村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

戊戌ツチノエイヌの初釜

2018-01-16 23:05:02 | 茶事 茶会 
戊戌ツチノエイヌの初釜
上々の天気
寒の内だがわりと暖かく
襟巻きがなくとも寒くはない

如何にもお茶の先生らしき
晴着姿の方々が集う
その華やかなことに驚く
和服は若き人も
また年を重ねても
なおその年齢ごとに優雅に輝く
もっと着物を着なくてはと思った

行きは一人だったが
途中で知りあいの先生方と
同じ時間の席入となり
ご一緒させて頂いた
手荷物と履物を預けて道場へ
川端道喜の花びら餅に濃茶を有難く頂戴し
点心とお雑煮
そこで目出度く御酒と福引
福引は外したが予定どおり
その後に薄茶
お菓子はとらやの上用饅頭と伊織の干菓子
滞りなく進行にあわせて移動し
お開きとなった

今日16日は薮入り
明日は17日でいなりの日
そして
おむすびの日




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小正月

2018-01-15 23:30:42 | Weblog
光琳の屏風に咲くや福寿草 漱石

正月には水盤に松や竹や福寿草など
目出度い草木を寄せ植えにしたものを
毎年祖母は買って飾っていた

今日は小正月

古くはこの小正月までが松の内だった
(この日まで門松を飾った)ものが、
江戸時代に徳川幕府の命により
1月7日の大正月までとされたが、
関東地方以外には広まらなかった。
この日の朝には
小豆粥を食べる習慣があった。
古くは
『土佐日記』や『枕草子』などにも、
小正月に小豆粥を食べたことが記されている。

現在でも東北地方の農村などに、
左義長の前に小豆粥を食べる習慣が
残っている地域がある。
これらの地域では、
元日から小正月の期間中に小豆
(あるいは、獣肉を含む赤い色をした食品全般)を
食することが禁忌とされている場合が多い。
(ウィキペディアより)

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小松引き

2018-01-14 23:45:14 | お勉強
さまよへる風はあれども日向ぼこ
    高浜虚子

もう芽が顔を出し始めた
貝母だ
いつも一番に新芽を伸ばす

今日はカサチカさんのおうちへ
さわわさんと
ちょっとしたお勉強

床の間に冷泉為恭の色紙が掛かっていた
小松引きの童子の画
ただし複製だそうだ




小松引きとは
平安時代、正月最初の子ねの日に、
野山に出かけ小松を引き抜いて
長寿を願ったこと。
[季] 新年。
(大辞林 第三版の解説)


小松引とは
子 (ね) の日の遊びともいわれ,
奈良・平安時代,正月初めの子の日に,
野山に出て小松を引き合った遊び。
この日は人日 (じんじつ。1月7日) と同様
若菜を食するならわしがあり,
この松も芽を食用とした。
子の日に野山へ出る行事は
唐から伝えられたもので,陰陽の静気を得,
煩悩 を除く術とされ,
正月行事の一種として行われた。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)


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和哥ゑびす

2018-01-13 23:24:18 | 短歌・俳句の事
歌学せば上達しめよ和哥ゑびす
季吟


北村季吟キタムラキギン
江戸前期・中期の国学者・俳人。
近江の人。
通称は久助、号は七松子・拾穂軒・湖月亭等。
俳諧を松永貞徳に、
歌学を飛鳥井雅章等に学ぶ。
烏丸光広に推され幕府に仕官し、
長男湖春とともに歌学方となる。
法印に叙せられた。
宝永2年(1705)歿、82才。
(美術人名辞典の解説)

このところ寒いので
用事のない日は寝ている
きのうは久しぶりに
内科のクリニックへ行って
胃薬などもらってきた
前回の血液検査の結果は
コレステロール値が高めで
鉄分が低く
すぐ横になりたくなるのはそのせいか
もしくは怠け者かだが
まあ
そういう日もあるさ




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椿と山茶花の違いは

2018-01-12 23:05:23 | Weblog
折り取つて日向に赤し寒椿 水巴

炉開きの頃は
探し求めた椿も
次々と咲き始めた
庭にはいくつかの椿の木がある
一番古い木は明石潟だ
もう六十年以上経っている
そのせいか最近あまり花を咲かせない


ツバキとサザンカを
見分けられないとお弟子様が言う


まず花の散り方 
ツバキの品種によっては
散るものもあるが
ツバキは
萼と雌しべだけを木に残して
丸ごと落ちる

サザンカは
花びらが個々に散る

ツバキの蕊の違い
ツバキは
雄しべの花糸が下半分くらい
くっついているが

サザンカは
花糸がくっつかない
バラバラしてる

開花の仕方
ツバキは
花は完全には平開しない

サザンカは
ほとんど完全に平開する


ツバキの子房には
毛がないが
(ワビスケには子房に毛があるものもある)

サザンカ
(カンツバキ・ハルサザンカを含む)
の子房には
毛がある

ツバキは葉柄に
毛が生えない
(ユキツバキの葉柄には毛がある)

 サザンカは
葉柄に毛が生える


ウィキペディアにあった



薬がなくなっていつもの診療所へ
前回の血液検査の結果は
コレステロールが多く
鉄分が少ない
どうりで
疲れ気味なのはそのせいか
いやいやほんとは
ナマケモノ




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渡辺清筆 鴛鴦

2018-01-11 23:11:32 | 茶道具、古美術、骨董
お謡のお稽古に出かけたが
写真を撮るのを忘れた
写真は昨日寄付に掛けた軸
渡辺清筆の鴛鴦の画
雪が笹に積もり寒そうだ

鴛鴦オシの羽に薄雪つもる静さよ 正岡子規


オシドリは
東アジアに分布する。
日本では北海道や本州中部以北で繁殖し、
冬季になると本州以南へ南下し越冬する。
オシドリは一般的に漂鳥であるが、
冬鳥のように冬期に国外から
渡って来ることもある。
(ウィキペディアより)


筆者は渡辺清
江戸後期の画家。
尾張生。
別号に周渓・雪朝。
初め狩野派を学ぶが、
のち土佐光貞・田中訥言に就き、
復興大和派の画家として知られた。
文久元年(1861)歿、84才。
(美術人名辞典ヨリ)


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阪正臣の懐紙・社頭杉

2018-01-10 23:08:21 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜初稽古
風邪やインフルエンザで四名もお休み
社頭杉という
阪正臣の懐紙を掛けた


阪正臣 ばん-まさおみ
1855-1931 
明治-昭和時代前期の歌人,書家。
安政2年3月23日生まれ。
権田直助,高崎正風(まさかぜ)にまなぶ。
宮内省にはいり,華族女学校教授
,御歌所寄人をつとめる。
優雅な仮名をかき,
女学校用習字教科書に筆をとった。
「樅屋(もみのや)全集」がある。
昭和6年8月26日死去。77歳。
尾張(おわり)(愛知県)出身。
号は茅田(ぼうでん),樅屋。
戸籍上の姓は坂。
(日本人名大辞典ヨリ)


内容は
社頭杉
大江正臣

神路山
あさくも晴れて
かたそぎの
ちぎぞ輝く
杉の野の間に


読むには読めたが
知らない単語が次から次

さて

かた そぎ とは
【片削▽ぎ】

片方をそぎ落とすこと。
また,そのもの。
「 -の月を昔の色と見て
/新後撰 秋下」

神社の屋根に交わしてある
千木(ちぎ)の
両端を斜めにけずり落としたもの。
(大辞林ヨリ)

ち ぎ とは
【千木・知木・鎮▽木】
神社本殿の屋根で,
両妻の破風板が屋根の上に
突き出て交差した装飾材。
本来は垂木(たるき)の端が
棟より長く突き出たもの。
のちには破風から離されて
棟の上に置かれるようになった。
氷木(ひぎ)。
(大辞林ヨリ)



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目出度き裏表

2018-01-09 23:51:51 | 紫廼茶話会
羽子板や唯にめでたきうらおもて 嵐雪


服部 嵐雪(ハットリランセツ
1654 - 1707
江戸時代前期の俳諧師。
幼名は久馬之助または久米之助、
通称は孫之丞、彦兵衛など。
別号は嵐亭治助、雪中庵、不白軒、
寒蓼斎、寒蓼庵、玄峯堂、黄落庵など。
淡路国三原郡小榎並村
(現:兵庫県南あわじ市榎列小榎列)出身。
松尾芭蕉の高弟。
雪門の祖。
(ウィキペディアより)


今日は紫兎先生の稽古始め
本席には
三条西実隆の懐紙が掛かる
見事な料紙に黒々とした墨色
堂々と伸びやかな筆跡だ
宗祇から古今伝授を受け
紹鴎に茶道を教えたといわれる



三条西実隆サンジョウニシサネタカは
[1455~1537]
室町後期の公家・歌人。
内大臣に至る。
号、聴雪、
出家して逍遥院尭空。
飛鳥井雅親に和歌を学び、
飯尾宗祇から古今伝授を受け、
古典の普及に努めた。
また、能書家としても知られる。
著「源氏物語細流抄」、
歌集「雪玉集」、
日記「実隆公記」など。
(デジタル大辞泉の解説) 






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蓬莱

2018-01-09 01:28:34 | お勉強
蓬莱に初日さし込む書院哉 漱石


[蓬莱]ホウライとは
(1) 蓬莱山の略.
中国で,仙人が住むとされる山.
(2) 蓬莱(1)をかたどった台に
縁起物を配した飾り物.
(3) 新年の祝いの飾り物.
三方に山海の産物を飾る.
(デイリーコンサイス国語ヨリ)


雨が降るかもしれない
降っても降らずとも
雨の用意して
今日は
月に一度の○○研究会

年初にはいつも
先生が
都心の方から届くという
お酒を振る舞っていただき
会員たちもご相伴するのが
まずは新年の楽しみ

あるある
床の間に二本御酒が飾ってある
日本酒は祝い事には二本と
聞いたことがある
ネットで調べてみたが
理由は色々はっきりわからない
でも日本酒が二本並んでいる姿は
不思議だ神々しくもみえる

講義の前にお菓子を食べ
お茶をのみ
少し雑談
さてお酒はいつ頂けるやら
なんとなくモヤモヤしていたが
我慢できず
ちょっと催促などしたか
もしくは
そういう視線を送ったかした結果
厚かましくも
まだ封を切っていなかった御酒を
今年も有難く味わう事ができた
ちょっと舐めるくらいと思いつつ
朱盃を重ねれば
勉強はどこへやら
今習ったことも
霧と化した

今年もあいも変わらず
好奇心と欲望には
素直に直進



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青し七草

2018-01-07 23:59:58 | 羊遊会
七草の粥は真白し
七草の
ななくさ
なづな青し七草  若山牧水


今日は人日 七草だ
朝は牛乳だけ飲んで
クマショウさんのおうちへ
今日は羊の会
正月の設えや
道具の取り合わせは
誠に御目出度い

炭付花月
濃茶付花月
貴人清次花月
無言投込花月
みんなテキパキ無駄なく動き
速やかに終わった



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寒の水

2018-01-06 23:51:18 | Weblog
見てさへや惣身にひびく寒の水 一茶


今日の予定はカットの予約のみ
また髪を短くカットしたので
寒かった
これからも暫くは寒いのだろう

寒いと
部屋から出たくない
外出したくない
寒いと何もする気がおきない
久しぶりに体重計にのったら
増えていた
ガッカリだ

写真は
きのうの茶事の干菓子
塩野だとか
さすがに繊細


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喜庵様新春茶事

2018-01-05 23:07:25 | 茶事 茶会 
確か
五日にお招きするわ
そう聞いていたのだが
暮れもお正月も何も連絡なし
多分忙しくて
今回はなさらないのかも
あまり催促するのも
厚かましいし
気にはなっていたが
ずっと静かにしていた
のだが
耐えきれず三日の夜に

「ご機嫌宜しゅう
新年のお招きはあるのでしょうか?
お伺いいたします」
とメールすると

「明日は、ただ濃、薄
お雑煮だけですが、
よかったらどうぞいらして下さい。
12:00にお待ち申し上げます。
マネ様には妹様と一緒に
どうぞと年賀状で、もうしあげました」
と返信あり
早速 わたしめ
伺いますとの返事を差し上げた

お客は
三名
喜庵様お一人で全て
おもてなし頂くとは
なんと恐縮

汲出の後
寄付の歌切を読み
いいねといいつつ露地へ出る
蹲いにはお湯の用意
床には柳
台子に皆具
新春の初茶事
晴れやかだ

最後の挨拶を終え
躙り口から外へ出ると
顔に当たるものがある
氷雨か みぞれか
まあなんと風流なこと
そう言えば
今日は小寒 
寒の入りだ

月花の愚に針たてん寒の入 芭蕉




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初御空

2018-01-04 23:46:24 | 美術館・博物館
傷一つ翳一つなき初御空  虚子

今日も予定はなかった
サカチカさんにメールすると
東博へいくというので
一緒に行くことに
手袋を忘れたが
それほど寒くないし
青空である

東博の常設展
刀剣ブームなのだろう
その展示の所はすごく混んでいた
新春の特別展示もある

国宝 古今和歌集
(元永本) 下帖
平安時代・12世紀 三井高大氏寄贈
2018年1月2日(火)~14日(日)
本館3室

重要文化財 鳥獣戯画断簡
平安時代・12世紀
2018年1月2日(火)~2月4日(日)
本館3室

国宝の「鳥獣戯画」から分かれた掛幅で、
2017年、新たに重要文化財に指定されました。
とある
このところ寝てテレビ鑑賞ばかりだったから
今日は特別
有意義な一日だった




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狸寝入や

2018-01-03 23:39:15 | 菓子
客僧の狸寝入やくすり喰   蕪村

狸寝入タヌキネイリは
都合が悪いときに
わざと寝たふりをすること

薬喰いとは
僧は勿論の事
昔は肉を食べてはいけない
それを薬だと言って
さまざまな肉を食べていたという


写真は年末の
松籟庵様の干菓子
落雁製で分福茶釜
初めて見たが
ほんとに茶釜に狸の顔
一口で食べた


狸は
しばしば村や里に姿を現すので
里のケモノと書くらしい

腕の小手にはめる手袋を
手貫タヌキといい
それをタヌキの皮で作ると良いというので
手貫タヌキはタヌキ
ふーん
化かされた気もするが・・・




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菜根譚

2018-01-02 23:20:38 | 書籍
失敗の後に
チャンス有り
  菜根譚

夕御飯をいつもの中華屋で食べようと思い
予約の電話を入れたが
お休みだった
いつも2日から始まるのだが
考えてみると
火曜日は定休日
なるほど それだ
では夕食を買いにと
近くのコンビニへ
サラダとカツ丼を買った
ちらと見た雑誌の隣に
菜根譚の
日替わりカレンダー
年始めだし
好きな菜根譚だし
千円くらいだし
ついつい籠に入れた

今日は2日
失敗の後に
チャンス有り
とある

失敗はチャンスと考えて
頭を柔らかく
ポジティブに考えよう


菜根譚サイコンタンとは
中国,明末の儒者洪応明 (字は自誠) の著。
2巻。成立年未詳。
儒教思想を根本とし老荘思想,
禅宗の説を交えた語録風の随筆。
前集に在官中の仕官保身の道を,
後集に退官後の山林閑居の楽しみを述べ,
無欲と風雅を説く。
中国よりも,日本で広く愛読された。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)

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