暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

弱者の誇り

2008-12-10 | -2008
うまく生きることができない、
ならばすぐに死ぬがいい
誰かがおまえに期待しているというのは幻想だ
おまえもわたしもおまえのたいせつな誰かも
すべてひとりのにんげんにすぎない
誰かが誰かに支えられ生きているというのは幻想だ
おまえはたったひとりの孤独な存在
死んだところで迷惑をかけ疎まれるだけ
たとい悲しまれたところでそれも一瞬のこと
おまえの死で深い爪痕が残るだろう
だがおまえが生きればもっと多くの爪痕が
誰知らぬ誰かの胸に深く深く残るかもしれない
犠牲は最小限にというのであれば
まっさきにおまえが死ぬべきだ
大丈夫、みんなはおまえを忘れるだろう
いまだって期待しているふりをしているだけ
自分に暗示をかけるのもおたがいに疲れているはずだ
だから生きるのがこわいというのなら
その弱さに辟易しているのなら
いますぐに飛び降りて死んでしまえ

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