きらびやかなまぼろしが
ちらりちらりとまたたいて
ぬるりと飛び出す小鳥の群れに
ぼくはときどきはっとする
ゆめとうつつをくりかえし
うつらうつらとゆめうつつ
彼らは群がる羽虫のようだ
必要もないのに寄りかたまって
ベッドを抜け出す時が来た
(さあ、ぼうや、ママにキスをしてごらん)
しこりを残す眠気を振り払って
(ほら、ぼうや、パパの上は高いだろう)
夜のとばりが降りるころ
朝の日差しがそそぐころ
ぼくはときどきはっとする
ぼくはときどきはっとする
きらびやかなまぼろしは
いつまでたってもまぼろしだ
するりと体をすりぬけていく
小さな猫とおんなじに
ベッドを抜け出す時が来た
それが朝でも夜中でも
そろりとベッドを抜け出して
(さあ、ぼうや、私たちに挨拶を)
押さえつけられた腕と腕
癒着しどろどろ混じりあう
それはやっぱりまぼろしなのか
ぼくはベッドを抜け出した
ふわふわ飛び交う羽虫の群れは
静かな地獄を地上に持って
それがもしも彼らであるなら
地獄はどこにあるのだろう
さあ、ママにキスをしてごらん
優しい優しいまぼろしの声
ほら、ぼうや、パパの上は高いだろう
優しい優しいまぼろしの声
ぼくはときどきはっとする
朝でも夜でも関係なしに
ベッドを抜け出す時は終わった
それでもときどき、はっとする
ちらりちらりとまたたいて
ぬるりと飛び出す小鳥の群れに
ぼくはときどきはっとする
ゆめとうつつをくりかえし
うつらうつらとゆめうつつ
彼らは群がる羽虫のようだ
必要もないのに寄りかたまって
ベッドを抜け出す時が来た
(さあ、ぼうや、ママにキスをしてごらん)
しこりを残す眠気を振り払って
(ほら、ぼうや、パパの上は高いだろう)
夜のとばりが降りるころ
朝の日差しがそそぐころ
ぼくはときどきはっとする
ぼくはときどきはっとする
きらびやかなまぼろしは
いつまでたってもまぼろしだ
するりと体をすりぬけていく
小さな猫とおんなじに
ベッドを抜け出す時が来た
それが朝でも夜中でも
そろりとベッドを抜け出して
(さあ、ぼうや、私たちに挨拶を)
押さえつけられた腕と腕
癒着しどろどろ混じりあう
それはやっぱりまぼろしなのか
ぼくはベッドを抜け出した
ふわふわ飛び交う羽虫の群れは
静かな地獄を地上に持って
それがもしも彼らであるなら
地獄はどこにあるのだろう
さあ、ママにキスをしてごらん
優しい優しいまぼろしの声
ほら、ぼうや、パパの上は高いだろう
優しい優しいまぼろしの声
ぼくはときどきはっとする
朝でも夜でも関係なしに
ベッドを抜け出す時は終わった
それでもときどき、はっとする