暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

9月10日:近況

2020-01-08 | はじめに
やると言ってやらなかったり、
やらないと言ってやり始めたり。
そういう生き物です。

とても社会に馴染めているような気がしてたいそう過ごしやすい毎日です。
そして時々はっとします。
うっかりしもします。
野生下であれば、たぶん、
擬態したつもりでできておらず、
あっさりと捕食者に食われるのでしょう。
けれども今は人間です。
毎日こんな感じの思考を巡らせては、
なんとなく社会に馴染めた気になっています。
堂々巡りですね。
そういう生き物です。

開き直っています。
でももうちょっとコンスタントにしたい気持ちはずっとあります。
本当に。
思考することは楽しい!
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詩日記を始めるにあたって

2020-01-01 | はじめに
鶏卵と申します。

この暇人詩日記は、ひたすらに節操もなく
詩のみを展開していく所です。
幾年も、推敲を一切していないものを載せてきたため記事数がそこそこ膨大です。
カテゴリ別に閲覧されるといいかもしれません。
カテゴリの解説を掲載します。

年代別:該当年で比較的マシなものの自選集。ただし夢カテゴリ内は自選除外
暗い:救いを特に考えず書いたもの
明るい:救いがありそうなもの
かなしい:かなしさを糧に書いたもの
あたたかい:優しいきもちで書いたもの
つめたい:全員殺すきもちで書いたもの
狂おしい:猟奇的描写の激しいもの
錯乱:情緒不安定の境地で書き散らかしたもの
夢:実際に見た夢の記録、脚色
心から:心から思ったこと
自動筆記:自動筆記

となっています。
カテゴリ詐欺と思われる内容が多々あるでしょうが、
私の中ではそういうことになっているのでクレームは受け付けません。

主にはやや暗めの詩が多く、
科学や数学の世界が入ることもあり、
少なからず人体の部位が表現として使われます。
グロテスクではないと思っているのですが
閲覧の際には今一度お気をつけ下さい。

もし私の詩を気に入られた際には
名無しでも一言でも評価をいただけると
喜びます。
批判も受付中。

コメント及び
トラックバック、
ブックマーク等は
お気軽にどうぞ。
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狂乱野菜人間

2018-10-17 | 狂おしい
おおなんと浅ましい音
罪なき野花の茎を齧る
その歯は緑に穢れていよう
対する骨を噛み砕いた時の
何と甘く上質な音か
双葉を若葉を摘んで食うなど
筆舌尽くしがたいほど悍ましい
(ああ、今日の夕餉には
子牛のソテーをよろしく頼む)
よくもよくもそのような
我らによく似たいのちを さも
美味そうに食えたものよ
おまえの体液はよもやこの
子牛の肉ほどに赤かろう
同じ下手物を食らうなら
ヒトの子ひとりを狩れば良いのだ
なぜおまえは菜花を齧る
おまえとよく似た仲間の子を
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アワビの踊り焼きを食べた

2018-09-24 | かなしい
もの言わぬそれは生きていて
もがくようにうねる体が
てらてらと艶めかしく光っていた。

網の上で「踊り」ます、
その意味を私はわかっていたのか
火をつけるとそれは身悶え始めた。

そう、それは踊っている。
さほど強くもない炎の揺らめきに
呼応するように踊っている。
ぷつぷつと泡立つ塩水が
それを育んできた体液が
タンパク質を焼いていく。
ああなんと美味そうだろう、
舌鼓を打つ人々と同じように
私は微笑むべきであった。

外へ逃げても網は熱され
小さな皿の上で身をよじらせる。
どこにも助かるべき道はないのだ
体は天を仰いでうねる。
静かになったと安堵をしたが
思い出したようにまたうねる。
弱すぎる熱はじわじわと
じわじわとそれをいたぶっている。

いたぶることを選んだのは
他ならぬ私だというのに。

それを繋ぐ楔を切り
もはや助かる術もない。
天を仰いだその身を掴み
瑞々しい肉を熱板へ。

もはや表皮は白く爛れ
それでもそれはもがいている
助かる道などないというのに。

もがかねばならない苦痛がそこに
あるということに外ならない
助かろうとも助かるまいとも。

まだ熟れたそれを火から掬い
肉にナイフを突き立てる。
緩やかに苦痛を染み込ませたその肉は
果たして他の肉より美味いのか。
すべてを平らげ辺りを見れば
誰もが頬を緩めていた。
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魂の複製

2018-09-20 | つめたい
素敵な機械ができました
手のひらにちくりと針を刺せば
機械はあなたを理解します

昔の幸せな思い出も
恥じて秘めたる欲望も
思考を信号に置き換えて

あなたという一個の魂を
その機械の中に作るのです
言わば魂のクローン体

あなたに針を
彼女にも針を
みんなに針を

刺して刺して血を取れば
脳を解析しなくとも
あなたの魂は複製されます

機械は最適解を導きます
無限に蠢く魂を混ぜて
小さくささやかな諍いでも、

数多の犠牲を生み出す戦も
機械は最適解を導きます
なんと素敵な発明でしょう

最適解を聞きたいでしょう
喧嘩してしまった恋人と
よりを戻すその方法も

彼は(彼女は)知っています
答えることができるのです
演算することができるのです

無数のあなたたちの亡霊が
量子によって無限に生まれ
そして争い消えていく

そうです、あなたもあなたの恋人も
既にあそこで生きています
100億を超える天寿を迎え

つまりあなたの最適解は
もはやあなたではないのです
あなたはいくらでも間違える

ええ、ええ、機械も誤ります
事実2京のあなたは既に
機械の中で殺されました

けれどひと握りのシミュレーションは
100億のあなたを生かしています
あなたはあそこで生きている

あなたがあなたでたりえるものは
肉体ではなく魂だと言うのなら
現世のあなたもシミュレーションのひとつ

いくらも誤ちは冒せるでしょう
けれど有限のその質量は
誤れば二度と戻りはしない

素敵な機械ができました
最善のあなたを無数に作る
魂の保管庫ができたのです

もはや仮想はこちら側
最適解を聞きたいですか
完遂できない未熟なあなたは
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