暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

不認定

2007-04-27 | つめたい
最初から反対なら公で言え
口から漏れるの不満ばかり
不満ばかりと不満を言う
だけど忘れるな
言う場を失っているのは
あなたたちではない

なぜ
守る価値もないと見捨てるのか
私たちに
何をしてほしい?
願うだけで与えないのは
誰だ?

頑張らなくていいと
何度聞いたことか
きりがない、戯言と
わかる者が全てではない

平等な社会に必要なのは
権利か?
それとも
か?
答えは格差に将来に
示さずともあらわれる

すでに
私は怒りを
奪われた
作為的な、
劣等感に!

麻痺

2007-04-27 | 錯乱
腕の電気信号は
もう使い物にならない

あふれてめくれて
わからなくなってしまえばいい
暗闇を進むより
暗闇の中を切り裂く方が
もっとおそろしい
あかい、厚い
それらは
ひどい、臭い

la valm !

藤のように
しだれる体
次はどこへ?
前からそこへ?
神経系が悲鳴をあげる
いっそ、
痒い

転た寝の弊害

2007-04-26 | 
醜形の子供が泣く

なんであたしだけ
こんなめにあうのよお

それは私のようだ

醜いからに決まってる
まともな暮らしでも期待していたのかい

そう言うのも私のようだ

二人の会話ごとに
視点は切り替わり
対応に遅れた脳から
ノイズがノイズが音の砂と無機の叫びをなぜなぜみにくくうまれなければ
ならな のクレーター些細な傷をひずんだ声がまるで
貴女の母胎に
許しを請う

松の葉のような声が
車輪のごとく分散する

何を言っているの
なにをいっているの

私は切り替わる二人で
お互いに問うが
点、は
水を垂らし
声はだんだんと
土の一部と化す
醜形が、苦い
涙を流しながら
かわりに視界が音の象徴に
占領されていく

電車の事故の報せとともに
ほんとうの視界がやって来た

ぼくとクレオシア

2007-04-26 | -2007:わりとマシなもの
西日をうけて
天上に
流されていく雲が
見える
別れを言いたい
今すぐに
見ていたくても
後ろは崖だ
別れを言おう
眠っているときに
自己満足にすぎないから
笑えれば
それでいい
上弦と一緒に
西日は沈んだ
このまま
このままでいられたら
何もいらないから
どうか
生きてもいい条件は
目をつむってくれない
聡明なひとは
狂わない方法も
きっと知っている
だから別れを
別れを言おう
のぞまないことを
できるように

徘徊

2007-04-25 | 暗い
ふらりふらりと歩くごと
浮き世からは離される
一人とは何ぞ楽しき
慣れとは何ぞ恐しき

見咎められず
留まられず
魂は天を帰し
體は地に落つ
この身を以てして
如何隠れ得んと

ただ離人の
絶えたる望みが
鎌首を擡げる
固よりこうして
士は一と成り下がる



キティワイズ

2007-04-23 | 狂おしい
生き残る為には
我らは毛皮を被らねばならない
譲り受ける、或いは
力を振り手に入れる者も居るが
その様な力の無い者は
この手を用い皮の宿主を
捕らえなければならない

あれは身を隠すが
同時に内心を隠す
保身が我らにもたらすのは
猜疑心それのみだ

我らが選ばねばならないのは
どの道なのか?
導きを得る人工の革を
じっくりと吟味する暇は無い

真実に狂おしく
無実に等しい
憐れな無垢の獣よ
されど全ては事実であり
多層世界以外には存在せぬ単語を
呪うた所で何を得ると言うのだ

我らは身を隠す
己の実を悟られる前に
手酷い迫害を
この目でまざまざと見てきたのだ
何とも腥い事だが

しかし毛皮を脱ぐ事は
必ずしも美徳とは言えない

打ち捨てられた毛皮は

虚空に眼窩を落とすのみ


こころのないことばを

2007-04-22 | つめたい
(いとしい
あなたと
生きたい)

誰が僕を見ようが見まいが、知ったことじゃない。
そんなものは僕に何一つ影響しない。
常に不愉快な自分が楽しくて仕方がないから、
僕は仕方なく笑っている。

言い訳が必要なら答えてあげよう、
何の興味もそそらないって言えば
きみは満足するかな?
(もうあんなきもちなんてあじわいたくない)

詰って
突き放して、
それでも縋るのだから、
なんて醜い。
僕が歪んでいるだなんて
今更!
醜いのはきみたちの頭だけで十分だ、
そうでしょう?

(ちがう
ちがうって
いったのに
だれひとり
しんじては
くれない)

理解?
理解したいのなら、
(ああどうか)
死んでごらんよ。
(ぼくを)
死体は嫌いじゃないから。


ゆたかな表現

2007-04-20 | -2007:わりとマシなもの
何かを貶める言葉はいくつも知っているのに
何かを励ます言葉はいくらも知らないことに
今更、気付いた

どれほど自分というものを
ゆがんで見ているのか
私の建物は
階段が地下へ続いている

語彙を増やせ
組み合わせを増やせ
いいことを伝えられるように
英文法的な文章に頼るのではなく
単語に意味はない
意味があるのは私だ
人が組み合わせてこそだ



SUICIDES

2007-04-19 | つめたい
これ以上何を言うつもりだ
お前のせりふは聞き飽きた
これまで何人に
浴びせられた言葉だと思う?
切り落とされた肩も痛くはない
心地良い風が切り口を晒して
もう血は出ていない
痛いより痛みより何が欲しいか
俺の全てを知っているらしい
お前なら
知っているだろう

憎い
切り刻んでやるのも気持ち悪くなるほどに
お前が憎くて憎くて仕方がない
お決まりのせりふだろう
お前の好きな例文を
一つ残らず叩き返してやる
お前が自分の罪に気付き
天井にぶら下がったお前を母親が見つける日まで
俺はお前を殺さない
ただ気付かせてやる
生きながら腕をもがれる苦痛を
復讐の口実ができた喜びを
苦痛に勝る殺意を

わからせてやる
この足が誰のもので
お前のどれだけ無力なのか
自分で肌を傷つけさせて
何もかも
許しを請わせ
それをなじり
全ての嫌悪を与えてやる
絶対に
生きる限り