季節はずれのうぐいすが
過ぎた春を嘯かす
とうに正午を過ぎた日差しは
口笛吹きつつ地面を灼いて
溶け転がるは愚かなかなぶん
大きな足は太陽さながら
見ぬと知らぬが上手なもの
隣の骸はたんなる塊
踏めば悪態を吐いて終わる
病害はさぞかし辛かろう。
白く変わるのは耐えられまい。
正義はおのれで何が悪いか。
血の穢れはもはや治りはしない。
業などと呼ぶは所詮狢のはずだ。
這いずるな、信ずるな、拒否をするな。
餓鬼は隣人の顔で斧を持つだろう。
藪蚊のように飛び回るだろう。
野猫のごとく掻き荒らすだろう。
見なければ知らずにいられる。
おまえがいまどこにいるのか、
死にゆくからだは朽ちているのか、
ただ塊となるまでに、
どれほど苦しみ悶えるか、
果たして自我に終わりはあるのか、
猜疑は誰しもいだくのだから、
見なければ
(知らずにいられる?)
あぶが高らかに笑うなか
すべてを焦がす日差しは
けれども我は知らぬと言う
大きな足も水袋に変わるだろう
小さな罪を見ることがなければ
過ぎた春を嘯かす
とうに正午を過ぎた日差しは
口笛吹きつつ地面を灼いて
溶け転がるは愚かなかなぶん
大きな足は太陽さながら
見ぬと知らぬが上手なもの
隣の骸はたんなる塊
踏めば悪態を吐いて終わる
病害はさぞかし辛かろう。
白く変わるのは耐えられまい。
正義はおのれで何が悪いか。
血の穢れはもはや治りはしない。
業などと呼ぶは所詮狢のはずだ。
這いずるな、信ずるな、拒否をするな。
餓鬼は隣人の顔で斧を持つだろう。
藪蚊のように飛び回るだろう。
野猫のごとく掻き荒らすだろう。
見なければ知らずにいられる。
おまえがいまどこにいるのか、
死にゆくからだは朽ちているのか、
ただ塊となるまでに、
どれほど苦しみ悶えるか、
果たして自我に終わりはあるのか、
猜疑は誰しもいだくのだから、
見なければ
(知らずにいられる?)
あぶが高らかに笑うなか
すべてを焦がす日差しは
けれども我は知らぬと言う
大きな足も水袋に変わるだろう
小さな罪を見ることがなければ