想像射精
2008-07-31 | 錯乱
ふぞろいな
あえぎ声が
布団の向こうで
きこえるのです。
(ただこの空間にいるのは)
(わたしだけではなかったろうか)
くぐもった
悲鳴は
鼓膜を不愉快に
ゆらして
ねばついた体液
の打ち鳴らすおとは
不協和音に
さえ、ならないのです
(あ)
(あ、あ)
(あ)
( あ あぁ、あ)
つめたい子どものかたわれが
なまぬるく放射
されてゆくのを
布団のなかでわたしは
わたしの
からだのなかに
かんじました。
(ひ)
(ひ、ひひ、いや)
(あ あ、ひひひ)
( ふ う、あ、いや いやだ)
あついなみだは
えぐれた乳房のおくそこで
乳腺を腐敗させて
いくばかりなので
もう泣かないとちかった
涙腺を
やいてしまおうと
考えました。
みんな死んでしまえ
みんな死んでしまえ
みんな死ね
みんな死ね
(いこーるわたしよ傷をなめる自殺願望だなどと)
(ただわたしはわたしが死ねば良い)
(効率)
布団のくらやみのなか
ではほかにだれもおらず
わたしはのちにおかあさんが
妹ができたわよとわたしにおしえて
くれたあの日を思い出します。
(いとしいきみへ)
(きみとは全体の総称)
(きみを歪んであいしている)
(だがあいしてくれなど)
(声が、聞こえました。)
あえぎ声が
布団の向こうで
きこえるのです。
(ただこの空間にいるのは)
(わたしだけではなかったろうか)
くぐもった
悲鳴は
鼓膜を不愉快に
ゆらして
ねばついた体液
の打ち鳴らすおとは
不協和音に
さえ、ならないのです
(あ)
(あ、あ)
(あ)
( あ あぁ、あ)
つめたい子どものかたわれが
なまぬるく放射
されてゆくのを
布団のなかでわたしは
わたしの
からだのなかに
かんじました。
(ひ)
(ひ、ひひ、いや)
(あ あ、ひひひ)
( ふ う、あ、いや いやだ)
あついなみだは
えぐれた乳房のおくそこで
乳腺を腐敗させて
いくばかりなので
もう泣かないとちかった
涙腺を
やいてしまおうと
考えました。
みんな死んでしまえ
みんな死んでしまえ
みんな死ね
みんな死ね
(いこーるわたしよ傷をなめる自殺願望だなどと)
(ただわたしはわたしが死ねば良い)
(効率)
布団のくらやみのなか
ではほかにだれもおらず
わたしはのちにおかあさんが
妹ができたわよとわたしにおしえて
くれたあの日を思い出します。
(いとしいきみへ)
(きみとは全体の総称)
(きみを歪んであいしている)
(だがあいしてくれなど)
(声が、聞こえました。)