あなたの潰した紙風船で
わたしは空を漂おう
無残に散らした花びらで
きれいな鶴を作り出そう
いつか消えるというのなら
今ここで消えてもかまわない
わたしは頭を撫ではしない
さようならと言うだけで
いくつもの死体に埋もれながら
「(何かを喋って、いる)」とささやかれ
わたしはあなたの無垢をあわれみ
死体とわたしをあわれんだ
からだがたとい立派でも
肉も脂も内臓もない
がらんどうの空洞は
きっと死体を欲しがっている
わたしは空を漂おう
無残に散らした花びらで
きれいな鶴を作り出そう
いつか消えるというのなら
今ここで消えてもかまわない
わたしは頭を撫ではしない
さようならと言うだけで
いくつもの死体に埋もれながら
「(何かを喋って、いる)」とささやかれ
わたしはあなたの無垢をあわれみ
死体とわたしをあわれんだ
からだがたとい立派でも
肉も脂も内臓もない
がらんどうの空洞は
きっと死体を欲しがっている