暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

凌辱の日

2008-11-29 | -2008
わたしに必死で食べ物を求めていた子猫は、
次の日にはわたしを見て逃げるようになった。
生々しく肉色を晒す右目が、
あるいは泣いているようでもあった。
感情のない顔をゆがませて子猫は甲高く鳴き、
人では通れない秘密の道を逃げかえっていった。

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