一昼夜
2010-11-30 | 夢
塞がった地平線から
おおきな目がこちらを覗いている
とてもおおきく、まっ黒な瞳が
それはもしかするとなにもかもを見通していたのかもしれないが
どうしてもこちらを見ている気がしてならなかった
月の満ち欠けに合わせて
その目はまぶたを上下する
閉じている時に逃げ出したいのだが
その時はわたしも眠っているのだ
目が覚めればまたあれが見ている
くらい眼差しでこちらを見ている
閉じている地平線に向こうはなく
わたしはまたわたしの向いている正面しか知らない
後ろ側にはなにがあるのか
なにかが本当にあるのか
真っ黒な瞳をよく覗き込んでみても
やつれた顔さえ見えはしまい
なぜこちらを見つめているのだ
おまえは一体なにものなのだ
目しかなければ口はなく
ゆっくりまばたきするばかり
わたしはここから逃げ出す術を
ついに、ついに見出したのだ
真っ黒な目は無感情に
こちらをただ見やるだけ
わたしの嘘が嘘か真か
あれにとっては些末なようだ
後ろを見やる勇気もないのに
わたしはあれを罵るのだ
力いっぱい、罵るのだ
そしてまぶたが落ちた頃
わたしは怖さで眠りに落ちる
おおきな目がこちらを覗いている
とてもおおきく、まっ黒な瞳が
それはもしかするとなにもかもを見通していたのかもしれないが
どうしてもこちらを見ている気がしてならなかった
月の満ち欠けに合わせて
その目はまぶたを上下する
閉じている時に逃げ出したいのだが
その時はわたしも眠っているのだ
目が覚めればまたあれが見ている
くらい眼差しでこちらを見ている
閉じている地平線に向こうはなく
わたしはまたわたしの向いている正面しか知らない
後ろ側にはなにがあるのか
なにかが本当にあるのか
真っ黒な瞳をよく覗き込んでみても
やつれた顔さえ見えはしまい
なぜこちらを見つめているのだ
おまえは一体なにものなのだ
目しかなければ口はなく
ゆっくりまばたきするばかり
わたしはここから逃げ出す術を
ついに、ついに見出したのだ
真っ黒な目は無感情に
こちらをただ見やるだけ
わたしの嘘が嘘か真か
あれにとっては些末なようだ
後ろを見やる勇気もないのに
わたしはあれを罵るのだ
力いっぱい、罵るのだ
そしてまぶたが落ちた頃
わたしは怖さで眠りに落ちる