暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

1月3日:近況

2020-01-08 | はじめに
明けていました気がつけば。
別の創作で話を作っていたりして、
なかなかこちらへの着想がつかずにいたのですが
旅行中の就寝前という時間になってなぜか詩の一文が思い浮かんだりもします。
そういう生き物です。

トップ記事2つはブログ開設時に
「まあ10年もやらないだろうし」と、
有り得ない数字のつもりで2020年に設定しておりました。
有り得てますね。
もはや意地なので絶対に閉鎖しません。
いかに更新頻度が落ちようとも。
いかな病気に罹ろうとも。
gooブログがサービスを停止しない限りは。
よろしくお願いします、gooブログさん。

今年もどうぞ、よろしくお願いします。
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詩日記を始めるにあたって

2020-01-01 | はじめに
鶏卵と申します。

この暇人詩日記は、ひたすらに節操もなく
詩のみを展開していく所です。
幾年も、推敲を一切していないものを載せてきたため記事数がそこそこ膨大です。
カテゴリ別に閲覧されるといいかもしれません。
カテゴリの解説を掲載します。

年代別:該当年で比較的マシなものの自選集。ただし夢カテゴリ内は自選除外
暗い:救いを特に考えず書いたもの
明るい:救いがありそうなもの
かなしい:かなしさを糧に書いたもの
あたたかい:優しいきもちで書いたもの
つめたい:全員殺すきもちで書いたもの
狂おしい:猟奇的描写の激しいもの
錯乱:情緒不安定の境地で書き散らかしたもの
夢:実際に見た夢の記録、脚色
心から:心から思ったこと
自動筆記:自動筆記

となっています。
カテゴリ詐欺と思われる内容が多々あるでしょうが、
私の中ではそういうことになっているのでクレームは受け付けません。

主にはやや暗めの詩が多く、
科学や数学の世界が入ることもあり、
少なからず人体の部位が表現として使われます。
グロテスクではないと思っているのですが
閲覧の際には今一度お気をつけ下さい。

もし私の詩を気に入られた際には
名無しでも一言でも評価をいただけると
喜びます。
批判も受付中。

コメント及び
トラックバック、
ブックマーク等は
お気軽にどうぞ。
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癇癪の虫

2019-03-05 | 錯乱
背中を這うのは見えない虫
叩いても皮膚が引き攣れるばかり
擦っても平気で歩き回る
びゅうびゅう鳴る蝸牛の中に
飛び込んだのは蛾か蝶か

掻き毟れば毟るほどに
不可視の虫は分裂する
そら踵を齧ってやろうか、
どれ左手首が美味そうだ
首を這うのも面白そうだ

好き放題這い回る
目には見えない癇癪の虫
掻き毟れば毟るほどに
あらゆる皮膚の裏側で
柔い肉を這いずり回る
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雨降る街

2019-03-03 | かなしい
しとしと雨が降る、
ここは森か草原か。
角の生えた牛たちが、
そぞろ歩いてひしめき合う。
土に雫のぶつかる音と、
角と角とが擦れる音が、
さながら楽奏かとも思われる。
ひしめく牛に歩みをとられ、
気付けば私も牛歩となり、
差した傘が角と擦れる。
私の体がよろめこうとも、
かれらは牛だ。
牛なのだ。
行軍に足なみをそろえながら、
灰色の木々を見上げていれば、
雨の粒が黒い空から、
いくつもいくつも落ちてくる。
地平線は遥かに遠い、
かれらはどこからやってきたのか、
かれらはどこへ向かっているのか。
わたしはどこからやってきて、
わたしはどこへ向かうべきか。
傘の骨がぶつかる音、
角と角とが擦れる音、
足踏み足踏み進む音、
かれらと同じく進むには、
角を生やすしかなかったのだ。
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正気の弦

2019-02-28 | 錯乱
ここに一本 糸がある
名前を正気の糸という
太い糸を爪弾くと
震えて低い音を出す
細い糸を爪弾くと
鋭く高い音を出す

糸を束ねて弦にしよう
細い糸を撚りあわせ
太い糸を撚りあわせ
張り詰めさせて弦にしよう

弓を構えて弾くといい
己の正気を合わせた弓を
重なり合った弦と弓が
つんざくような音を奏でる
細い弦は少し撫でれば
いとも容易く音が出る
太い弦は低く鈍いが
鼓膜を容易く震わせる

撫でる、爪弾く、スクラッチ
共鳴する振動は
他の糸にも伝播する
ひとつ音を奏でるだけで
協奏曲は無限に生まれ
強く抑えて引き絞るなら
拍手喝采の大合奏に
弦は切れるが糸ならある
そこにかしこに無数にある
切れた糸は戻らなくとも
そこにかしこに無数にある

ここに一本 糸がある
名前を正気の糸という
弓を構えて弾くといい
己の正気を合わせた弓
一本きりの弓毛を叩き
けれど弓に替えはない

音色は人の悲鳴に似たり
撚りあわせたのは正気の弦
ひときわ大きな音色を奏で
切れた正気の絶叫は
曲を終わらすカーテンコール
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