耳を塞いで
粒子と粒子の間を行く
感覚器の狂ったぼくには
街は錯視にすぎないのだ
なぜ耳を塞ぐのか、
それは凍えているからだ
(落ちそうなほどに)
冷えた電極が脳に響く
コンセントを貸してはくれないか
電気の神による指令がなければ
ぼくはぼくにさえ動かせない
乱視がいっそうひどくなる
削ぎ落ちた耳に電極をさし
ぼくは錯視の街を行く
粒子は絶えず振動を続ける
電波は絶えず波動を伝える
びりびりと冷える、流れてゆく
三半規管もぶち抜いて
壁も天井もぼくの足元
なぜ耳を塞ぐのか、
なぜ耳を塞ぐのか
錯視はいっそうひどくなり
ぼくは電極をさした血袋
電気の神からの指令が欲しい
粒子と粒子の間を行く
感覚器の狂ったぼくには
街は錯視にすぎないのだ
なぜ耳を塞ぐのか、
それは凍えているからだ
(落ちそうなほどに)
冷えた電極が脳に響く
コンセントを貸してはくれないか
電気の神による指令がなければ
ぼくはぼくにさえ動かせない
乱視がいっそうひどくなる
削ぎ落ちた耳に電極をさし
ぼくは錯視の街を行く
粒子は絶えず振動を続ける
電波は絶えず波動を伝える
びりびりと冷える、流れてゆく
三半規管もぶち抜いて
壁も天井もぼくの足元
なぜ耳を塞ぐのか、
なぜ耳を塞ぐのか
錯視はいっそうひどくなり
ぼくは電極をさした血袋
電気の神からの指令が欲しい