紫色の体液が
どろり
どろりと
飛び散った
ああ、
汚れてしまった
わたしはそれを拭くでもなく
眺めていた
泣くのは誰なのか
わからない
知らない
わたしではない
それはあなた
紫色の体液が
どろり
どろり
泣くのはあなたでもなく
ならば誰が
涙は透明で
つまらないと思う
溢れる体液も
いずれ止まってしまう
どろりとした濡れたそれも
いずれからからに乾く
泣いている
飛び散った紫色が
すこしだけ潤う
また汚れてしまった
なんて悪い子
なんて汚い子
泣くのはあなたではなく
なら他に誰がいるのか
飛び散った体液と
向こう側の手足
どろり
どろり
簡単なことだよ
泣いているのは
わたしではない
わたしではない
あなたは悪い子
あなたは汚い子
また汚れてしまった
嬉しい
うれしい
あなたがまるで
わたしの世界を
包んでいるかのよう
わたしに謝っているんだね
償ってくれている
だけどもういいんだ
どろり
どろり
紫色の体液は
もうからからに乾いてしまった
いくら泣いてもだめなくらいに
くっつけても
あなたはどうせ悪い子のまま
悲しいけれど
わたしはそれを乗り越えよう
あなたの死を無駄にはしない
いろんな色の絵の具がある
どろり
どろり
悪い子
汚い子
それはだれだ
だあれだ
わたしではない
泣いている子
それはとても悪いこと
だから
わたしではない
わたしではない
わたしではない
絶対にわたしではない
たくさんの人に守られて
わたしはなんてしあわせなんだろう
虹の最後の一色は
いちばん大切な色にしよう
どろり
どろりと
飛び散った
ああ、
汚れてしまった
わたしはそれを拭くでもなく
眺めていた
泣くのは誰なのか
わからない
知らない
わたしではない
それはあなた
紫色の体液が
どろり
どろり
泣くのはあなたでもなく
ならば誰が
涙は透明で
つまらないと思う
溢れる体液も
いずれ止まってしまう
どろりとした濡れたそれも
いずれからからに乾く
泣いている
飛び散った紫色が
すこしだけ潤う
また汚れてしまった
なんて悪い子
なんて汚い子
泣くのはあなたではなく
なら他に誰がいるのか
飛び散った体液と
向こう側の手足
どろり
どろり
簡単なことだよ
泣いているのは
わたしではない
わたしではない
あなたは悪い子
あなたは汚い子
また汚れてしまった
嬉しい
うれしい
あなたがまるで
わたしの世界を
包んでいるかのよう
わたしに謝っているんだね
償ってくれている
だけどもういいんだ
どろり
どろり
紫色の体液は
もうからからに乾いてしまった
いくら泣いてもだめなくらいに
くっつけても
あなたはどうせ悪い子のまま
悲しいけれど
わたしはそれを乗り越えよう
あなたの死を無駄にはしない
いろんな色の絵の具がある
どろり
どろり
悪い子
汚い子
それはだれだ
だあれだ
わたしではない
泣いている子
それはとても悪いこと
だから
わたしではない
わたしではない
わたしではない
絶対にわたしではない
たくさんの人に守られて
わたしはなんてしあわせなんだろう
虹の最後の一色は
いちばん大切な色にしよう