がたんごとん
電車を見送る
望んだ駅へは
辿り着かない
(歩いて行こうと思ったのに)
(もう使い物にならなくなってしまった)
がたたんごとん
また見送る
人があまりに
乗っていたから
電車が来ては去っていく
中身を何度も入れ替えながら
見送り、見送り、また見送り
ホームの外はゆうぐれどき
ひとびとの姿は高速で流れ
ひとすじの夢を見ているようだ
現の脚は踵からひび割れ
強い風に誘われる
(あそこへ行きたいだけなのに)
(ほんの少し動いてくれるだけでいい)
ゆうぐれの空気は沈んでいく
もうじき夜が訪れる
ホームの床は静かに濡れ
またひとつ電車を見送る
辿り着かない
どこにも行けない
見送られているのだから
がたんごとん
電車を見送る
望んだ駅へは
辿り着かない
(歩いて行こうと思ったのに)
(もう使い物にならなくなってしまった)
がたたんごとん
また見送る
人があまりに
乗っていたから
電車が来ては去っていく
中身を何度も入れ替えながら
見送り、見送り、また見送り
ホームの外はゆうぐれどき
ひとびとの姿は高速で流れ
ひとすじの夢を見ているようだ
現の脚は踵からひび割れ
強い風に誘われる
(あそこへ行きたいだけなのに)
(ほんの少し動いてくれるだけでいい)
ゆうぐれの空気は沈んでいく
もうじき夜が訪れる
ホームの床は静かに濡れ
またひとつ電車を見送る
辿り着かない
どこにも行けない
見送られているのだから
がたんごとん