私はひどく臆病だ
背後で警報が鳴り響く
動かねば動かねばと思うほど
鼓動につられて指が震える
真っ白い紙の警報
「何でも創造することができる」
怖い 恐い
紙面が重なり本になる瞬間が
真っ直ぐな視線の警報
「あなたの思う丈をありのままに」
怖い 恐い
想いが連なり親愛される瞬間が
何日かぶりのシャワーを浴びる
たった十分の行水で
体は綺麗に元通り
こんなものだとわかっている
すべてはこんなものなのだと
けれど私には震える手で
虫の頭をくびり殺す方が遥かに楽だ
繰り返される虐殺は
たった一本の線を引くより容易くなる
何度も失敗して作るより
破壊する方が簡単で
何年もかけて生み出すより
破壊する方が簡単で
警報がいつ鳴るかいつ鳴るかと
肩を震わせ怯えている
それは警報などではなく
祝福の鐘かもしれないのに
正電荷を持つ陽子の警報
私はその周りを回っている
ぐるぐるとおろおろと
最低限の役割を果たしながら
やりたい、したい、できないのは
耳にこびりついた幻聴と
それを払えぬ自分の弱さ
白い紙もまっすぐな視線も
すべて祝福だと視えているのに
鼓動につられて指が震える
動かねば動かねばと思うほど
背後で警報が鳴り響く
私はひどく臆病だ
背後で警報が鳴り響く
動かねば動かねばと思うほど
鼓動につられて指が震える
真っ白い紙の警報
「何でも創造することができる」
怖い 恐い
紙面が重なり本になる瞬間が
真っ直ぐな視線の警報
「あなたの思う丈をありのままに」
怖い 恐い
想いが連なり親愛される瞬間が
何日かぶりのシャワーを浴びる
たった十分の行水で
体は綺麗に元通り
こんなものだとわかっている
すべてはこんなものなのだと
けれど私には震える手で
虫の頭をくびり殺す方が遥かに楽だ
繰り返される虐殺は
たった一本の線を引くより容易くなる
何度も失敗して作るより
破壊する方が簡単で
何年もかけて生み出すより
破壊する方が簡単で
警報がいつ鳴るかいつ鳴るかと
肩を震わせ怯えている
それは警報などではなく
祝福の鐘かもしれないのに
正電荷を持つ陽子の警報
私はその周りを回っている
ぐるぐるとおろおろと
最低限の役割を果たしながら
やりたい、したい、できないのは
耳にこびりついた幻聴と
それを払えぬ自分の弱さ
白い紙もまっすぐな視線も
すべて祝福だと視えているのに
鼓動につられて指が震える
動かねば動かねばと思うほど
背後で警報が鳴り響く
私はひどく臆病だ