暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

7月24日:近況

2030-01-05 | はじめに
語彙の喪失に苦しんでいる気持ちになっており、
恥を忍びながら昔の詩を読み返していました。
語彙が少ないのは昔からでした。

昔のおのれにあったものもあれば
今のおのれにあるものもある。
何かしら失っているのは間違いないです。
代わりに得たものはどうなんでしょう。
有益なのかな。
有益だと思わねば生きていられないことを、
一般にくだらねえ大人の定義とするのでしょうか。
無益だと思ったら捨てろ。
でも人間社会で生きるのに有益なんですよね。
困ったものだ。

語彙はなくとも煮詰めた熱が、
確かに昔の詩にもあるのです。
語彙を増やすに越したことはありません。
ただ、大事にしていきたいなあと思います。
これ以上失うことのないように。

あと過去のコメントなんかを読んでいたら、
あの人は元気でやっているかな、とか
元気じゃないかもしれないな、とか
死んでるかもしれないな、とか思います。
もしこのクソみてえな掃き溜めを卒業したのなら喜ばしいこと。
私は今のところ留年を続けています。
何らかの形で卒業したあなたたちは元気でしょうか。
生きていてくださいね。
できれば当時よりは幸せに。
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詩日記を始めるにあたって

2030-01-01 | はじめに
鶏卵と申します。

この暇人詩日記は、ひたすらに節操もなく
詩のみを展開していく所です。
幾年も、推敲を一切していないものを載せてきたため記事数がそこそこ膨大です。
カテゴリ別に閲覧されるといいかもしれません。
カテゴリの解説を掲載します。

年代別:該当年で比較的マシなものの自選集。ただし夢カテゴリ内は自選除外
暗い:救いを特に考えず書いたもの
明るい:救いがありそうなもの
かなしい:かなしさを糧に書いたもの
あたたかい:優しいきもちで書いたもの
つめたい:全員殺すきもちで書いたもの
狂おしい:猟奇的描写の激しいもの
錯乱:情緒不安定の境地で書き散らかしたもの
夢:実際に見た夢の記録、脚色
心から:心から思ったこと
自動筆記:自動筆記

となっています。
カテゴリ詐欺と思われる内容が多々あるでしょうが、
私の中ではそういうことになっているのでクレームは受け付けません。

主にはやや暗めの詩が多く、
科学や数学の世界が入ることもあり、
少なからず人体の部位が表現として使われます。
グロテスクではないと思っているのですが
閲覧の際には今一度お気をつけ下さい。

もし私の詩を気に入られた際には
名無しでも一言でも評価をいただけると
喜びます。
批判も受付中。

コメント及び
トラックバック、
ブックマーク等は
お気軽にどうぞ。
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こいねがう

2019-11-15 | 錯乱
最初はただ与えられるだけで良かった
最初はただ手を動かしているだけで
まるで歩き方を覚えた子のように
得ていくという快感に酔いしれた
得られる、得られる、得た次は
得たものを持つようになる
私の手にあるものは
かつての私が得たものだ
持っていればそれはいつしか
おのれの一部と思い始める
鞄の中に入れたものは
手に持つことをやめたものたち
負った背中の重みも忘れて
次に得られるものを探している
「あなたは多くを持っている」
いいや私は持ってはいない、
誰よりも誰よりも求めている
得ていくという快感はやがて
得難い麻薬と成り果てて
もはや手を動かすだけでは
得るべきものさえ見当たらない
「あなたはとても恵まれている」
恵まれてなどいるものか
在るを知らず得ることを求め
それを知っていてもなお
(脳をぐずぐずに溶かしながらも
ガソリンを飲む子供のように)
新たなものを求める私が
恵まれてなどいるものか

ただ与えられるだけで良かった
ただ生きているだけで良かった
何もかもが足りず
何もかもが苦しい
わたしは何によって満ち足りて
わたしはどうすれば立ち止まる
眠りに落ちるときでさえ
謗りを止めることもなく
かばんの中は膨らんでいく
内側ではらわたが笛を吹く
何を囁かれても
幾度殴られても
これはわたしだけの重みなのだと
これはわたしだけの幸福なのだと
分裂する、分裂する、分裂する
否定して、否定して、否定して
右側で囁いているわたしと
左側で嘯いているわたしと
あなたはどこにもいないのだ
得るためにはあなたが必要だ
失うことなど耐えられない
だからかばんに入れている
あなたを得たらわたしはどうなる
ええ、おい、どうなると思うんだ
何にも持っていやしない
全てを得なければとても
与えてくれ
求めてくれ
褒めてくれ
叱ってくれ
笑ってくれ
泣いてくれ
喚いてくれ
乞うてくれ
縋ってくれ
悶えてくれ
わたしのために
わたしのために
得られればそれで良かった
得られればそれで良い
良いのだから
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電車はクソ

2019-11-05 | つめたい
塵と芥が喚いておるわい
耳を貸すなど無為なこと
あれらをさも生きているなど
思う輩は阿呆なものよ

蟹の泡とも言うてやろうか
多少なりとは心地よかろう
いくら言葉に尽くそうとても
そこらでびゅうびゅう舞っておるよの

声などちいとも聞こえやせんよ
鳴っておるのは風の音じゃろ
足音などもひとつもなかろう
響いておるのは塵の重みじゃ

しかし邪魔っけのする芥じゃ
どがあに押してもびくともせん
そうと思いやわさわさ散って
まるで雲じゃの蜘蛛の子じゃの

塵も芥もなしてこがいに
開けたところでぷかぷかしとる
どうでもええよのどうだってええ
あれらは生きちゃあおらんのじゃ
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優しい人

2019-11-03 | 狂おしい
どうかこの身を罰してくれと、
お前は何度もそう言った。
生きるに値しないこの心を、
身体に傷をつけることで、
苦痛を何度も受けることで、
ようやくあなたに並べるのだからと。

(あなたならばそれができる)
(あなたは私の救世主)

罰する、ありもしない罪のために。
腕に傷をつけるだけでは、
お前はただ笑うだけ。
泣きそうに歪んだその顔は、
とてもとても醜いものだ。
傷を癒し、骨を砕く。
傷を癒し、目玉をくり出す。
吸って吐いたら元通り。
お前は安堵しているのか。

生きていることを?
まだ赦されないことを?

お前の剥き出しの歯にキスをして、
何度も何度も言い含める。
「お前は既に許されている」
「許していないのはお前自身だ」
言いながら歯を抜けば、お前は、
血を流しながら祈るのだ。
ああ、なんて、醜い。
修復しても、なお。

(あなたは私の救世主)
(なんて、なんて優しいのだろう)

睦言を囁く喉を潰し、
首を絞めてまた離す。
お前が許されたいと言うのなら、
何度でも何度でもお前を殺そう。
この身の罪は膨れ上がる、それでも
何度でも何度でもお前を殺そう。
この醜く浅ましい行為が無駄なのだと、
いつか悟るその日まで。

「血で、汚れた、私の、血」
「私は、なんと、罪深い」

ああ、ああ、なんと醜いのだろう。
いくら修復しようとも。
お前を嬲るこの顔はきっと、
誰よりも醜いに違いない。
けれど吸って吐いたら元通り。
傷を癒し、腱を抉る。
傷を癒し、ぶつ切りにする。
安堵している。
安堵しているのだ。
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