれているのだそう。

また最も古い香辛料の一つで、紀元前のインドの医学書や古代ローマの記録にもその名前が登場しているのだとか。

果実にはアルカロイドであるピペリンが含まれていて、薬効を期待した料理や外用薬に使われることもあるのだそう。

日本には中国を経て伝来したために、中国での呼び名である『胡椒』がそのまま使用されることになったのだとか。

胡椒の『椒』は小さな実を意味し、『胡』は西方の異民族を意味するのだそうで、つまり『胡椒』は西方から伝来した香辛料という意味になるのだそう。

ところで日本ではトウガラシが伝来したときに胡椒の一種とされていたのだとか。そのため現在でも九州地方を中心に唐辛子を『胡椒』と呼ぶことがあるのだそうです。

当地でも沖縄そばに欠かせない調味料である『コーレーグース』は島とうがらしを泡盛に漬け込んだもので、漢字では『高麗胡椒』と書きます。

■■

さて、コショウといえば……

〈イサキ科コショウダイ属アジアコショウダイ Plectorhinchus picus 23年5月25日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名のpicusは、ローマの古い農耕の神の息子の名に因んでいます。

あるいはこの語には鳥のキツツキの意味もあります。

和名のコショウには、胡椒の他に小姓に由来するという説もあるのだそうです。

 

 

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浸かる……(アオモンツガルウミウシ)

2023-07-05 20:11:59 | ウミウシ

晴天続き、灼熱続きのやんばるです。

日中にスコール系の雨に出会わないので、何をしても汗が噴き出る毎日です。

強めの南西風が吹く日が続いてます。で、半島北側のポイントへ。

晴天、南風、そして台風なしの日が続くと、北側のポイントは楽園化が日増しに強くなってたり……。

一週間予報でも晴れマークが並んでますので、この先も水中の楽園化が進みそうです。

風は南西。晴天。

■■

『Be water my friend(水になれ、友よ)』

武道家ブルース・リーの言葉です。

ブルース・リーの名言では『Don't think, feel(考えるな、感じろ)』の方が有名ですけど、僕はこっちの方が好きなんです。

全文はこうです。

『Empty your mind.(脳裏を空にするんだ)

 Be formless, shapeless like water.(水のように変幻自在になれ)

 If you put water into a cup, it becomes the cup.(カップの中ではカップの形に)

 You put water into a bottle, it becomes the bottle.(ボトルの中ではボトルの形に)

 You put it in a teapot, it becomes the teapot.(ポットの中ではポットの形になれ)

 Now, water can flow or it can crash.(そうすれば、流れることも出来るし、砕くことも出来る)

 Be water my friend.(水になれ、友よ)』

ブルース・リーの哲学が集約された名言ではないでしょうか。

まあ僕は肉体的にも精神的にも水になる域にはほど遠く。せいぜい連日海に浸かって酷暑を乗りきるしかないですけど……。

そういえば……

青森県の西部をさす地域呼称で『津軽』という言葉がありますけれど、その語源は『浸かる(漬かる)』なのだとか。

この地域が岩木川流域の湿地地帯で、『浸かる(漬かる)』ような場所であったことが由来なのだそうです。

■■

さて、津軽といえば……

〈ネコジタウミウシ科ツガルウミウシ属アオモンツガルウミウシ Trapania palmula 23年4月28日 沖縄島安和〉

学名種小名は『手のひら』の意。

指状突起のブルーがきれいなウミウシです。

 

 

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ハレの笠(ユビノウハナガサウミウシ)

2023-06-19 18:30:15 | ウミウシ

どんより曇り空で始まり、お昼前後は雨交じり、午後の遅くは晴れ間も見られた本日のやんばるです。

梅雨末期の激しい雷雨になりそうな予報でしたけど、そんな感じにはなりませんでした。

週間予報を見ると週末辺りから晴れアイコンが。

土曜日以降に太平洋高気圧が張り出すそうで、そのタイミングで梅雨明けになりそうです。

風は強めの南西~西。曇ときどき雨、のち晴れ間。

■■

『花笠』

装飾された笠または傘のこと。伝統芸能や祭礼の踊りの衣装として、全国の数多くの地域で用いられているのだとか。

奉納舞踊や伝統芸能では、神の依り代となる踊り手は被り物で頭部全体を覆ったり、仮面で顔を覆ったり、厚化粧をしたりして、非日常の状態で踊るのだそう。

このような非日常は、日本人の伝統的な世界観の一つで『ハレ』と呼ばれるのだとか。

『晴れの舞台』や『晴れ着』の『ハレ』ですね。

花笠も被ると顔が隠れることから、踊り手が神の依り代になるという意味合いがあると考えられているのだそう。

一方、笠を疫病神の神座であると考える例もあるのだとか。

花笠そのものを神の依り代と見なし、花笠に悪霊を取り憑かせた後に、焼却したり海に流したりして悪霊退散を願うのだそう。

全国各地にある花笠。その装飾は多様性に富んでいるのだとか。当地の花笠も独特で、笠自体が蓮の花をかたどっています。

蓮の花は聖なる花とされ、地母神信仰との結びつきも強いですから、ハレの笠として相応しいように思えたりします……。

■■

さて、花笠といえば……

〈ホクヨウウミウシ科シロハナガサウミウシ属ユビノウハナガサウミウシ Tritoniopsis elegans 23年4月18日 沖縄島安和〉

学名種は『優雅な、美麗な』の意。

どこか晴れ着と通じるような気もしたり……。

ユビノウトサカを食するウミウシなのだそうです。

 

 

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