空がそっくり落ちていく夢を見た
ぼくはそのことをすっかり忘れていた
夢は夢に過ぎないのだと
かつて誰に言われたのだったろうか
落ちていく、落ちていく
ぼくの認識していた空が
土には大きく亀裂が入り
ブラックホールが顔を出す
ぼくの認識していたものは
いともたやすく吸い込まれ
ぼくの世界はあっさりと
忘却という名の
まっさらな空間に成り果てた
夢は確かに現実ではない
現実の空にはひこうきぐもが
うすい線をえがいている
けれどもぼくは忘れていた
夢を、おのれを、ぼくの世界を
そうして空はみな落ちた
思えば忘却が始まった時から
ぼくの世界に亀裂が入り
新たに作られた世界の底で
ブラックホールがまばたきをしている
ぼくはそのことをすっかり忘れていた
夢は夢に過ぎないのだと
かつて誰に言われたのだったろうか
落ちていく、落ちていく
ぼくの認識していた空が
土には大きく亀裂が入り
ブラックホールが顔を出す
ぼくの認識していたものは
いともたやすく吸い込まれ
ぼくの世界はあっさりと
忘却という名の
まっさらな空間に成り果てた
夢は確かに現実ではない
現実の空にはひこうきぐもが
うすい線をえがいている
けれどもぼくは忘れていた
夢を、おのれを、ぼくの世界を
そうして空はみな落ちた
思えば忘却が始まった時から
ぼくの世界に亀裂が入り
新たに作られた世界の底で
ブラックホールがまばたきをしている