ゆうらりのぼる煙の色は
遠目で見ればきれいな気がする
だけれど煙は粒子の群れ
吸い込めば死ぬし放っておけば拡散する
音波がいつまでも途切れないなら
音は固体と液体と気体を繰り返す
蒸発したそれらは上空で実を結び
わんわん降って積もるだろう
記憶は綿々と綿々と
忘れられることなく受け継がれる
系譜は一個に終結したら
永遠は生きとし生けるものを見放すはず
たちのぼる煙を見ている
降り注ぐ音を聞いている
不可視の毒を吸い込んでいる
味わうものは何もない
触れているのはまやかしそのもの
終わりの向こうで葬式があった
参列するのは黄土色の人たち
悲しむように音が降る
煙をどこかで眺めている
永遠が永遠がすべてを見放す
いくつもいくつも生えてくる
青々とした葉を茂らせた木々に
触ることもできなくなった
積もるのは音で埋もれるのは人
しとしとわんわん積もり重なり
上書き保存
上書き保存
見えなくなった先祖の山
内側から燃え盛る木々の向こうで
ゆうらりのぼる煙の色は
近くで見てもきれいに見える
気体となった怨嗟の音は
どうせ循環して降ってくる
永遠は見放した
永遠に見放した
永遠を味わって
延々と見て聞く
参列する黄土色の人たちは
もっと近くで見れば粒子の塊
目に近いくぼみから
にょろりと舌が這い出した
遠目で見ればきれいな気がする
だけれど煙は粒子の群れ
吸い込めば死ぬし放っておけば拡散する
音波がいつまでも途切れないなら
音は固体と液体と気体を繰り返す
蒸発したそれらは上空で実を結び
わんわん降って積もるだろう
記憶は綿々と綿々と
忘れられることなく受け継がれる
系譜は一個に終結したら
永遠は生きとし生けるものを見放すはず
たちのぼる煙を見ている
降り注ぐ音を聞いている
不可視の毒を吸い込んでいる
味わうものは何もない
触れているのはまやかしそのもの
終わりの向こうで葬式があった
参列するのは黄土色の人たち
悲しむように音が降る
煙をどこかで眺めている
永遠が永遠がすべてを見放す
いくつもいくつも生えてくる
青々とした葉を茂らせた木々に
触ることもできなくなった
積もるのは音で埋もれるのは人
しとしとわんわん積もり重なり
上書き保存
上書き保存
見えなくなった先祖の山
内側から燃え盛る木々の向こうで
ゆうらりのぼる煙の色は
近くで見てもきれいに見える
気体となった怨嗟の音は
どうせ循環して降ってくる
永遠は見放した
永遠に見放した
永遠を味わって
延々と見て聞く
参列する黄土色の人たちは
もっと近くで見れば粒子の塊
目に近いくぼみから
にょろりと舌が這い出した