晴れた朝に不似合いの
茜色をした光
鋭角の光線の対角線上に
夕暮れ時の影が映る
眩い、いつも通りの並木道
前も後ろもわかりやしない
歩いているというだけで
そうだろう、下を向き
沈黙を守るひとびとよ
炊事の匂いが鼻を擽り
下水の臭いが鼻を衝く
長く伸びた影に沿えば
正しい道は遠く彼方へ
四角い林は微動だにせず
強い風に揺らめく木の葉
幾多もざわめく、蠢く木の葉
自由意志などありはしない
フラクタル幾何を描きながら
定められた軌道を刻むばかり
これは前を向いているのか
果たして後ろにいるのだろうか
そびえる林に遮られ
ただ、歩いているだけで
強い光にかき乱され
高い柱にかき乱され
前も後ろもわかりやしない
ますます伸びていくはずの影は
じりじりと重心におさめられる
どちらへ向かえば正しい道が
そこにあるというのだろう
わかるかい、ねえ、
下を向いている君よ
茜色をした光
鋭角の光線の対角線上に
夕暮れ時の影が映る
眩い、いつも通りの並木道
前も後ろもわかりやしない
歩いているというだけで
そうだろう、下を向き
沈黙を守るひとびとよ
炊事の匂いが鼻を擽り
下水の臭いが鼻を衝く
長く伸びた影に沿えば
正しい道は遠く彼方へ
四角い林は微動だにせず
強い風に揺らめく木の葉
幾多もざわめく、蠢く木の葉
自由意志などありはしない
フラクタル幾何を描きながら
定められた軌道を刻むばかり
これは前を向いているのか
果たして後ろにいるのだろうか
そびえる林に遮られ
ただ、歩いているだけで
強い光にかき乱され
高い柱にかき乱され
前も後ろもわかりやしない
ますます伸びていくはずの影は
じりじりと重心におさめられる
どちらへ向かえば正しい道が
そこにあるというのだろう
わかるかい、ねえ、
下を向いている君よ